2009年8月29日土曜日

歩く・なら「葛城古道・神々のふるさとをたずねて」

歩く・なら葛城古道・神々のふるさとをたずねて」を歩いた。古道と名付けられているがほとんどが舗装された道で道標も充実しており、ごく一部の山道を除き歩きやすい道であった。


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コースのスタートは風の森バス停で、マップでは近鉄御所駅よりバスに乗ると書いてあるので駅前のロータリーで待っていたら、バスは近鉄御所駅が始発ではなく近鉄八木駅が始発で新宮まで行く日本一長い路線バスで、駅から見ると国道24号線の向こう側を走り過ぎて行った。八木行きのバス停は駅のロータリー内にあるのだが、新宮行きのバス停は駅から100m近く北側にあったので全く気づかなかった。次のバスは1時間以上ない。仕方なくゴールからスタートへ逆走することにした。

ゴールは猿目橋バス停で、こちらも近鉄御所駅までバスとなるが、2Km程度なので歩けないこともない。近鉄御所駅を改札を出る前にあった近鉄てくてくまっぷ(奈良-10) 葛城の道コースを取っていたのが役にたった。近鉄てくてくまっぷ(奈良-10) 葛城の道コース歩く・なら葛城古道・神々のふるさとをたずねて」に加えて猿目橋バス停から近鉄御所駅までをコースにしているので、猿目橋バス停までをバス道を行くのではなく近鉄てくてくまっぷ(奈良-10) 葛城の道コース通りに歩いた。

近鉄てくてくまっぷ(奈良-10) 葛城の道コース風の森バス停をスタートにしている。風の森バス停をスタートにすればあとはバスの時間は気にしなくてもよいからである。果たしてコースを逆走して風の森バス停に着いた時バスはあるのだろうか。不安を抱えながらのスタートであったが、猿目橋バス停御所市観光案内図を見ると、JR和歌山線が近くを走っているのを見てひとまず安心した。バスがなくてもこの距離なら歩けそうだ。

葛城古道は近畿自然歩道にもなっており近畿自然歩道道標を目標に行けば問題ないと思ったが、御所市葛城の道葛城の道道標が補っていた。葛城の道道標猿目橋バス停をスタートと考えて作られており、コースを逆走すると迷うことが多いのだが今回は逆走したつもりが葛城の道道標のおかげで正走している気分であった。

さすがに葛城古道は見所が多く、六地蔵石仏番水の時計九品寺楢原休憩所高丘宮跡一言主神社龍正寺長柄神社中村邸住吉神社極楽寺橋本院高天原万葉集歌碑高天彦神社鶯宿梅葛城の道歴史文化館高鴨神社風の森と見所満載である。

楢原休憩所辺りで奈良盆地を見下ろせたので、高度がもっと高い高天原辺りがコースのハイライトになるだろうと思っていたのだが、中村邸辺りから降り出した雨が極楽寺辺りで土砂降りになってしまった。橋本院への道は舗装されていない完全な山道でひどいことになったが、まだ登りなのでなんとかなったが、コース通り行っていたら下りになるのですべりやすくとんでもないことになっただろう。バスに乗れなかったのは返ってラッキーだった。登ったら当然その分降りるのだが逆走の場合の下りは高天彦神社の参道が一番きつい下り坂だが、その参道はコンクリートで舗装されており歩きやすかった。

問題のバスの時間だが、時間が余るようであれば御所市葛城の道は、弥勒寺、峰山百体観音までコースになっているのでそちらに足を伸ばせばいいし、バスを使わずに国道24号線を3Km南下すればJR和歌山線の北宇智駅があるのでそこまで歩くのもいいだろう。

近畿自然歩道案内板によると、近畿自然歩道東佐味バス停をゴールにしているようだ。今回は少しだけ時間が余ったのでそこまで足を伸ばした。高天原と言えば神話の世界である。さすが「やまとはくにのまほろば」古道は充実している。

2009年8月23日日曜日

奈良ウォーキングマップ其の弐 1.健脚春日原生林コース

奈良ウォーキングマップ其の弐 1.健脚春日原生林コースを歩いた。東海自然歩道旧柳生街道(滝坂の道)をベースに神域である世界遺産の春日原生森を巡り、自然を満喫するだけでなく神々の聖域に触れられる素晴らしいコースである。


