2010年2月27日土曜日

歩く・なら「山の辺の道 天理・桜井 街道がつなぐ古墳と国宝」(天理コース)

歩く・なら山の辺の道 天理・桜井 街道がつなぐ古墳と国宝」(天理コース)を歩いた。歩く・なら「山の辺の道 天理・桜井 街道がつなぐ古墳と国宝」(桜井コース)のゴールであるJR柳本駅をスタートに歩く・なら「山の辺の道(天理~桜井)」の前半を逆向きに辿るが、山の辺の道を歩くのは前半のみで後半は天理市街地を歩く。天理大学のキャンパス内もコースに設定されており、見慣れた歴史建造物ではなく均整のとれた美しい現代建造物を眺めながら歩くのもまた楽しい。


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櫛山古墳までは、黒塚古墳崇神天皇陵歩く・なら「山の辺の道 天理・桜井 街道がつなぐ古墳と国宝」(桜井コース)の最後を逆向きに辿る。そこから東乗鞍古墳までが山の辺の道である。次の歴史的風土特別保存地区崇神・景行天皇陵は休憩にはうってつけで、そこから崇神天皇陵の周りの小径はとても整備されていい散歩道になっているのがわかった。しかし歩く・なら「山の辺の道(天理~桜井)」を一気に歩くときに一番便利な休憩所は次の東海自然歩道トレイルセンターだろう。少し山の辺の道からははずれるが、その次の長岳寺で休憩するのもおすすめである。

次の目的地である中山大塚古墳の南には最古の御社 大和神社御旅所が鎮座する。その次の目的地の手白香皇女衾田陵を訪れるには一度山の辺の道からはずれて、念佛寺の前の道を真っ直ぐ東へ墓地を抜けていく必要があるが、元来た道へ帰らず天理市山の辺の道道標から天理市山の辺の道道標へと歩けば、五社神社で山の辺の道に戻ることができる。

次の目的地である西山塚古墳と波多子塚古墳では残念ながらちょうど解説板が工事中だった。竹之内環濠集落を訪れるにも山の辺の道道標から一度山の辺の道からはずれて東に向かう必要があるが、新設のトイレが目に留まった。

次の目的地の東乗鞍古墳西乗鞍古墳に向かうため、夜都伎神社の西を抜けた所で山の辺の道とは別れを告げる。西乗鞍古墳親里ホッケー場を過ぎ所から登ることができるし、その前の道の向こうには小墓古墳があった。コース全般を通してだがこれも古墳じゃないのと思わせる小山が結構あり興味深い。

次の目的地の西山古墳天理大学に隣接しているし、天理図書館は天理大学付属図書館で一般にも公開されており、天理図書館道標まであった。天理大学の下を車が走っているのにも驚いたが、その向こうに天理教神殿見えるのには感心させられた。天理大学も立派の建物だが天理高校も素晴らしい。

この後最後の目的地である石上神宮を訪れるためにもう一度山の辺の道へ戻る。大和・山の辺探訪物語道標から参道となり、石上神宮楼門の前の道は歩く・なら「山の辺の道(奈良~天理)」にあるように山の辺の道で奈良市内中心部まで続いている。しかし本コースではそこから引き返して、大和・山の辺探訪物語道案内から天理教神殿の前を通り、全長約1Kmと歩くと結構長いアーケードのある天理本通り商店街を抜けるとゴールのJR天理駅である。

2010年2月20日土曜日

歩く・なら「山の辺の道 天理・桜井 街道がつなぐ古墳と国宝」(桜井コース)

歩く・なら山の辺の道 天理・桜井 街道がつなぐ古墳と国宝」(桜井コース)を歩いた。歩く・なら「山の辺の道(天理~桜井)」を逆向きに辿るのだが、基本的に古墳を巡ることを主眼に置いているいるので全編山の辺の道を歩くのではなく、途中山の辺から大和平野に降りて再度山の辺に戻るおもしろいコース設定である。一度目より二度目の方がまた歩いてみたいと強く感じさせてくれる山の辺の道は素晴らしい。


