2011年6月25日土曜日

歩く・なら「“倭王”武と名乗った雄略天皇の拠点へ」

歩く・なら“倭王”武と名乗った雄略天皇の拠点へ」を歩いた。初瀬街道から初瀬観光を旅するコースである。初瀬街道は現在国道165号でありコースの大半が交通量の多い165号なのが残念だ。長い階段の登廊が有名な長谷寺のように、初瀬観光は急斜面を登り降りするので6.3Kmの距離の割には非常に厳しいコースであり、ゴールの近鉄長谷寺駅手前では、「もう階段は勘弁して」状態になってしまった。長谷寺は別名花のお寺と呼ばれており1年を通じて楽しめるコースで今回は見ての通りあじさいが咲いていたのだが、奈良県下では初瀬は吉野と並ぶ桜の名所なので桜の季節がベストシーズンだろう。


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コースのスタートは近鉄大和朝倉駅で、幾度となく訪れた山の辺の道の起点または終点となる桜井駅の東隣の駅である。山の辺の道東海自然歩道となっていてこの先はどうなっているのかと気になっていた所、早速東海自然歩道道標があった。ここから東海自然歩道を辿るのではなく脇本遺跡を訪れるために細い道へ入るが、発掘中でブルーシートで覆われている脇本遺跡は国道165号から眺めるのが最適であった。

国道165号をそのまま行くのではなく国道と平行に歩ける所は国道を避けるようになっていて、朝倉小学校の東には万葉歌碑 柿本人麻呂があったが、すぐに東海自然歩道道標で国道165号に戻る。そこからは国道沿いの万葉集最初の歌を詠んだ雄略天皇の「泊瀬朝倉宮伝承地」と「万葉集發燿讃仰碑」のある白山神社出雲の流れ地蔵を訪れる。

次に石灯籠と狛犬に特徴がある十二柱神社を訪れるため再び165号からはずれるがまたまた東海自然歩道道標で国道に戻る。ここまで国道の北側を東進していたが次の東海自然歩道道標は南側にあった。そして次の東海自然歩道道標から長谷寺の参道に入り旧い街並みを歩く。

ここまでは平坦な道のりであったが、ここからが本コースの正念場が始まる。長谷山口神社も山の上なら與喜天満神社も山の上であるし、桜と紅葉の眺望が素晴らしい長谷寺も山の上だからこその眺めである。この3つの山はそれぞれ違う山なので登り降りを3度繰り返すことになり、これは猛暑の夏にはとてもきつい。また長谷寺本堂へ登りきった所にも万葉歌碑 大伴坂上郎女があった。この後最後の東海自然歩道道標まで元来た道を戻って近鉄長谷寺駅にゴールする。

2011年6月18日土曜日

大和郡山市観光モデルコース「郡山城外堀めぐり」

大和郡山市観光モデルコース郡山城外堀めぐり」を歩いた。大和郡山市観光モデルコース「金魚が泳ぐ城下町」では郡山城外堀内の城下町や郡山城そのものを観光するコースだが、本コースは外堀に沿って歩くウォーキング主体のコースである。外堀だった面影もなく埋立てられた所も多いが、当時の面影を残した所もさまざまな形に変遷しているのが興趣深い。思えばウォーキングコースを辿ったGPSログデータをブログに掲載するようになったのは、奈良歴史の道(au地図ビューアー簡易ハンディGPS)の道標を見掛けたのが切っ掛けであった。本コースも形状の似ている郡山城外堀の石碑を探して巡るので、初心を思い出し昔懐かしい気分に浸ることができた。


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本コースは郡山城外堀跡を一周する周回コースなので、近鉄郡山駅のすぐ南の踏切の西側にある矢田筋裏池跡からコース設定通りに反時計回りに巡ったのだが、ある意味大成功であった。1周してきた最後の高塚池跡の石碑が結局見つからなかったのだが、最後なので十二分に時間をかけて探すことができたからである。

矢田筋裏池跡は全く水気がなく、八幡堀池跡は生活排水路であり、お風呂屋さんの前に柳町大門跡があった。本当に石碑らしい石碑の洞泉寺裏濠の後は、普段の散歩には最高の外堀緑地公園を歩く。その北門に石碑らしい石碑はこれが最後となる常念寺裏濠があり、ここでほぼ1/4周が終わる。