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スタートは歩く・なら「山の辺の道(奈良~天理)」と同じバス停「破石町」で、黄土色のアスファルトの道を奈良ウォーキングマップ⑥ならまち散策コースとは逆向きに東進すると、旅籠「滝坂の里」長谷川に着いた。ウォーキングin奈良 滝坂の道コースをベースにしており、ここからは東海自然歩道道標を目印に歩けばよい。

しばらく行くと御岳教大杉大教会本部があったが、同じ御岳教でも奈良ウォーキングマップ⑩県立大渕池公園横断コースになっている御嶽山大和本宮(詳しくは空を翔る大黒様に書いている)とは縁もゆかりもないようだ。次の三叉路にある東海自然歩道道標から東海自然歩道の本道に入り、右折して南へ向かえば白毫寺だが当然そのまま東進し、柳生街道入口の表示がある東海自然歩道道標から山道となる。

ここからが滝坂の道であり、本コースのハイライトで見所としても石に刻まれた寝仏夕日観音朝日観音を拝むことができる。この道は谷川沿いの道であり川は到る所が小さな滝になっていて水音が実に心地よく、朝日観音の手前には滝らしい滝
あった。

滝坂の道は、首切地蔵で終わる。ここからマップには体力に自信がある人に、奈良奥山ドライブウェイを越えて地獄谷石窟仏まで足を伸ばすように薦めている。首切地蔵からすぐに地獄谷園地新池があった。こんな山奥の地獄の谷にこんな大きな池があるのと驚きである。この辺りは間道が多いが世界文化遺産貢献の森林道標が充実しているので、ポイント(東海自然歩道の方へは行かない)さえはずさなければ迷うことはないだろう。

地獄谷石窟仏を過ぎると下りに入るが、また東海自然歩道となる石切峠の東海道自然歩道道標の手前が急激な坂道となっているので、ここまでは体力を温存である。しかし石切峠で東海自然歩道に出た所がアスファルトの舗装になっていたのが興ざめであった。このアスファルトの道は奈良奥山ドライブウェイの東海道自然歩道道標まで続く。この後ほんの少しだけ奈良奥山ドライブウェイを歩くのだが、ここから奈良奥山ドライブウェイが舗装されていないのがおかしかった。奈良奥山ドライブウェイとはこの東海道自然歩道道標で別れを告げて、また山道を首切地蔵のある東海道自然歩道道標まで戻る。すなわち石切峠の東海道自然歩道道標からここまでは東海自然歩道を逆向きに辿り、追加コースを行く前に戻る。

ここからは、滝坂の道がある谷川沿いの道ではなく舗装はされていないが車が通れる程道幅があるなだらかな坂道を行く。なだらかなのは谷に降りないように道を付けているのでどうしても長い距離を歩くことになるが、疲れた足にはちょうどいいだろう。途中、春日山 三本杉跡妙見宮参詣道五色の紅葉春日奥山案内図があった。春日奥山案内図の近くには小さな交番所がありここからは許可車でないと自動車と自動二輪は入れなくなっているが、五色の紅葉の辺りでカブに乗ったお巡りさんが抜いていった。

この舗装されてないなだらかな坂道は奈良歴史の道とクロスする春日大社参詣道
手前の世界文化遺産貢献の森林道標で終わり、春日大社参詣道前の2車線道路をゴールのバス停「破石町」まで行くのは、歩く・なら「山の辺の道(奈良~天理)」のスタートと同じ道である。

滝坂の道は素晴らしい。是非とももう一度歩きたい。東海自然歩道を円成寺から柳生までは奈良ウォーキングマップ⑪柳生剣豪ゆかりの地コースで歩き、白毫寺から円照寺までは歩く・なら「山の辺の道(奈良~天理)」で歩いているので、今度は円成寺から白毫寺までを踏破しよう。

2009年8月14日金曜日

歩く・なら「伊勢本街道の難所越え・峠を越えて温泉にひたる」

歩く・なら伊勢本街道の難所越え・峠を越えて温泉にひたる」を歩いた。伊勢本街道の名を持つのはもちろん「お伊勢まいり」に使われたからであり、本コースでは奈良県宇陀市から曽爾村を経て御杖村までの全長約28Kmを踏破する。本コースの主題となっている難所越えとは、石割峠、山粕峠、鞍取峠、桜峠、牛峠、岩坂峠のことであり、舗装されていない旧街道そのままの山道を正に踏破する厳しいコースであった。


