2010年12月29日水曜日

奈良を歩く ゆきめぐり「江戸・明治時代の町並みを今に伝える ならまち早回り2時間コース」

奈良を歩く ゆきめぐり江戸・明治時代の町並みを今に伝える ならまち早回り2時間コース」を歩いた。奈良を歩く ゆきめぐり「江戸・明治時代の町並みを今に伝える ならまちじっくり3時間コース」と兄弟コースであるが、ならまち観光目的ならこちらのショートコースで十分だろう。しかし年末年始にならまちを訪れてはならない。普段の平日から休館している私設の施設が多い上に公的機関が運営している公設の施設も軒並み休館である。当然のことながら観光客もほとんどおらずということは、観光客を入れないようシャッターチャンスを待つ苦労をしない。いつもの開館状態とは表情の違う閉館状態を撮影する好機を得たとも言える。


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奈良を歩く ゆきめぐり「天平文化が散りばめられた奈良市街を一周する 「歴史の道」全長27kmコース」から、auスマートフォンのIS01でオフラインのまま地図表示のできる無料ソフトのRMapsを走らせて歩いた軌跡をログ取得してきたが、Rmapsは毎秒ログデータを記録するので軌跡が細かすぎるしデータ量も多くなり過ぎる不満があった。その不満を解消してくれたのがOruxMapsである。

OruxMapsはGPSの測位間隔も調整できるし移動距離に合わせてログ記録する距離も自由自在である。Rmapsにもそのメニューはあるのだがなぜか毎秒測位の毎秒記録にしかならなかった。しかし移動距離に合わせて自動でログ記録してくれるのは秀逸だ。余分な測位データを削ぎ落としてきれいな軌跡を描いてくれるのは感動的ですらある。今回は8秒間隔で測位して40m毎にログ記録したが40mはやはり少し粗い軌跡になってしまった。次回は推奨設定の2秒間隔測位の20m毎のログ記録にしてみよう。

コースのスタートとゴールは近鉄奈良駅で、興福寺三重塔から猿沢池を3/4周して奈良市ならまちセンターから元興寺を訪れるのは、ゆきめぐり「江戸・明治時代の町並みを今に伝える ならまちじっくり3時間コース」と同じである。この後ゆきめぐり「江戸・明治時代の町並みを今に伝える ならまちじっくり3時間コース」では東に向かう所をそのまま南下して、元興寺塔跡からならまち格子の家でUターンする。

ならまち格子の家の手前からはまた全くゆきめぐり「江戸・明治時代の町並みを今に伝える ならまちじっくり3時間コース」と同じコースを巡り、元興寺小塔院跡庚申堂奈良町資料館奈良町物語館時の資料館杉岡華邨書道美術館なら工藝館と名所旧跡が目白押しである。さすがならまちであるが、この後は旧町とは対照的な奈良一番のアーケード街であるもちいどの通りから東向き通りを抜けてゴールする。

2010年12月18日土曜日

生駒の散歩道「松尾山コース」(矢田山遊びの森 矢田越えの道)

生駒の散歩道松尾山コース」(矢田山遊びの森 矢田越えの道)を歩いた。落葉を踏み締めて矢田山へ登る季節なのだが、道沿いには常緑樹と竹が密生していてまるで緑のトンネルを行くようだった。矢田丘陵は奈良県が矢田山遊びの森で、生駒市が矢田丘陵遊歩道としてとてもきれいに整備されていてとても歩きやすいのだが、本コースは2.5Kmのショートコースでとても物足りない。松尾山コースは、歩く・なら「世界遺産へとつづく自然と歴史の回廊・矢田丘陵と斑鳩の里」のオプションコースになっているので、そのままオプションコースになっている大和郡山市の矢田寺まで歩こうと思っていたら、その道は矢田山遊びの森 矢田越えの道そのものだった。


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本コースのスタートは、近鉄萩の台駅で、駅を降りてすぐ矢田丘陵遊歩道案内板があったが、本コースは案内板のように右側への道では左側の階段を上がるとマップ通り矢田山遊びの森道標があった。しばらく住宅街の車道を歩いた後次の生駒フィールドミュージアム道標から散歩道らしくなってくるのだが、その次の矢田山遊びの森道標から急な登りとなってくる。丘陵だからゆるやかだと思っていたら大間違いであった。結構きつい登り坂が随所にあった。

この後も矢田丘陵遊歩道道標矢田丘陵遊歩道道標矢田丘陵遊歩道道標と道標が丁寧に整備されているのが矢田丘陵の特長である。お地蔵さんベンチ矢田山遊びの森案内板までくればほぼ丘陵を登り切りきつい登りはなくなる。その次の矢田丘陵遊歩道道標の次の矢田丘陵遊歩道道標を左折してすぐ松尾山コースのゴールの矢田峠だ。ここが本コースのゴールになるのはここから生駒市から大和郡山市となるからである。