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コースのスタートはJR桜井駅で、アーケードのある本町通商店街を東進しまずは茶臼山古墳に立ち寄った後、近畿自然歩道道標から北進するのだが、桜井コースの前半ではこの辺りだけが歩く・なら「山の辺の道(天理~桜井)」と違っているだけである。歩く・なら「山の辺の道(天理~桜井)」を歩いた時には、近畿自然歩道とは早く道が別れていたので近畿自然歩道の行き先がわからなかったのだが、この近畿自然歩道道標で桜井駅とは反対の忍坂街道に向かっていることがよくわかってよかった。しかしマップではポストを過ぎてから北進するようになっていたので、次の道まで行き過ぎてしまった。ポストの手前の道というかポストのある交差点を北進するのが正解である。

北進して突き当たった所が大和川でここにも近畿自然歩道道標がある。大和川沿いに西進し。馬井出橋で大和川を渡った所が佛教伝来の地石碑で、この辺りから山の辺の道の道標が至る所にあるのでここからは地図を見なくても歩けるだろう。次の海柘榴市を撮影していると同好者がやってきた。オフシーズン真っ只中だと言うのにその後も多くの同好者を見かけた。やはり奈良県ではベスト1のウォーキング道である。

山の辺の道はどこもウォーキングにはうってつけの道なのだが、次の近畿自然歩道道標から、大神神社までが、本コースのハイライトである。途中喜多美術館金屋の石仏があり、その後久すり道を抜けると病気平癒で有名な狭井神社で、マップにはこの後の赤い橋を渡って絶景ポイントへと書いてあるが、この通りに行くと迷ってしまった。狭井神社の手前の案内から行くとすぐに大美和の杜展望台絶景である。本当に素晴らしいビューポイントなので忘れずに訪ねて欲しい。

玄賓庵を抜けて桧原神社からは茅原大墓古墳ホケノ山古墳倭迹迹日百襲姫命陵珠城山古墳群景行天皇陵と古墳巡りをするため、山の辺の道から離れる。桧原神社から大和平野へ降りて行く道は、歩く・なら「山の辺の道(天理~桜井)」に絶景ポイントへ行くようコース設定されているので少しだけ歩いたのだが、とても雰囲気のいい道でどこに繋がっているのかとても気になった道なので大満足である。

山の辺の道から離れるとは言っても、桜井市としてはこの道を大和・山の辺探訪物語として整備しており、アスファルトは薄赤紫色の舗装を施して写真の道標が10m置きに埋め込まれているし、要所要所に桜井市周辺ご案内板桜井市周辺ご案内板があり、至れり尽くせりで迷うことはないとマップを見ていなかったら失敗してしまった。JR巻向駅から先は大和・山の辺探訪物語とは違うコース設定となっているの気づかずに薄赤紫色の道路を北へそのまま行ってしまったのだ。どうも今回は道を間違えてばかりである。

景行天皇陵の手前もその周りの田舎道も凄くよかった。景行天皇陵を周る道を登った東海自然歩道道標から一旦山の辺の道へ戻るが、卑弥呼の里道標から山の辺の道とは別れを告げ、崇神天皇陵黒塚古墳を巡りJR柳本駅がゴールとなる。電車は40分に1本程度なので電車の時間を事前に調べて天理市立黒塚古墳展示館で時間調整するといいだろう。

2010年2月13日土曜日

歩く・なら「佐紀路・西ノ京 佐紀盾列古墳群と西ノ京の国宝探訪」(佐紀路コース)

歩く・なら佐紀路・西ノ京 佐紀盾列古墳群と西ノ京の国宝探訪」(佐紀路コース)を歩いた。歩く・なら「佐紀路・西ノ京 佐紀盾列古墳群と西ノ京の国宝探訪」(西ノ京コース)と同様に平城宮跡を歩くが、何と言っても本コースのハイライトは静謐な小径を古代ロマンを感じながら歩く佐紀盾列(ささたたなみ)古墳群である。奈良歴史の道や、奈良ウォーキングマップ⑧佐保路コース奈良ウォーキングマップ其の弐 4.奈良らしい古墳寺社めぐり佐紀コースでさんざん歩いているので目新しさはないかと思っていたが、なかなかしぶい道をコースに取り入れており存分に楽しむことができた。