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本コースのスタートは近鉄榛原駅で、ゴールは敷津バス停(三重交通)である。敷津バス停(三重交通)は奈良県御杖村だが、三重交通バスで三重県の近鉄名張駅から帰ることになる。名張は大阪の通勤圏内で、地図をよく見ると曽爾村や御杖村の多くは近鉄名張駅より東にあるので、三重県だからといって驚くには値しない。近鉄名張駅行きの最終は17時なので、朝の始発に乗っても1日で踏破するのはまず無理だろう。

ウォーキングメモにも書かれている通り、御杖村で1泊するのが旅気分を味わえてベストなのだが、1泊するには予約が必要で、今回のように台風が来るとどうしようもなくなるし、やはり天気のいい日を選んで歩くにはコースを2分するしかない。ウォーキングメモではコースの中間点である山粕東口バス停(奈良交通)を推奨しているが、今回はバス代が安い山粕西口バス停(奈良交通)で2分した。1日目は中間点からバスで帰り2日目はそこまでバスで行くので、中間点をバスで往復することになるので馬鹿にならない。写真の通り雑貨屋があり店が休みでなければパンの他にもビール等のお酒も買えるので便利だ。

しかし近鉄榛原駅から出るバスは平日しか朝早い便がない。ゴールの敷津バス停(三重交通)の最終バスは17時なので、土日の便の10時55分発では5時間半程度しか歩く時間がないので、平日の7時55分発に乗るのが必須と考えた。しかし予定していた10日11日は台風9号の影響で断念すると、13日以降はお盆休みとなるため後半を12日に前半を14日の前後を逆にするしかなかった。またマップ通りに歩道が狭く交通量の多い五味原バス停(奈良交通)高井バス停(奈良交通)間をバスに乗る場合も平日の朝一番のバスに乗らないとスムーズに行けば問題ないが一歩間違えば帰りのバスがなくなってしまう。前半後半ともに最終バスに乗る予定を組まずにコースを間違えることを考慮して最終バスの1本前に乗れるように余裕のある計画を立てた方がいいだろう。目安としては前後半ともに6時間の道のりである。

前置きが長くなったが、まず近鉄に一番近い榛原商店街の道を行くと最初の見所である本居宣長公宿泊旧旅館あぶらやとその正面に札の辻がある。二つともコースを逸れて近鉄ガード下を潜った北側にある。迷った場合は商店街旧伊勢本街道街灯がある道が伊勢本街道になるのでこれを探せばいいし、次の見所の墨坂神社まで連れてってくれる。とても危険な旅なので墨坂神社には日頃のお願いに加えて旅の安全を祈ろう。

この後国道369号線沿いに進むのだが左手に川が流れて眺めもよいためか専用歩道の多くも左側にあるし歩道も左側の方が大きくとってあるのでずっと左側通行がいいだろう。また前置きに書いた五味原バス停(奈良交通)高井バス停(奈良交通)間はバスに乗らない方がいいだろう。時間調整が厳しいだけでなく、弘法大師の岩清水奈良県最古の道標熊野権現御井神社緯度経度海抜表示石碑初生寺と見所も多い。この辺りから伊勢本街道道標東海自然歩道ほど多くはないが要所要所に立てられており、道が東海自然歩道に比べてわかりやすいので、迷うことはほとんどなかった。

懸案の歩道が狭くなるのは、自明観光トイレからだが、写真をよく見ると「右 いせ本街道」の道標がある。この道はこちらの伊勢本街道道標まで369号線を山沿いに進むの道であり、こちらを通れば車の交通量は全く問題なくなる。マップがなぜこの道を載せなかったのか疑問に思うところだが、多分コース選定に歩いた際には草木が茫々で薦めることができなかったのではないだろうか。今回は非常に整備されており、地元のボランティアの方に感謝する次第だ。