次の1/4週が一番外堀の面影を色濃く残していて、宮本上池高付上池広島下池広島浅池小川町裏池と今でも水を湛える池が続き、本コースのハイライトである。広島下池には「郡山城外堀案内板」があり、こちらは縮尺がしっかりとした地図が掲載されていてマップより役に立つだろう。また広島下池広島浅池の間に、お土居の松を解説したお土居公園もある。

次の1/4週は近鉄橿原腺を越えて始まるが、その前後に特定保水池整備事業(正願寺上池)と郡山城外堀代官池跡があり、特定保水池事業(代官池)までは現代の治水事業に活用されている。鴫ヶ池は面影がなく、番鐘池跡はまたまた生活排水路であるが、その後の尼ヶ池下が圧巻で金魚池の中の畦道を行く本コース第二のハイライトである。

尼ヶ池は現役の池だが、蛇ヶ池尻蛇ヶ池跡は見る影もなく、大和郡山市一の巨木「楠」の後最後の1/4周が始まるが、ここからが大いに迷ってしまった。大職冠裏池跡は少し下った所にあるので道を間違えると降りられないし、西矢田辻番所跡は鋭角に曲がる道角にある。箕山裏池跡は生活排水路の隣にひっそりと佇んでいたし、その次のマンション前にある石碑はなぜか同じ名前の箕山裏池跡で、前述した最後の高塚池跡の石碑はなかった。

マップの縮尺がかなりいい加減で道を間違えることが多く、さらに西側に石碑があるように表示されていても実際には東側にあったりして石碑の位置もかなりいい加減である。どうしても石碑を探す時間が増えて2時間あれば十分回れるだろうと思っていたら、倍の4時間もかかってしまった。これも宝探しの気分を楽しんでいると考えられれば許せるだろう。

2011年6月4日土曜日

奈良を歩く ゆきめぐり「高円山の山すそから大和の田園風景と眺望を楽しむ」

奈良を歩く ゆきめぐり高円山の山すそから大和の田園風景と眺望を楽しむ」を歩いた。山の辺の道「北道」を歩くのは、奈良ウォーキングマップ其の弐 2.広大自然豊かな京終・帯解コース歩く・なら「山の辺の道(奈良~天理)」は三度目である。山の辺の道と言えば三輪山近辺の桜井市が有名であるが、奈良市から天理市までの北道もコースのタイトル通りに田園風景の眺望が素晴らしい。田植えの終わった梅雨の晴れ間にのんびりウォークを楽しむには最高のコースでだ。


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コースのスタートは護国神社バス停で、まずは護国神社の参道を歩く。境内がこんなに大きい立派な社とは思っていなかったので驚きである。さすが大和の国は奥が深い。手書きの味わい深い山の辺の道案内板から境内を出るとすぐに奈良佐保短期大学があり、東進して山の辺の道へとなだらかな登り坂を登る。

東海自然歩道道標からいよいよ山の辺の道となり、まずは八阪神社を参拝するために一旦北上するが、元に戻ってすぐに本コースのハイライトが始まる。とても雰囲気のいい竹林を抜けた後、山の辺から広がる田園風景の眺望を楽しむ。東海自然歩道の名に恥じないどころか名は体を現す自然歩道のイメージ通りの道が続く。白山比咩神社を参詣した後、嶋田神社から西へ向かう下り坂を降りた所に崇道天皇陵がある。

崇道天皇陵の前には新しい山の辺の道案内図がありここから再び南下して、拝観はできないがトイレは使用できる円照寺を目指す。山道の途中で新しい山の辺の道道標が東進するよう指示しているが、本コースはそのまま南進し円照寺参道を東進する。円照寺参道を進むと山の辺の道道標があり、すぐに南に向かう山の辺の道道標があり、山の辺の道「北道」も整備が進んでいる。

自分の足音以外には道沿いに流れるせせらぎと鳥のさえずりしか聞こえない静かな円照寺参詣道を歩いた後は、道の分かりやすい車道を歩いて帯解寺を目指す。奈良ウォーキングマップ⑤のどか田園帯解コースでは帯解の田園風景の中を歩いたのに残念である。御皇族お達しの帯解寺を参詣した後JR帯解駅へゴールする。