2013年9月28日土曜日

奈良まほろばサイク∞リング 横大路ルート(桜井→橿原)

奈良まほろばサイク∞リング 横大路ルート(桜井→橿原)を歩いた。奈良まほろばサイク∞リング 上ツ道ルート(奈良公園→橿原神宮)奈良まほろばサイク∞リング 南下ツ道ルート(田原本→橿原神宮)に文字通り横串をさすが、一本南の初瀬街道が国道165号に化けたお陰がほとんどが歩道などとんでもない一車線しかないのは文字通りではないウォーキングにはもってこいの細道である。圧巻は歩く・なら「藤原京から平城京へとつづく古代の幹道・下ツ道」と交差する八木札の辻である。奈良県みどりをつなぐウォーキングマップ「五條の町並み周遊コース」で味をしめたHANARART2013のメイン会場となる橿原市指定文化財東の平田家(旧旅籠)改め八木札の辻交流館は本当に素晴らしかった。こちらは平成24年下から常設になったがJR畝傍駅の貴賓室は特別公開のようだ。サイクリングコースとしては極端なショートコースながら、藤原京北限を東西に伸びる大路に歴史浪漫を感じながら歩くのは実に味わい深い。

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コースのスタートは奈良まほろばサイク∞リング 上ツ道ルート(奈良公園→橿原神宮)で慄いた国道169号戒重地下道である。横大路はまだまだ東に続くので桜井駅南の西本町通からスタート地点に向かうのがお薦めである。スタート地点からはどちらかと言うと田舎風景なのだが西本町通は旧町風情を多いに漂わせている。ちなみに西本町通をさらに東に進むとアーケードのある本町通りでこちらは歩く・なら「山の辺の道(天理~桜井)」に繋がり、歩く・なら「山の辺の道 天理・桜井 街道がつなぐ古墳と国宝」(桜井コース)でも歩いた。JR桜井線桜井~香久山間No.5香久山踏切まで撮影対象がなく焦ったが、この後すぐ橿原市観光案内図のあるJR香久山駅と、橿原市道標↑耳成山←橿原市昆虫館←藤原宮跡がすぐにあった。三輪神社には藤原京の東北角である中ツ道と横大路の交差点を示す三輪神社西南隅の礎石があるのだが、辺りには平坦でない傾斜した大石が用水路の中にあるだけだった。

橿原市道標↑↓横大路→藤原宮跡→香具山→奈良文化財研究所藤原宮跡資料館から山口神社を過ぎ、米川武蔵橋を渡り、右手の耳成山を振り返るようになると八木札の辻となる。八木札の辻交流館として開館した橿原市指定文化財東の平田家(旧旅籠)は正に横大路と下ツ道の交差点東北角にある。江戸後期の旅籠を満喫し、少しコースをそれて下ツ道を南に歩き京町家造りの岡本家の中庭まで見せて頂いた後、右折して機織り機を体験できる春日神社を参拝すると、戦前の木造駅舎を持つJR畝傍駅は貴賓室を特別公開していた。いやー「奈良・町家の芸術祭 HANARART」さまさまである。コースの横大路に戻り八木札の辻は八木まちなみ案内板で終わり、南に近鉄橿原線八木西口駅北に近鉄橿原線大和八木駅を見て飛鳥川高橋を渡ると大和中央自転車道と重なる奈良まほろばサイク∞リング 南下ツ道ルート(田原本→橿原神宮)に交わるゴールだ。

2013年9月21日土曜日

奈良県みどりをつなぐウォーキングマップ「芳野川散策コース」

奈良県みどりをつなぐウォーキングマップ芳野川散策コース」を歩いた。奈良まほろばサイク∞リング 宇太水分ルート(吉野→宇陀)でも奈良まほろばサイク∞リング 大化の改新ルート(飛鳥→宇陀)でも時間があれば訪ねたかったが体が言うこと聞かずに断念した宇太水分神社(中社)から奈良まほろばサイク∞リング 宇太水分ルート(吉野→宇陀)同様近鉄榛原駅を目指すので、同じく交通量の多い奈良県道31号榛原菟田野御杖線をメインに歩くのかと思ったらさにあらず、殊の外芳野川沿いに道を辿るだけでなく宇陀の実りの秋を満喫できて大満足だ。ゆったりとした宇陀の田園風景はオールシーズン楽しめるだろうが、芳野川沿いに桜並木が数多く整備されているのでベストシーズンは間違いなく桜の花咲く頃になるだろう。