この後すぐ369号線を左に入りしばらく歩けば高井バス停(奈良交通)となる。バスは一般車の邪魔になるので極力国道を走らないようだ。ここからコース前半の最終目的地の山粕西口バス停(奈良交通)までお店はもちろん飲料自動販売機すらないので要注意である。逆に山粕西口バス停(奈良交通)以降のコース後半は飲料自動販売機は豊富とまではいかないが持参しなくても大丈夫な程にはあった。

榛原古民家「松本家住宅」千本杉を過ぎてこの伊勢本街道道標から伊勢本街道諸木野関跡を通りこの伊勢本街道道標までが舗装されていないとても雰囲気のよい平坦な山道で、本コースのハイライトである。この伊勢本街道道標からは最初の難所である石割峠を越える山道で、峠手前では大きな岩の上を歩くのでこの名が付いたのだろう。山道は日が通らず元々水はけが悪くぬかるんでいる所が多い。それどころか道に水が流れている所もあるので本当に難所だ。

この伊勢本街道道標で山道は終わり舗装された道の人里に出るのだが、マップに紹介されている姫隠し岩がどこにあるか見つけられなかった。この辺りからGPS(au災害時ナビ)の調子がおかしい。山影にさえぎられるので今まで受信できていた衛星が捉えられなくなるので、新たな衛星を受信したいのだがこの場合は一旦au災害時ナビを終了(終了する前にあしあとデータを保存する)して、地図ビューアの簡易ハンディGPSで携帯基地局から衛星軌道情報をアシストしてもらった方がいいのだが、人が住んでいるのに圏外なのだ。何とか見晴らしのいい場所を見つけてことなきを得た。

しかしこの辺りは専明寺の境内を抜けた後の伊勢本街道道標まで道標がない、専明寺の境内に入るには右折が必要なのだが、右折する所にも道標がないので右手をよく見ながら歩かなくては通り過ぎてしまう。ここが本コースで唯一迷いそうな所だ。ほどなく県道28号に出た伊勢本街道道標の後28号と別れを告げる伊勢本街道道標辺りから完全にGPSが受信しなくなったのだが、南向きから北向き大きくカーブして山を一つかわした後は携帯が回復したので、簡易ハンディGPSでアシストすることにより好調になった。しかし人が住んでいるのにauが圏外になるとは恐ろしい所だ。

明円寺(見にくいが木々の向こう)を抜けて行悦の道標がある伊勢本街道道標から未舗装となるが、山粕峠も含めてこの道が一番ぬかるんでいた。本当にカスなのだろうか。この峠道沿いに小川があるのだが、道にも水が流れていた。道がぬかるんでさえいなければせせらぎに耳をかたむけながら歩けるのだが足元に気をとられるのでとてもとてもそんな余裕はない。佐田の宮跡を過ぎればすぐ国道369号線の伊勢本街道道標となるが伊勢本街道は国道369号線ではなく左側の道で、バスも伊勢本街道を行くのだがほどなく前半のゴールの山粕西口バス停(奈良交通)のある国道369号線に再び出る。

後半は問屋家屋屋敷跡碑から国道369号線をはずれるがすぐにまた国道369号線に戻り、山粕東口バス停(奈良交通)は国道369号線にある。その後も国道369号線をしばらく歩いた後、絆の里休憩所から難所越えのハイライトである鞍取峠の山道に入る。あまりの急勾配に鞍を取って馬を休ませた所から鞍取と名付けられたと想像したが、あまりの急勾配に馬の鞍が飛んでしまったのがなまったというのが正解のようだ。そんな逸話があったのだろうと容易に想像できるほどとにかく凄い急勾配である。少し回り道でも川沿いの道を行った方がかえって楽なのではないかと思うほどだ。

山道を下りた所に白鬚稲荷神社があった。この後山道は桜峠岩坂峠以外に山道はなく基本的には舗装された人里をいく。しかも川沿いの平坦な道が多いのと心地よい水音が絶えることがほとんどないので気持ちよく歩けると思う。一度国道369号線に出るが青蓮寺川の伊勢本街道道標からは田舎道に入り、春日神社白藤稲荷と抜けた後、桜峠の手前で一度国道369号線に出る。

桜峠はぬかるんだ山道と山道に入る手前の草に悩まされるだけですぐに御杖小学校に出る。御杖小学校は円形の画期的なデザインの建物で教室は扇形になっているのだろうか。御杖小学校の坂道を降りてからはしばらく国道369号線を行くのだが、2回ほど左手の田舎道に入った後御杖村の案内板がある伊勢本街道道標から牛峠までは田舎道である。この間に常夜燈案能寺みつえ体験交流館四社神社がある。

