2010年10月9日土曜日

奈良を歩く ゆきめぐり「天平文化が散りばめられた奈良市街を一周する 「歴史の道」全長27kmコース」

奈良を歩く ゆきめぐり天平文化が散りばめられた奈良市街を一周する「歴史の道」全長27kmコース」を歩いた。テレビを見ながらWEB閲覧やこのブログの更新をするのにネットブックがずっと欲しかったのが、やっとこれはいいと気に入って買ったのがAndroid搭載のauスマートフォンのIS01である。キーボードを搭載しているとはいえ、ブログ作成にはWindowsPCの使い勝手にはほど遠いが、さすがAndroid、オフラインのまま地図表示のできる無料ソフトがあった。RMapsというのだが、地図上に歩いてきた軌跡を表示してくれる優れものである。その軌跡はgpxまたはkmlフォーマットで出力してくれるので、奈良歴史の道(au地図ビューアー 簡易ハンディGPS)と同様に「歴史の道」を記念に一周した。
(12月29日 奈良を歩く ゆきめぐり「江戸・明治時代の町並みを今に伝える ならまち早回り2時間コース」からきれいな軌跡を描いてくれるOruxMapsに変更した。)
(2014年4月26日 奈良県みどりをつなぐウォーキングマップ「榛原周遊コース」からハードをSC-01Fに変更した。)

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IS01は図体がでかいだけあって、GPSの感度も素晴らしくシャープのURBANOは測位せず、日立のW51Hも測位できても裕に1分以上かかる木造2階建ての1階で、爆速の10秒以内で測位してしまう。携帯基地局からのアシストデータを利用しているとはいえ驚異の測位速度である。また電波OFFモードにしてもGPSは動作してくれるので、GPSロガーとして使用してもバッテリー消費も少なく、スタンバイから抜けてどれだけ地図を表示させているかにもよるが、今回9時間ロギングしても裕に20%の残容量があったので、10時間ぐらいは余裕のようである。扉を閉じたまま地図表示しなければ24時間でも持ちそうな気もするが、時々扉を開けて動作確認しないと不安でたまらない。

「歴史の道」は一周しているので、コース上で最寄りの駅から最も近い場所の一つである西大寺を起点に時計回りに歩いたのだが、終盤の非常に疲れている時に大安寺から薬師寺までのコース最大の退屈な道のりを歩くのがとてもつらかったし、西大寺から平城宮跡までのほとんどはつい先日奈良を歩く ゆきめぐり「西大寺、秋篠寺から御陵の森を訪ねて」で歩いたこともあり、今回は反時計回りで歩いた。結果は失敗で雨の中最も歩いてよかったのは御陵の森だったのに、体力が落ちていて十分に楽しむことができなかった。疲れたなら面白味の無い道でも別にかまわないので、大安寺から薬師寺が最後になるよう、もう一つのコース上から最寄りの駅へ最も近い薬師寺を起点に時計回りに廻るのがベストである。

西大寺からまず南下するが、この辺りは新しい街になっているので、菅原天満宮遺跡天神堀の手前では制定当時の「歴史の道」が失われている。天平文化が散りばめられた奈良市街を一周する「歴史の道」全長27kmコース通りに歩くとこちらの道標を見ることはできないだろう。この後阪奈道路をくぐれば、すぐ垂仁天皇陵である。環濠の周囲の細い石畳の道は正に「歴史の道」を彷彿させてくれる。この後も南下を続け、唐招提寺の手前で近鉄橿原線を横断し、西ノ京のメインストリートを南下した後、薬師寺から東進するも、秋篠川沿いに奈良自転車道標識-7から奈良自転車道標識-8まで南下した後左折して、本格的に東進する。しばらく田園風景の田舎道を歩いた後JR大和路線を越えるために、一旦薬師寺から東進した道へ北上するのだが、今までこの北上する道がどこか確信できなかったが、県立奈良朱雀高等学校を畑越しに望む電柱の陰に歴史の道道標が隠れているのを発見してうれしかった。

JR大和路線を越えた後大安寺南大門の前を通る道まで再び南下し、県道歩道橋を渡ってもさらに東進するが、岩井川沿いに東進するために次の幹線道路を少し南下する。「歴史の道」の地図はデフォルメされてリアル縮尺ではなく、JR桜井線を越える手前では道標を見つけられずに前回はコースを取り違えていたのを、奈良ウォーキングマップ其の弐 8.唐招提寺からはじまるのんびり京終コースを歩いた時に、朽ち果てかけている奈良歴史の道道標を見つけた。この辺りのコースは天平文化が散りばめられた奈良市街を一周する「歴史の道」全長27kmコースはリアル縮尺なのでこちらを参照した方がよい。JR桜井線を越えてすぐに左折して、京終駅まですぐ近くの石燈籠まで北上する。この後また国道169号交点を越えて白毫寺案内横の石畳の坂道を登りきるまで東進してようやく本格的に北上するフェーズに入る。

新薬師寺の前後は道標が少なくコース通り進むのが困難だが、上の禰宜道さえ分かれば道に迷うことはない。ここから春日大社南門へ出て手向山八幡宮から東大寺大仏殿へと進むがこの間は道標がないので地図を頼りに歩くしかないが、コースを取り違えても目的地を目指せば道に迷うことは皆無であろうし、この辺りはどこを通っても歴史の道だろう。この後は細い道をうねうねと行くので道に迷うかもしれないが、逆に道標が充実しているのでコースを探し出すことができる。正倉院を半周して北上し、佐保川沿いに西進し国道369号線を越えた後般若寺の方へ北上し、奈良豆比古神社を訪れれば北上フェーズは終わりいよいよ本格的に西進することになる。

見晴らしのとてもいい黒髪橋を渡り、奈良ドリームランド沿いに南下した後、興福院長慶寺県立奈良高等学校瑞景禅寺狭岡神社と本当に細かいうねうねとした道を西進する。その後不退寺JR奈良線を渡る道まで少し北上し、ウワナベ古墳の南を西進した後、コナベ古墳磐之媛命陵の東を北上する。雨の散策では御陵の森が本コースのハイライトであり、特に磐之媛命陵沿いの石畳の小径が秀逸であった。この後ハジカミ池まで西進し平城宮跡まで一旦南下して、平城天皇陵の南を佐紀神社まで西進した後、日葉酢媛命陵の西と成務天皇陵の東をまたまた北上するがもちろんこの辺りの散策は雨が降っていても気持いい。いや雨が降っているからこその風情なのかもしれない。この後近鉄奈良線を越えると山陵八幡神社があり、神功皇后陵の西を抜けて奈良大学附属高等学校までくれば、ようやく南下するフェーズに入るがこの辺りはほぼ北西の方向に歩いていることになる。

秋篠寺の手前もわかりにくいが、奈良を歩く ゆきめぐり「西大寺、秋篠寺から御陵の森を訪ねて」にも書いた通り、秋篠町テニスコートを南下するのがポイントである。この後秋篠寺の境内を抜ければ、野神神社まで近鉄奈良線を越えて道なりに真っ直ぐ南下するのだが、秋の日は釣瓶落としで陽はとっぷりと暮れてしまった。この後は左折してしばらく西進すれば全長27Kmの「歴史の道」の一周が終わる。お疲れ様でした。