矢田山遊びの森道標を左折してしばらく歩くとなかなか雰囲気のある露ナシ池が目に飛び込んでくる。次の矢田山遊びの森案内板の辺りは本当に慎重に歩かないとあぶない急坂が多い。最後の矢田山遊びの森道標までくれば急激な坂は終わりかと思ったら、矢田寺四国八十八ヶ所霊場巡りから矢田寺境内となり矢田寺本堂を参拝した後、矢田寺山門は相当数の石段を降りた所にあった。

矢田寺前バス停からバスに乗ってもよいがなかなか本数が少ない。バス道をしばらく行くと熊澤蕃山先生遺址があり、大和郡山市総合公園を過ぎると歩く・なら「世界遺産へとつづく自然と歴史の回廊・矢田丘陵と斑鳩の里」のオプションコースの起点となる横山口バス停だが、ここまで歩いてもバスの本数は相変わらず少なくあまり意味がない。矢田山遊びの森 矢田越えの道の起点である矢田東山バス停まで歩けば、近鉄大和郡山駅とJR小泉駅を往復するバス路線なのでリーズナブルなバスの本数になる。しかしおすすめは近鉄生駒線から近鉄橿原線までの制覇であり、そのまま一直線に東進すれば近鉄大和郡山駅に着く。

2010年12月11日土曜日

奈良を歩く ゆきめぐり「世界遺産「春日山原始林」を歩く」

奈良を歩く ゆきめぐり世界遺産「春日山原始林」を歩く」を歩いた。春日山遊歩道約10Kmを完歩するかなりハードなコースであるが、荘厳な春日山をほぼ一周するように設けられた遊歩道は心も体もリフレッシュさせてくれるだろう。ドライブウエィの一部であったり、またいつでも修繕ができるよう車が通れるように整備されているにもかかわらず、そのほとんどが無粋な舗装をされていない土の道なので、落葉を迎えたこの季節では落ち葉を踏みしめて快適に歩くことができた。コースには紅葉の名所が多くベストシーズンは11月中旬から下旬だろうが、まだまだ見頃の紅葉が目を楽しませてくれたたし、鳥のさせずりや小川のせせらぎは一年中耳を楽しませてくれるだろう。


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コースのスタートは旧柳生街道滝坂の道の玄関口である破石町バス停である。出出しは先々月歩いた奈良ウォーキングマップ其の参 9.滝坂の道・円成寺コースと同じ車道を東に向かうのだがよりウォーキングに適した一本南の観光用にアスファルトが黄土色に舗装された道を歩くと、いつも軽自動車が止まっていて絵にならない隔夜寺をカメラに収めることができた。

スタートから1kmほど歩けばいよいよ本コースのハイライトである春日山遊歩道起点で、そこからすぐの南部交番にある春日奥山案内図には桜と紅葉の名所が示されており、本コースはほとんど紅葉マークである。しばらく行くと早速五色のもみじがあるのだがその手前の遊歩道の景色が今回一番見事であった。次の目的地の妙見宮口では季節を逸してしまっているがこちらも紅葉の名所だろう。

この後三本杉跡で巨木の終焉を見納めて首切地蔵へ出る。ここまでの遊歩道は奈良ウォーキングマップ其の弐 1.健脚春日原生林コースで逆向きに歩いているのだが、やはりコース終盤の疲れた体で歩くのとはかなり印象が違ってとてもウォーキングに適したいい遊歩道だ。ここからちょっと寄り道の東海道自然歩道を歩いて春日山石窟仏を訪れたのだが、寄り道しすぎて(コースを間違えて)地獄谷園地新池春日奥山古事の森を巡ってしまった。

遊歩道は芳山交番所から鎌研交番所まで奈良奥山ドライブウェイとコースを共有しているがここをドライブする車はほとんどいないし、芳山交番所から遊歩道はほとんど下りである。鶯の滝分岐(大原橋)には、世界遺産「古都奈良の文化財」で統一されて使用されている「世界遺産 春日山原始林」の石碑があり、改めて春日山原始林は世界遺産「古都奈良の文化財」の8つの資産の内の1つの資産であることを思い起こさせてくれるのだが、もう少し奈良のメイン観光地近くの例えば若草山の近くに建てればいいのにと思ってしまう。

この後遊歩道からはずれて、興福寺別院鶯宮歓喜天まで下り、その後さらに鶯の滝まで急坂を下る。名所観光として遊歩道をはずれるのはいいのだが、この後鶯の滝分岐(大原橋)まで同じ道を登るのが体力的にも精神的にもつらい。登るのは仕方ないとしてもどこか別の道を歩かせて欲しいと思っていたら鶯の滝分岐2があった。後から鶯の滝を訪れていた人がそこから上がって来たので、鶯の滝から引き返さずにそのまま道なりに歩いて鶯の滝分岐2に出る方が間違いなく近道だろう。

