2011年7月23日土曜日

歩く・なら「東奔西走した二大ヒーロー終焉の地へ」

歩く・なら東奔西走した二大ヒーロー終焉の地へ」を歩いた。歩く・なら「うるわしき葛城の古代風景・秋津州古墳の道」をショートカットして逆向きに回るコースである。前回歩いた時に雄大な葛城山系を眺めながら歩くのが実に爽快で、逆向きに歩けば葛城山系に向かって歩くのでもっと楽しめると感じていたのだが、日頃の行いが悪いのか今回はもやがかかっていてとても残念である。しかし神話時代のヒーロー所縁の古墳を巡る旅は古代ロマンを満喫させてくれて大満足である。


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コースのスタートはJR掖上駅である。無人駅はJR桜井線で慣れていたが、JR和歌山線はPiTaPaも使えない。それどころかトイレもないのには閉口した。前方後円墳の後円部の緑が素晴らしい掖上鑵子塚古墳の後、すぐに秋津鴻池病院があったので事なきを得た。御所市民運動場を抜けて二大ヒーローの一人を祀った日本武尊琴引原白鳥陵までの道がわかりにくい。ここの道は前回もわかりにくかたのだが畦道しかないので仕方ない。

国道309号線を超えると葛城山を仰いで西進する本コースのハイライトが始まり、條ウル神古墳条池北古墳、条池南古墳みやす塚古墳と巨勢山古墳群を巡る。集落に入った後桜田池公園から道を北にとり、宮山古墳ネコ塚古墳を巡る。宮山古墳はもう一人の二大ヒーローの武内宿禰の墓ではないかと紹介している八幡神社から登ることができる。靫形埴輪のレプリカは見逃せないので是非登りたい。この後国道309号を西進し国道24号にある宮戸橋バス停がゴールである。ここから御所駅までバスを利用するのだが、ご覧の通り1時間に1本しかないので時間により歩いた方が早くなってしまう。

2011年7月16日土曜日

大和郡山市観光モデルコース「古代ロマン額田部の里」

大和郡山市観光モデルコース古代ロマン額田部の里」を歩いた。額田部の里は、歩く・なら「古の歴史と文化の香る町・安堵町ウォーキング」の終盤で訪ねていた。本コースはそのゴールの近鉄平端駅大和中央自転車道の起点のある近鉄ファミリー公園前駅の二駅を中心にして回る周回コースである。佐保川の流れに育まれた額田部の里と今でも豊かな自然を満喫できて素晴らしい。


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本コースのスタートとゴールは近鉄ファミリー公園前駅であるが、周回コースなので急行が停止する近鉄平端駅をスタートとゴールにする方が便利かもしれない。近鉄ファミリー公園前駅の前には大和中央自転車道案内図があり懐かしい。大和中央自転車道を歩くには南に向かうのだが、今回初めて西に道をとり浄化センター公園から奈良県浄化センター内を歩く。大樹に囲まれた舗道を歩くのに気分いい上に、見慣れない設備が目を楽しませてくれる。

佐保川高橋を渡ると本コースのハイライトである額田部の里で、聖徳太子ゆかりの額安寺を訪ねた後、額田部窯跡額安寺五輪塔を巡る鎌倉街道で、来迎寺を経て近鉄平端駅の北で近鉄橿原線を超えると五輪塔覆堂(筒井順慶墓所)があり、歴史ロマンを満喫できる。

佐保川三郷大橋を渡ると南岸は本当に自然豊かな草茫々で歩けない珊瑚珠川の北岸を西進し、嫁取り橋から下ツ道菅田神社鳥居まで南下した後、今では公道となっているとても長い菅田神社参道を歩く。菅田神社を参拝した後は三度佐保川に出て近鉄天理線を超えてゴールの近鉄ファミリー公園前駅まで南下する。

2011年7月9日土曜日

歩く・なら「古代の記憶が眠る飛鳥の里へ」

歩く・なら古代の記憶が眠る飛鳥の里へ」を歩いた。歩く・なら「橿原・明日香 明日香・藤原京へと都の歩みをたどる」(飛鳥コース)を逆向きに辿るようなコースであるがテーマが違うので訪れる名所旧蹟がほとんど違っているのがおもしろい。今まで飛鳥を訪れたのは秋から冬にかけてで落ち着いた風情だったのだが、初夏の緑鮮やかな田園風景も日本の原風景である飛鳥らしさを感じることができてよかった。例年より2週間も早く梅雨が明けた酷暑の中飛鳥観光をする人は少ないのも素晴らしい風景を独占できて大変よかったし、飛鳥の里はやはり歩いて巡るのが一番だ。