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本コースのスタートは宇太水分神社(中社)に最寄りの古市場水分神社前バス停なのだが、宇太水分神社(中社)正面の芳野川宮前橋を渡りMAPの勧め通り菟田野古市場の町並みを楽しんでいたらあっと言う間に古市場地蔵の辻バス停に出てしまった。古市場地蔵の辻バス停をスタートにしてもいいのかもしれないが、桜の季節には間違いなく芳野川沿いに古市場地蔵の辻バス停まで歩くのがベストだろう。古市場恵比須神社宇太水分神社(中社)の敷地内のような場所にあり多いに迷った。芳野川菟田橋渡る前、北に真新しい看板を見つけると創立百周年の石碑が残る旧宇太小学校跡地ワールドメイプルパーク奈良カエデの郷ひららがあった。「カエデってこんなに種類があるんだ。一つ一つ見ているととても時間が足りない。」と感心した後、コースに戻ると吉田精肉店電話古市場四十番にはぶったまげてしまった。「昔電話番号は二桁だった?」

四郷川岩崎橋から奈良県道31号←0.5Km重要文化財笹岡家住宅まで奈良県道31号を歩く。四郷川はすぐ芳野川別所橋へ合流し、その手前にならクル(T-3)宇多水分ルート宇陀(榛原駅)6kmがあった。ここから法光寺まで歩道工事中だったが、先週の台風18号の影響だろうか重要文化財笹岡家住宅も修復中だった。今度は奈良県道31号→奈良県高原農業振興センターを東に越えると、ゆったりとしてとても豊かな田園風景が広がる。芳野川沢橋を渡り、←沢城址道標を北へ折れると沢遺跡案内板もある高山右近碑がある。この後↓右近の碑→沢城址「ダリヨ&ジュストの道」道標を辿り、芳野川竹橋を渡り戻りさらに芳野川石田橋を渡り直すと、本コースハイライトの芳野川堤防遊歩道を歩く。

さくら広場を抜け芳野川栗谷橋を渡ると池上ポケットパーク奈良県道31号榛原菟田野御杖線に合流するが、右手すぐに芳野川がありならクル(T-3)宇多水分ルート宇陀(榛原駅)2kmのある芳野川高橋から再び芳野川堤防道路を歩く。芳野川宮橋から少し山側にしか道がなく三十八神社を参拝し、芳野川木綿橋から再びすすきたなびく堤防道路を歩く。この後芳野川脇出橋を渡って榛原フレンドパークを訪ねる。最後の目的地の宇太水分神社(下社)MAPではとても訪ねるのが難しいが、榛原フレンドパークを抜けて県道31号を渡るのがいいだろう。再び芳野川沿いに戻るとまもなく宇陀川に合流する宇陀川榛原大橋を渡った後、萩の原公園(宇陀市役所)を東に過ぎて近鉄榛原駅へゴールする。

2013年9月14日土曜日

奈良県みどりをつなぐウォーキングマップ「五條の町並み周遊コース」

奈良県みどりをつなぐウォーキングマップ五條の町並み周遊コース」を歩いた。本コースのハイライトは何と言っても五條新町である。ちょうどHANARART2013が開催されていてと言うか、開催されているから本コースを歩いたのだが実に素晴らしかった。絵画や彫刻を古民家で展示するのだが、日頃芸術に接する機会がなく対して期待もしてなかったのだが、いつもは外から撮影するしかない旧家に気兼ねなく入ることができるのに感激である。当たり前と言えば当たり前なのだが、実際に訪れるまでギャラリーが古民家の中なのを想像していなかったのだ。栗山家住宅は重文だけに圧巻だった。高い天井の吹き抜けに重厚な梁が架かる様はカメラを通してみるテレビ画面とは大違いだ。古民家の暗い土間に展示されていた彫刻は実にいい雰囲気を醸し出していて病みつきになりそうだ。

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周回コースのためコースのスタートとゴールはJR五条駅であるが、1時間に1本しか電車がない上に吉野口で近鉄から乗り換えるのだがICカードが使えずとても不便だ。ハイカラなGOJO MAP(JR五条駅前・新町周辺エリア)を後にして昭和の香りプンプンの商栄会商店街を楽しんだ後、まずは歩く・なら「明治維新前夜・維新の魁「天誅組」五條代官所襲撃の日」でも訪ねた史跡巡りだ。天誅組本陣跡のある櫻井寺を参拝し五條市営極楽寺霊苑(極楽寺に葬られている歴史上の人物)の西へ出て天誅組史跡井澤宣庵宅趾を訪れる。史跡公園には天誅組の全てがわかる民俗資料館(長屋門)があり、天誅組150年祭前夜祭の舞台が設えられていた。

大和之國五條新町案内図からJR和歌山線1-2寿命踏切を北へ渡り紅い曼珠紗華が咲く実りの田園風景を楽しんだ後、暮ヶ谷池を訪れるために坂道を登るがMAPにある二見公園はもうないようで、五條市街の眺めも木々の枝が邪魔して視界良好とはいかない。坂道を元へ引き返して生蓮寺を参拝した後は田舎道が続き、JR和歌山線を南に潜り犬飼山転法輪寺を参拝した後、近畿自然歩道道標←上野公園→生蓮寺から近畿自然歩道道標←犬飼寺・生蓮寺→上野公園までは国道24号(大和街道)を歩く。折り返しの上野公園はスポーツ施設も充実しているが風光明媚で思わず池周回遊歩道を一周してしまった。入口には近畿自然歩道(高野龍神ふれあいルート)近畿自然歩道道標←犬飼寺・生蓮寺→念仏寺・JR高田駅↑上野公園がある。