花山・地蔵の背から十八丁休憩舎までは見所もなく遊歩道にも厭きてくるのだが、十八丁休憩舎から鎌研交番所はすぐそこで、ここに若草山山頂の駐車場もあり観光地らしい人込みとなってくる。若草山山頂からの眺めは素晴らしく山登りの達成感も味わうことができるし、また古都奈良らしく鶯塚古墳がある。お墓は一番いい所、即ち一番標高の高い所に建てられておりそこに立てないのは少し残念である。

若草山山頂からは若草山が開山していれば若草山を下ることもできるが本コースは遊歩道を完歩することが目的なので、遊歩道のある鎌研交番所まで戻って、かなりうねうねと山道を下るのだが、この道も車が通れるように整備されており人通りも多くウォーキングしている人ばかりでなく、純粋に観光しているカップルやランニングしている人までいた。途中中水谷休憩舎があったのだが遊歩道にはこのようにバランスよく休憩舎が建てられているのに感心する。

この後季節はずれで洞がどこかわからなかった洞のモミジとそのすぐ近くのかなり格式でしかも車も多く停まっていて人気があると感じた料理旅館月日亭の前を通り、春日山遊歩道入口で土の道は終わるが、遊歩道の終点はそこから坂を200m西へ下った春日山遊歩道北起点であり、そこからさらに200m南下した春日大社本殿バス停がゴールである。

しかしマップくの裏面に紹介されている御蓋山と三笠山のまめ知識は衝撃的であった。唐の玄宗皇帝に重用された阿倍仲麻呂が大和を偲んで詠んだ「天の原ふりさけみれば春日なる三笠の山に出でし月かも」の三笠山は春日大社のすぐ北にある御蓋山であり、昭和10年に創立された三笠宮家を畏れ敬ってその山の形状から名付けられた三笠山を若草山に改名したとは、驚き桃の木山椒の木である。

2010年12月4日土曜日

生駒の散歩道「くろんど池コース」

生駒の散歩道くろんど池コース」を歩いた。富雄川近鉄学研北生駒駅からくろんど池まで溯るのではあるが、帰りのバス時間を合わせるのがわずらわしいのだからと体力的に楽な下りとなるようコースを逆向きに辿った。コースのハイライトはやはりくろんど池周辺であり、体の疲れた最終盤ではなく全く疲れていないコースの最初に風光明媚な景色を楽しめたのは大変よかった。しかしコース後半の富雄川沿いの車道は西側に歩道が設けられていて富雄川を流れを楽しむことができないし、また交通量も多く歩きにくい。ここは川沿いに歩くのにこだわらず、富雄川東の交通量の少ない道を選択して欲しかった。


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マップではゴールはくろんど池入口バス停になっているが実際にはいわゆる自由乗降指定地になっていた。今回はその手前の高山狭戸バス停から歩いた。バス道からはずれてすぐに素晴らしい里山の風景が開ける。生駒フィールドミュージアム道標からくろんど池を一周したが、池には人工的に造られたという感じが否めないのだがくろんど池は自然にできた湖のような趣がある。池の西端は近畿自然歩道で分けられているがそこを通らず生駒フィールドミュージアム道標から池の西岸を歩くと南岸にも生駒フィールドミュージアム道標がまたふれあいの森を指し示す生駒フィールドミュージアム道標あった。

池の東岸には近畿自然歩道道標があり、車道を渡ると高山溜池を望める。そこからすぐ南に近畿自然歩道道標がありこここら歩けばサクサクと音が鳴る落ち葉の絨毯の山道を下り、視界が開けた所に近畿自然歩道道標があり、ここから高山城跡道標を辿り、高山城跡を目指す。頂上手前の高山城跡道標から下るのでびっくりしたが、最後に階段が必要な険しい登りが待っていた。高山の地名の由来は鷹山氏が支配していたことによることがわかる。再び近畿自然歩道道標に戻り、かなりの急坂を富雄川城ノ茶屋橋まで下ると、ここからはほとんど富雄川沿いに歩くことになる。

次の目的地の高山竹林園では高山が茶筌の名産地であるからここに日本中の竹を集めた公園ができたことがわかるし、園内に生駒フィールドミュージアム案内板見かけた。さらにここに公園を造った理由となった高山茶筌にゆかりのある鷹山氏墓所であった園楽寺跡もあるし、富雄川にかけられた鷹山の大橋からは見事に色づいた笹の群集を眺めることができた。

高山八幡宮手前の川崎橋から法楽寺までは川床の中に遊歩道が造られているのでそちらを歩く方がいいだろう。高山八幡宮では手水にもみじが浮かんでいるのが風情があったし、法楽寺では鮮やかな紅葉を楽しむことができた。ここから後は冒頭にも述べた通り、退屈な車道をゴールの近鉄学研北生駒駅まで歩く。途中にある国道163号線の高山大橋はコース通りに渡るのはあぶないので、橋をくぐってもう少し西岸を南下するのがおもしろいだろう。