2012年2月18日土曜日

奈良ウォーキングマップベストセレクション 1.奈良らしい古墳寺社めぐり 佐紀コース

奈良ウォーキングマップベストセレクション 1.奈良らしい古墳寺社めぐり 佐紀コースを歩いた。奈良ウォーキングマップ其の弐 4.奈良らしい古墳寺社めぐり佐紀コースのDNAを引き継いでいて、今回も奈良歴史の道を避けてコース設定しているのではと感じた。また奈良を歩く ゆきめぐり「西大寺、秋篠寺から御陵の森を訪ねて」にも書いているように佐紀路は何度も歩いているのだが、本コースは初めて歩く道が多く新鮮だ。静謐な雰囲気を醸し出す成務天皇陵日葉酢媛命陵の周濠が散歩道として秀逸なのだが、名も無い溜池が激寒のさなか諸行無常を感じさせてくれるなど特徴のある溜池が水風景を存分に楽しませてくれた。佐紀路は何度歩いても飽きることがない。


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コースのスタートとゴールは平城宮跡第一次大極殿である。少し遠いが平城宮跡は駐車場に困ることはない。近鉄西大寺駅かJR奈良駅からバスに乗れば平城宮跡第一次大極殿のすぐ裏のバス停佐紀町まで連れてってくれる。本オースは初めに平城宮跡大膳職を抜けて、隆光大僧正の墓を訪れる。奈良市立佐紀幼稚園の裏というより敷地内と言った方がいいほど予想外の位置にあったので、奈良市立佐紀幼稚園の案内板を見つけてなかったら隆光大僧正の墓は探せなかったかもしれない。

次に瓢箪山古墳へ向かうが、奈良を歩く ゆきめぐり「西大寺、秋篠寺から御陵の森を訪ねて」でも印象的だった溜池までが初めての道で水風景が目を楽しませてくれる。この後成務天皇陵の北をかすめて近鉄京都線を越えて神功皇后陵を訪れる。秀逸な石畳の坂道を降りた後は奈良県営競輪場を半周して秋篠寺を参拝する。これだけ間近にご尊顔を拝せられるお寺はめずらしく、ご本尊より外術の神様である伎芸天が有名である。

奈良県営競輪場に戻ってから次の成務天皇陵に向かう道も初めて歩く道だ。近鉄京都線を再び越え秋篠川地蔵橋を渡る。日葉酢媛命陵の南にある八幡神社から最後の佐紀神社に向かう道も初めて歩く道だ。瓢箪山古墳の辺りと同様に細い道をくねくね行くのでわかりにくい。マップはアバウトなので別途詳細地図を用意した方がいいだろう。現在地を表示してくれるGPS付のスマホはとても便利だ。

2012年2月11日土曜日

歩く・なら「悲劇の皇子を悼む、二上山の頂へ」

歩く・なら悲劇の皇子を悼む、二上山の頂へ」を歩いた。悲劇の皇子とは大津皇子のことであり、歩く・なら「大津皇子が眠る二上山と葛城の里」のショートカットコースで楽しめると思っていたら、とてもとても悼むことなどできない超ハードコースであった。しかしこの厳冬期に登山を楽しむ人が多いのには驚いた。いつものように少し遅い昼食になるかと思っていた時刻にまだ馬の背だったのだが、売店も開いていたので思わず最後の草餅を頂けたのには感謝感激である。途中大腿筋が悲鳴を上げ歩くのも困難になっただけに、コース終盤の二上山の雄姿を望むと、よくもあそこまで登って降りてきたものだと感慨に耽る次第であった。


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コースのスタートとゴールは近鉄二上神社口駅であり、まずは大和高田バイパスを歩いて二上山ふるさと公園を目指す。二上山ふるさと公園の少し手前にあった白鳳ロマンの里案内図はよくできている。この後456段の石段が簡単に体力を奪ってくれた。遥か上まで続いていて上にいくほどハングアップしている。事実最後は足が震え手すりを頼りにしないと恐いくらいだ。登り切った所にある国見の丘からの眺めが素晴らしいのでしばし景色を楽しむしかないのだが、その間も登り下りする人が途絶えることがない人気スポットだ。

この後登山道に入ったのだがマップにも掲載されている木のベンチまで来たときには道を間違えたかと思った。マップの写真のベンチがどれだかわからないし、その先の道は急激な下り坂で本当にこの先も道が続いているようにとても思えない。この後も急斜面の登り下りを繰り返すので大変である。視界が開けた所には必ずベンチがあり、もちろんその都度長い休憩をすることになる。