緑が素晴らしい五條市上野町田園風景を歩いた後はまた国道24号を辿り、JR大和二見駅の前にはGOJO MAP(JR二見駅・新町周辺エリア)近畿自然歩道道標←生蓮寺→新町通りがある。大和之國五條新町案内図からいよいよハイライトが始まり、すぐに岡橋邸だ。増田邸から西方寺(松倉豊後守重政之墓碑)を経て下村邸辰巳邸を並んで過ぎると、空に切れた高架が涙を誘う幻の五新鉄道がある。重要伝統的建造物群保存地区五條新町のある新町松倉公園(松倉豊後守重政之碑)を過ぎて新町周辺案内図のあるまちなみ伝承館まで来た時奈良まほろばサイク∞リング 吉野川ルート(吉野→五條)で歩いた吉野川を見たくなった。

まちや館から山本本家を過ぎると新町通りも終わり、冒頭に述べた栗山家住宅(重要文化財)中家住宅(県指定文化財)を訪ねた後は吉野川北岸遊歩道を歩くのだが、MAP栗山家住宅(重要文化財)を南に間違えて記載しており間違えた旧家には「公開しておりません」と書かれていて大いに迷った。吉野川北岸遊歩道の後は五條中央公園の遊歩道を歩く。周回コースなのでJR和歌山線の不便を回避して車で行くなら五條中央公園を利用するのが賢い選択だろう。最後は明西寺を西に過ぎ国道24号五條交差点を渡ってJR五条駅へゴールする。国道24号五條交差点付近は電車の時間調整をする店を探すのに困ることはないだろう。

2013年9月7日土曜日

奈良まほろばサイク∞リング 中将姫ルート(JR志都美駅→近鉄当麻寺駅)

奈良まほろばサイク∞リング 中将姫ルート(JR三郷駅→JR志都美駅)に引き続き奈良まほろばサイク∞リング 中将姫ルート(JR志都美駅→近鉄当麻寺駅)を歩いた。途中ならクル かぐや姫ルート(田原本→香芝)のゴール地点を通過する。国道168号に沿って南下するが、中和幹線からJR和歌山線近鉄大阪線に加え、最後は近鉄南大阪線に到達し、交通の要衝を行くのが面白い。前回危惧していた歩道どころか路側帯もほとんどない国道168号は1Kmほどで終わり、終盤は二上山を右手に仰ぎ見る田舎道を酷暑も峠を超えたこの季節には最高の曇天の下時折涼やかな風を受けて歩くのはとても心地よかった。次に歩く3分割した最後の行程に期待が高まる。

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前回歩みを止めたJR和歌山線志都美駅から顕宗天皇陵までは混雑する車に引け目を感じるほど歩きにくい国道168号である。ここから細道へ反れるが中和幹線を潜る所で今度は狭いながらも歩道のある国道168号に合流した。中和幹線は国道168号だけでなくJR和歌山線も越えて行く高架道路なのだが、同時に両者も潜る地下道も併設されていて呆気にとられてしまった。一体どうなっているのだろう。この後すぐ左折し国道168号と袂を分かちJR和歌山線を渡るが線路が3本もあるのに驚く。なかなか楽しませてくれると感心していたら、冒頭に述べたならクル かぐや姫ルート(田原本→香芝)ゴール地点の葛下川わたんど橋を東へ渡って南下した後葛下川栄橋を西へ渡り返してすぐ南にJR和歌山線を渡る踏切の上に近鉄大阪線が頭上にあった。

そのまま南下を続け歩く・なら「馬見丘陵の古墳群と伝説を巡る」で訪ねた狐井城山古墳から地蔵石仏を歩く。夏バテのため3分割にしたが本コースは距離的に2分割が正解だろう。その場合歩く・なら「馬見丘陵の古墳群と伝説を巡る」のスタート地点である近鉄大阪線下田駅で分けることになる。地蔵石仏から国道168号良福寺交差点まで西進した後は冒頭にも記した通り田園風景に浮かぶ二上山を右手に見ながら南下する。やはりウォーキングには交通量が少ない田舎道がいい。面白い人工物がいくら在ったって付随的な楽しみであり、本質的には何もない田舎道の方が格段に楽しい。近鉄南大阪線を渡る踏切のすぐ右がプラットホームとなる近鉄当麻寺駅は本コースのタイトルである中将姫に縁のある當麻寺の門前駅で今回は歩みを止めた。