牛峠で国道369号線に出るが、峠の手前は山道ではなく長く坂道が続くが舗装されて道であり、峠の後もすぐ舗装された田舎下りの舗装された田舎道が続く。坂道を降り切ってしまえば岩坂峠までほとんど平坦な田舎道であり、その間には御杖神社常夜燈首切地蔵月見石倭姫の手洗井戸夫婦岩弘法の井戸丸山公園があったのだが、姫石明神がない。

マップには、丸山公園姫石明神の近くに食事処の記号もあったので、さぞかし姫石明神はお社かと思っていたのが間違っていた。思い込みとは本当に恐ろしい。岩坂峠には姫石明神が写っているのに気づかない。食事処の記号は丸山公園桜の季節に屋台が出ていただけなのだろう。山道を下って姫石神社山道まで降りてしまった。降りた所からすぐに三重県になるので奈良県の伊勢本街道を制覇するという意義はあった。姫石明神から伊勢本街道を少し戻るので、行けば行くほど帰り道が遠くなるわ大変な急坂なので帰りの登りがしんどいのであるが、時間があれば是非足をのばしてみたい。

この後伊勢本街道をこの道標まで戻った後伊勢本街道とは別れを告げて国道369号線と368号線の交差点にある、御杖・姫石の湯街道市場みつえのある道の駅「伊勢本街道 御杖」を目指す。コース名となっている「峠を越えて温泉にひたる」の温泉である。ゴールの敷津バス停(三重交通)はその交差点の北側の国道369号線にあった。しかしバス停が道の片側しかないのに面食らう。バスがどっちから来るのかわからずどっちの車線で待てばよいのかわからないのだ。仕方なくバス停のある車線側で待っていたのだが杞憂となった。バスは敷津バス停(三重交通)発であった。どっちからバスが来ようがバス停にいて運転手に合図を送れば停まってくれるだろうけど、国道369号線の五味原バス停(奈良交通)バス停でも片側にしかバス停がないのも驚きである。

幾つかの峠越えは山登りに匹敵するが、山道ばかりを行くのではなくほとんどが舗装された田舎道を行くので思ったよりは時間がかからなかった。僻地だからこそ足の便が不便であるが、それだからこそ田舎の自然を満喫できるし昔のお伊勢参りの旅気分が味わえる素晴らしいコースである。

2009年8月8日土曜日

歩く・なら「山の辺の道(天理~桜井)」

歩く・なら山の辺の道(天理~桜井)」を歩いた。歩く・なら「山の辺の道(奈良~天理)」と同様にコースのほとんどが東海自然歩道である。東海自然歩道には22の厳選コースがあるが、奈良県内では山の辺の道と旧柳生街道(滝坂の道)が厳選コースになっている。確かにこの2コースは実際に人気が高く同好者に多く出会えた。柳生街道は山道が基本なので視界はよくないのだが、山の辺の道はその名の通り山の麓に沿っている上、奈良盆地よりは高台を通っているので、広大な奈良盆地を上から眺めながら実に爽快な気分で歩くことができる。


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コースのスタートはJR・近鉄天理駅で、石上神宮までは歩く・なら「山の辺の道(奈良~天理)」を逆に辿ることになる。歩く・なら「山の辺の道(奈良~天理)」を歩いていなくても、JR・近鉄天理駅から天理本通りは見えているし、石上神宮への道先案内板が要所要所にあるので、迷うことはないだろう。

石上神宮からは東海道自然歩道標識を目当てに進んでいけばよい。東海道自然歩道標識だけでも十分なところに、ちょっとでも迷いそうなところには山の辺の道道標が立てられており、地図が要らないくらいだ。

石上神宮からしばらくは山道が続くが、すぐに奈良盆地を見渡せる里に出る。この見晴らしのいい道が基本的には次の聖地である大神神社まで続くのである。実に素晴らしい。この間に芭蕉句碑永久寺跡天理観光農園夜都伎神社波多子塚古墳西山塚古墳五社神社燈籠山古墳人麻呂万葉歌碑長岳寺崇神天皇陵景行天皇陵額田王歌碑桧原神社玄賓庵狭井神社があり、正に見所満載のてんこ盛りである。