最後の休憩ベンチから次の目的地の大津皇子二上山墓になかなか着かないと思っていたら、二上山の雄岳と雌岳を結ぶ二上山のメインストリートに出てしまった。今度は完全に道を間違えたようで、雄岳の頂上にある葛木坐二上神社へコースを引き返し、大津皇子二上山墓から元来た道まで戻ってはみたがコース通りの道を探せたかどうかはかなり疑わしい。この後馬の背へ下って、二上山雌岳で360度のパノラマを楽しむ。この季節にここでお弁当をひろげている人が多いのも驚きだ。

再び馬の背に戻り祐泉寺まで下るのだが、この道沿いに小川が流れていて水飲み場紺色岩石小滝もあり秀逸だ。歩く・なら「大津皇子が眠る二上山と葛城の里」では道を間違えてこの道を歩かなかったのがとても悔しい。山道は祐泉寺で終わり、葛城市総合福祉ステーションまで、歩く・なら「大津皇子が眠る二上山と葛城の里」と同様に大龍寺鳥谷口古墳傘堂を巡る。

最後は中将姫ゆかりのボタン寺の石光寺をお参りするのだが、その途中で二上山の絶景ポイントを見つけた。馬の背から二上山雌岳までの道であれだけの高さを登っているのかがよくわかり感心できる。コースを逆に辿り二上山ふるさと公園の手前にある道の駅ふたかみパーク當麻でおみやげを買って帰ろうと思ってはいけない。本コースの二上山の頂へ向かう道を下るはとても急斜面で登るのは何とか我慢できてもずっと下るのは恐くてできない。そう感じつつも降りて来られるベテランの方と数名すれ違った。二上山は本当に人気の登山コースである。

2012年2月4日土曜日

奈良ウォーキングマップベストセレクション 7.山の辺の道 北コース

奈良ウォーキングマップベストセレクション 7.山の辺の道 北コースを歩いた。奈良市作成でありながらコースの3分の2が天理市なのがおもしろいのだが、奈良ウォーキングマップ其の弐 2.広大自然豊かな京終・帯解コースと本コースを歩けば、歩く・なら「山の辺の道(奈良~天理)」ほぼ歩いたことになり、奈良市から桜井市まで続く山の辺の道の北半分を踏破できる。山の辺の道らしくない道幅の広い車道も結構歩くのだが、広大な白川ダム(白川溜池)や奈良盆地の眺望を楽しむことができる。


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コースのスタートはJR・近鉄天理駅で、歩く・なら「山の辺の道(奈良~天理)」とは逆向きに辿りいつもの奈良最大のアーケード街ではなく天理教教会本部への参道を歩くのが新鮮だ。この後歩く・なら「山の辺の道 天理・桜井 街道がつなぐ古墳と国宝」(天理コース)の最終版を彷彿するように、天理大学付属天理参考館を潜って、石上神宮を参拝する。

歩く・なら「山の辺の道(奈良~天理)」同様に、石上神宮から東海自然歩道を歩くのかと思ったが、一部道がわかりにくい所があるのが理由なのか、一度車道に戻って東海自然歩道道標から東海自然歩道を辿る。その次の東海自然歩道道標から車道を離れ一山越えて名阪国道まで下るのだが、果樹園や溜池の他に竹林もあり本コースのハイライトであり、地元の方が整備していると思われる山の辺の道(北コース)石上大塚古墳案内もほほえましい。

名阪国道を潜ってすぐ白川ダムが目を楽しませてくれる。古墳公園の後しばらくはほとんど車が通らないが面白みがない新しい車道をしばらく歩いた後、東海自然歩道道標から弘仁寺を参拝したのだが、東海自然歩道弘仁寺の境内を通ることになるので、本コースは弘仁寺へ向かう道を東海自然歩道からはずしている。

この後は山辺りというより人里の道を行き時計台の後、山の辺の道 精華地区見所を見つけた。東海自然歩道とは山の辺の道道標で袂を分かつが、次の角には山の辺の道道標が、さらにはゴールの円照寺に向かうい途中に太師堂のある山道の登り口には、山の辺の道 帯解地区の見所が新しく設置してあった。山の辺の道「奈良道」として整備が進んでいる。

ゴールの円照寺の最寄の駅はJR万葉まほろば線(桜井線)の帯解駅であるが、1時間に2本程度の本数しかないのに比べ、円照寺の参道を歩いた所にあるバス停円照寺から近鉄奈良駅に向かうバスは1時間に3本あるので、バスで帰るのが便利だ。バスの本数が少ないとスタートとゴールを逆にして、行きにバスに乗ることを考えるのだが、これだけ本数があれば自宅からバスに乗るまでの電車の時間を気にするよりも、帰りのバスの時間に合わせて歩く時間を調整する方が気が楽だ。