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コースのスタートは近鉄新大宮駅で、奈良市立一条高校からまずは法華寺を目指す。その後海龍王寺の前の道を北に進み突き当たった所が航空自衛隊幹部候補生学校で、その東が宇和奈辺古墳、西が小奈辺古墳と言うより、時代の順序から言って宇和奈辺古墳小奈辺古墳の間に学校を建てたと言うべきだろう。これだけの規模の古墳なのに被葬者がわからないので陸墓参考地となっている。

この後目印の奈良西の京斑鳩自転車道道標から仁徳天皇の皇后である磐之媛命陵の南側の道を通るが、いよいよ佐紀盾列(ささたたなみという名前も何ともロマンを感じるいいネーミングである)古墳群の静謐な小径の始まりである。この後奈良自転車道として自転車歩行者専用道路として整備されている水上池の周遊道路を歩く。こんな所に白鳥がと思いシャッターを切ったところ手持ちズームにしてはなかなかよく撮れてうれしかった。調べてみるとコハクチョウは結構本州の南で越冬するそうである。そう言えばここでも平城宮跡でも凄い望遠レンズを持った人たちが数人いたが、何を狙っているのだろうか。多分冬だけに現れる渡り鳥だとは思うのだが。

奈良自転車道とは奈良・西の京・斑鳩自転車道道標で別れを告げ道標に出ている平城天皇陵へ向かうのだが、そこへ向かう道がしぶい。平城天皇陵の前の道を南下するとすぐに、平城宮跡第一次大極殿正殿を仰ぐことができる。平城宮跡は平城宮跡遺構展示館(写真は平城遷都1300年祭に合わせて工事中のため横の平城京の巨大地図を撮影)から、平城宮跡大二次大極殿跡(こんなにきれいに跡が残っているとは全然知らなかった)の北側を歩き、一度平城宮跡朱雀門まで南下した後、平城宮跡資料館(こちらも工事中)から平城宮跡を抜ける。これだけ歩くと平城宮は広いのを実感するのだが、いつも不思議に思うのは何故これだけ平地で残って平城宮跡になっているのかだ。宮がなくなったとしても町としてなぜ残らなかったのだろう。

次に垂仁天皇の皇后で日葉酢媛命陵成務天皇陵の間の静謐な小径を目指すのだが、そこへ向かう道も教行寺裏門辺りがこれまたしぶい。ここから結構奈良歴史の道と同じコースを歩くのだが、元々奈良歴史の道がしぶい道を通っているのに加えてさらにしぶいコース設定がされている。まず奈良歴史の道道標から近鉄京都線を超えた所が福松大神であるが、そこから八幡神社の方へは向かわずに、神功皇后陵裏門から神功皇后陵案内板へ抜けて神功皇后陵を参拝する。そこから八幡神社近鉄平城駅の前を通り、奈良競輪場の前の秋篠寺標識を標識通りに秋篠寺を目指すのだが、秋篠寺南門標識から秋篠寺南門へ向かうコース設定もしぶい。

最後は、秋篠寺南門の前の道を野神神社までほぼ真っ直ぐに南下した後左折して、西大寺を目指すのは奈良歴史の道と同じ道なのだが、西大寺北門から西大寺四王金堂へ抜けるのもにくいコース設定である。ゴールは歩く・なら「佐紀路・西ノ京 佐紀盾列古墳群と西ノ京の国宝探訪」(西ノ京コース)のスタートと同じ近鉄大和西大寺駅なので、本コースを歩いた後西ノ京コースを歩けばコースは繫がる。先に西ノ京コースを歩いたしまったのは失敗だったのかもしれないが、両コースとも平城宮跡と西大寺を歩くので両コースはしばらく間を開けて歩くのが正解かもしれない。

2010年2月6日土曜日

歩く・なら「佐紀路・西ノ京 佐紀盾列古墳群と西ノ京の国宝探訪」(西ノ京コース)