この間に東海自然歩道そのままのコース設定ではなくわざわざ寄り道するようになっているのが、ヤマトタケル歌碑である。山の辺の道の楽しみの一つに歌碑が随所に立てられており、わざわざコースから離れて行くのだからヤマトタケル歌碑は特別な歌碑かと思って訪ねてみたが見つけることができなかった。しかしピンポイントではあるが故に、前面に池がありその向こうの山林の隙間から大和三山と二上山を一望できる絶景が見えたのに熱く感動した。この辺りがコースのハイライトである。

大神神社狭井神社では熱心な参拝者に感動した。特に狭井神社の参拝者は山門に入るときも出るときもおじきをしていて、しかもなかなか途切れない。この写真を撮るのにかなりの時間を費やすことになった。この後平等寺から金屋の石仏までは山道だが、その後はもう山の辺ではなく平地に降りてきた感覚になり、東海自然歩道とはこの東海道自然歩道道標で別れを告げる。

その東海道自然歩道道標が立っている道を渡ると、近畿自然歩道道標が立っていた。この後の見所として仏教伝来の地海柘榴市跡大和川の馬井出橋の両岸にあるのだが、その見所の後コースは近道コースと商店街コースに分かれてJR・近鉄桜井駅にゴールする。天理本通りには遠く及ばないが、JR・近鉄桜井駅近くの商店街コースの本町通りはアーケード街になっている。特に近鉄を利用するならJRが南側を近鉄が北側を走っているので駅の北側に着く近道コースが便利で、わざわざ遠回りの商店街コースを選ぶ理由ほどのことはないのだが、商店街コースを行くと近鉄の線路に当たるまで、近畿自然歩道道標が連れてってくれる。

山の辺の道は奈良盆地を見渡せる絶景ポイントも数多いし、日本最古の道だけに歴史ある見所ポイントも数多くあり、正に自然のパノラマと歴史のロマンを満喫できる今まで歩いた中では最高のコースである。

2009年8月1日土曜日

奈良ウォーキングマップ其の弐 10.新 佐保川まなびやコース

奈良ウォーキングマップ其の弐 10.新 佐保川まなびやコースを歩いた。奈良ウォーキングマップ⑨佐保川まなびやコースでは佐保川を南下して大安寺まで行ってもう一度佐保川に戻ったが、今コースは北側の奈良歴史の道を巡って佐保川に戻るコース設定で、マップのコース紹介通り歴史ロマンと自然の心地よさを一度に味わうことができる素晴らしいコースである。


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コースのスタートとゴールは奈良ウォーキングマップ⑨佐保川まなびやコース同様に近鉄新大宮駅である。奈良ウォーキングマップ⑧佐保路コース近鉄新大宮駅をスタートとゴールにしており、さすが奈良市役所の最寄駅である。

コースはまず北上して、奈良歴史の道のコースにもなっている不退寺を目指す。その後一旦奈良歴史の道をはずれて、東大寺を望める高台に登る。ちょっと登るだけで素晴らしく展望が開けるのには、ちょっと感動する。その後コースは、最も奈良歴史の道らしい、狭岡神社瑞景寺長慶寺興福院を抜けるのだが、不退寺から、興福院までの道は細く細かくうねっていて本コースのハイライトだろう。特に瑞景寺の前を通り左折した後の右折する奈良高校正門前の辺りがたまらない。

この後奈良歴史の道に別れを告げて鴻ノ池運動公園に出たら、ちょうど近畿まほろば総体が開かれていた。ここから佐保川まで南下するのだが、途中までは、奈良自転車道と同じ道である。佐保川沿いの後半の道は奈良ウォーキングマップ⑨佐保川まなびやコースと合流する。佐保川は桜の季節が最高だが、桜が咲いていなくてもいい散歩道である。

佐保川を歩いていると雨が降ってきた。この季節は天気がいいと散歩は暑くて大変なので曇りが一番いい。エルニーニョの影響か太平洋高気圧に元気がなくまだ梅雨が明けないため曇りがちな日が多く涼しくていいのだが、暑い夏が来ないのも心配である。