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近鉄橿原神宮前駅をスタートして、まずは孝元天皇陵のある剣池(現石川池)を訪れた後和田池を抜けると飛鳥の里が広がる。 推古天皇の豊浦宮を改築した豊浦寺の後身の向原寺を訪れるために少し回り道をした後、雷橋で飛鳥川を越えて雷丘を登る。雷丘本当に小さな丘なので苦も無く登ることができるだろう。

甘樫橋を渡り再び飛鳥川を越えれば本コースのハイライトである甘樫丘を登る。歩く・なら「橿原・明日香 明日香・藤原京へと都の歩みをたどる」(飛鳥コース)ではメインの登り道が工事中で急な石段の坂道を往復したのだが、今回はゆるやかに続く万葉植物を紹介した九十九折の坂道を登れて大満足だ。かなり長く登るので展望台から眺望は素晴らしい。大和三山に囲まれた藤原京までの距離がよくわかる。

甘樫橋に戻り三度飛鳥川を越えて、次は水落遺跡から飛鳥寺を抜けて、飛鳥座神社から大伴夫人の墓大原神社のある小原の里を訪れる。甘樫丘から見下ろす田園風景もよかったが、こちらから眺める田園風景も素晴らしい。実りの秋には黄金色に燃える棚田風景となるのも容易に想像できる。

この後奈良県立万葉文化館に出た所で道が途切れているようでびっくりしたが、そのまま奈良県立万葉文化館の前を通り過ぎると、酒船石遺跡へ通じる道があった。マップには載っていないが、ここまで来たら酒船石とともに酒船石遺跡は見逃せない。飛鳥に多く残る巨石は古代の記憶を最も留めるモニュメントだ。

飛鳥浄御原宮跡を訪れた後万葉を歩くルートなのになぜか目的地になっていない犬養万葉記念館の前を通り最後の目的地の国営飛鳥歴史公園石舞台地区を目指す。昼食がてらお店の人に聞いたみたところ嶋宮跡はお店の駐車場の辺りで一度発掘調査をしたが埋め戻したとのことである。

飛鳥川沿いに少し歩いた後飛鳥巨石巡りはまだまだ続き、亀石を訪れた後鬼の俎・雪隠を訪れる。本コースは丘を登り降りするので結構タフなコースで、わざわざ山を下ってまで長い石段を登る天武・持統天皇陵へ寄り道することもないのにと酷暑の中恨み事をつぶやく次第であった。本コースのゴールは近鉄飛鳥駅であるが、国営飛鳥歴史公園石舞台地区からバスで帰ってもいいかもしれない。

2011年7月2日土曜日

大和郡山市観光モデルコース「あおによし平城(なら)への道」

大和郡山市観光モデルコースあおによし平城(なら)への道」を歩いた。歩く・なら「藤原京から平城京へとつづく古代の幹道・下ツ道」で郡山市内を歩いたコースを逆向きに辿るのだが、変化に富んだコースで二度歩く価値が十分にあるし、前回は体力的にも疲れていて楽しめなった部分もあったのが、今回は時間も十二分にあり大和郡山の田園風景佐保川の土手歩きを満喫することができて大満足である。


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コースのスタートは近鉄九条駅で、西口から広がる新しい道を西進すると犬養孝先生揮毫の万葉歌碑もある平城京西市跡にぶつかる。奈良自転車道を往復して平城京西市船着場跡の場所も知っているので何ともなかったが、マップだけではなかなか探せないだろう。奈良自転車道標識-9通りに、九条公園へ向かう途中に秋篠川周遊案内図があった。九条公園は自然豊かな環境で、日本最古の貨幣が発見された富本銭出土地もある。

この後本コースのハイライトである大和郡山の田園風景が広がる。観音寺町花街道をのんびり歩いていくと、電車の底を下から眺めることができる踏切井路橋梁でJR大和路線を潜る。この後またマップの精度がよくないが真っ直ぐ佐保川堤防に上がってから佐保川を南下する。平城京羅城門跡から遠く平城京の朱雀門を望むことができるが、今度は完全にマップが間違っていて、佐保川沿いにある万葉歌碑 よみ人不詳をあきらめて、群界橋を渡れば枳殻(きこく)地蔵を拝めることができるだろう。

佐保川堤防の旅は最後に地蔵院川と合流する所で圧巻をむかえる。何と歩いている道のすぐ左が地蔵院川ですぐ右に佐保川を見下ろせるのである。二つの川が平行に流れている間にある細い道を歩くのは実に爽快だ。全国広しと言えどもこのような散歩道は二つとはないだろう。この後古事記のもとを暗誦していた稗田阿礼を主斎神とする売太神社のある稗田環濠集落を一周して北に向かい、JR郡山駅がゴールだ。