歩く・なら佐紀路・西ノ京 佐紀盾列古墳群と西ノ京の国宝探訪」(西ノ京コース)を歩いた。思いがけず平城遷都1300年祭の舞台裏を垣間見ることができたのがよかったのだが、楽しみにしていた大池絶景ポイント薬師寺東塔解体修理中であることを失念していた。平城遷都1300年祭の年に解体修理するとは何てことをすると思ったが、観光シーズンの4月頃~秋頃は工事の覆いが外されて通常に東塔外観を参拝できるようだ。よく調べて出かければよかったと後悔しながらも、覆いがかぶされている瞬間を撮影したのだから、また覆いが外される時期に歩いたなら平城遷都1300年祭の舞台裏を垣間見ることもできなかったのだからと納得した。


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西ノ京コースのスタートは近鉄大和西大寺駅である。この駅は北口から出てしまうと南口に抜ける道がわかりにくいので知らない人は注意して欲しい。その駅の由来通りにまずは西大寺の東門から入って南大門へ抜ける。西大寺は奈良歴史の道等で何度か訪れているが、なぜか表玄関の南大門へは行かなかったので新鮮であった。

その後秋篠川沿いの奈良自転車道を南下するのだが、途中平城宮跡へ寄り道する。秋篠川川しるべを左折して、かんぽの宿奈良から平城宮跡へ入るのだがこの道が非常にわかりにくい。奈良自転車道平城宮跡を通るので、奈良自転車道と同じ道にすればいいのにと思った。宮跡ではまず朱雀門を目指すが、その前に目に飛び込んできたのは、平城遷都1300年祭宮跡会場工事であったし、宮跡会場の目玉である平城京歴史館遣唐使船を建造している現場を見ることができた。朱雀門の後は、第一次大極殿を見ながら、奈良文化財研究所へと抜けるのだが、マップに書かれている道がなかったりするし、今後も宮跡には新しい道がどんどんできるようなので適当に歩くしかないだろう。

秋篠川へ戻るとすぐ左手に三条つり池があり、国道369号線の近くで鴨の群れに出会った。秋篠川とは都橋で別れて、近鉄尼ヶ辻駅へ向かうのだが、途中で古い奈良西の京斑鳩自転車道標識が新しい柵に固定されているのを発見した。古いものを捨てずにリサイクルするのは時代の流れに沿っており奈良市もなかなかやるなと感心した。

次に本コースのハイライトである垂仁天皇陵環濠沿いの細い石敷きの道を歩くのだが、そこへ行く道がなかなかに大変でマップ通りに垂仁天皇陵安康天皇陵道標を右へ行かなければならないが、垂仁天皇陵安康天皇陵道標通りに垂仁天皇陵と書いてある左に行ってしまうと普通の車道を歩いて垂仁天皇陵に着いてしまう。ハイライトの細い石敷きの道を歩くには安康天皇陵と書いてある右の道を行く必要があり、すぐに唐招提寺道標があるので間違わないで欲しい。

この後、唐招提寺から薬師寺とお決まりの西ノ京観光コースを通ってゴールは近鉄西ノ京駅となるが、垂仁天皇陵環濠から薬師寺への道は奈良歴史の道と全く同じ道である。本コースは約5.4Kmと短いので是非マップにも紹介されている、大池絶景ポイントまで足を伸ばして欲しい。何が絶景かは知らずに行った方が感動できるのでここには書かない。

絶景ポイントからは同じ道を引き返すのではなく、奈良ウォーキングマップ⑦あおによしコースを参考に是非薬師寺を正規の表玄関である南から参拝して欲しい。世界遺産薬師寺に説明書きあるのはこちらだけだし、薬師寺八幡宮道標から東へ右折して近鉄電車橿原線越えると休ヶ岡八幡宮で、昔は薬師寺に参拝する前に八幡宮を参拝するしきたりがあったようである。薬師寺は南から金堂大講堂と並んでいるが大講堂から眺める金堂も絶景だ。