2010年1月30日土曜日

歩く・なら「奈良公園周辺 奈良の神社仏閣、国宝満載」(東大寺コース)

歩く・なら奈良公園周辺 奈良の神社仏閣、国宝満載」(東大寺コース)を歩いた。歩く・なら「奈良公園周辺 奈良の神社仏閣、国宝満載」(新薬師寺コース)と同様、スタートとゴールは近鉄奈良駅で、いずれも春日大社の参道を歩くが、新薬師寺コースが参道の南側を歩くのに対して東大寺コースは北側を歩く。奈良観光のメインはやはり今回の東大寺コースである。


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現在興福寺は中金銅再建のためコース通りに興福寺境内を歩くことはできない、まずは興福寺北円堂を目指せばよいので、東向商店街を通るのが最短になる。この後興福寺東金堂をほぼ一周して、奈良国立博物館へ向かう。奈良国立博物館には新館(正倉院展等の催し物はこちらで開かれる)もあるがそちらには向かわずにそのまま369号線に出る。369号線の向こう側には氷室神社見える。

この後国道369号線を東へ進み最初の交差点を北に向かう。この道の途中に木造金剛力士立像で有名な東大寺南大門が、また突き当たりに東大寺大仏殿がある奈良観光のメイン・ストリートである。突き当たった後は左折して、東大寺戒壇堂へ向かうがここからは観光客も少なく散歩には最適の道で本コースのハイライトである。

この辺りはずっと工事をしていたのだが工事は散歩道を舗装する工事であった。東大寺戒壇堂の後にマップに「門を出て石段を下る」と書かれている道は土塀で囲まれており風情満点である。この後左折して転害門のあるバス通りに出るがその手前に何でもない小さな門がまた何とも言えずいい雰囲気で、その小径には柱の土台であったろうと思われる柱石まであり、歴史ロマンを存分に感じることができる。

この後転害門から聖武天皇陵光明皇后陵を往復するが、同じ道を往復するのではなく少々大回りになるが奈良ウォーキングマップ④ならやま縦断東大寺絶景コースのように佐保川を上るコース設定にして欲しかった。転害門を抜けた後は、大仏池を見ながら正倉院に出る。正倉院の正門がこちらにあるのは新たな発見であった。その後東大寺大仏殿の裏から長池沿いに歩いた後、東大寺鐘楼へ向かう石段を登りそこから東大寺法華堂(三月堂)へと抜ける。

東大寺法華堂の隣はもう手向山八幡宮で、手向山八幡宮を抜けるとそこにはもう若草山が見える。しばらく若草山を左手に見ながら歩いた後、急な石段を下りた所に萱葺きの水谷茶屋がある。いつもなら観光客で賑わっていて写真を撮るのに気が引けるのだが珍しく全く人がいなかった。ここから春日大社へと向かう道も水谷道と言うのも新たな発見であったし、この道は何度も通っているので「みずたに」と読むとばかり思っていたのが「みずや」と読みのには驚き桃の木山椒の木である。

この後春日大社を参拝して、歩く・なら「奈良公園周辺 奈良の神社仏閣、国宝満載」(新薬師寺コース)同様に春日大社参道を歩く。前回は見逃してしまったが、春日大社宝物殿にも立ち寄るようになっていた。春日大社参道を抜けた後もそのまま真っ直ぐ歩くと猿沢池なるのにも何故か感心してしまった。そこから東向商店街を抜ければゴールの近鉄奈良駅である。

2010年1月23日土曜日

歩く・なら「奈良公園周辺 奈良の神社仏閣、国宝満載」(新薬師寺コース)

歩く・なら奈良公園周辺 奈良の神社仏閣、国宝満載」(新薬師寺コース)を歩いた。奈良公園は奈良ウォーキングマップ③奈良公園見所たっぷり上級者コース奈良ウォーキングマップ③奈良公園見所たっぷり中級者コースでさんざん歩いているが、コースがちょっと違うだけで新しい発見ができて非常に楽しかった。


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コースのスタートとゴールは、近鉄奈良駅である。平城遷都1300年祭を盛り上げるべくマスコットキャラクターの「せんとくん」が一緒に写真を撮ろうと出迎えてくれる。最初に興福寺の北円堂を目指すのだが、マップのコース通りに国道369号線沿いに行くと、中金堂再建の影響で通行止めになっている道を迂回しなくてはならない。

最短で行くには東向商店街から行くのがベストだが元々コース全体が約6.2Kmしかないので多少の遠回りは問題ないだろう。この後南円堂の裏を通るのだがそこに三重塔があるのにはびっくりした。興福寺と言えば五重塔とばかり思っていたが、三重塔も古式ゆかしくなかなかの風情である。

次にコースは春日大社参拝のため、春日大社一之鳥居に向かう。春日大社はかなりの回数参拝しているが、この参道を歩くのは実は初めてで、旧いたたずまいの旧奈良県物産陳列所があることも知らなかった。なんと奈良国立博物館の所有だそうだ。さらに行くと国内最古の植物園である春日大社神苑 万葉植物園がある。

春日大社御本殿の後、春日大社二之鳥居まで戻って、下の禰宜道(ささやきの小径)から、志賀直哉旧居を目指す。奈良ウォーキングマップ③奈良公園見所たっぷり上級者コースでも書いたが静謐な春日原生林を歩くのは格別であり、本コースでもささやきの小径が一番のハイライトである。

この後新薬師寺を目指す道が少しわかりにくいが、要所要所にこんな道標やこんな道標があるので迷うことはないだろう。新薬師寺の前後には不空院鏡神社がある。そこからコースは西に折り返し奈良市写真美術館の前の道を十輪院まで西進する。この西進する道も奈良ウォーキングマップ⑥ならまち散策コースの道より一本南に設定されていて新鮮だった。

十輪院の回りには興善寺金躰寺法徳寺とお寺が集まっているのには驚いた。この後コースはすぐ北上し元興寺奈良町情報館猿沢池と抜けていくのだが、もう少し大回りをして「ならまち」散策コースにすればもっと奈良を体感できるいいコースになるのになあと感じた。

2010年1月2日土曜日

歩く・なら「持統天皇行幸の道」(近鉄大和上市駅~宮滝バス停)

歩く・なら持統天皇行幸の道」(近鉄大和上市駅~宮滝バス停)を歩いた。歩く・なら「持統天皇行幸の道」(近鉄大和八木駅~石舞台古墳)歩く・なら「持統天皇行幸の道」(石舞台古墳~近鉄大和上市駅) とコースを3分割した中で一番短く、コースの多くは吉野川沿いの平坦な道を歩く。コース終盤の吉野宮があった宮滝周辺の吉野川の眺めは素晴らしく、また天武天皇をお祀りしている桜木神社象の小川に架かる木末橋にも感動した。宮滝周辺は持統天皇が10年間の在位中に31回の行幸を繰り返したのも納得できる風光明媚な一大観光地であった。


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歩く・なら「持統天皇行幸の道」(石舞台古墳~近鉄大和上市駅)は距離も長く、山越えもあるので3分割した中でもっともハードになる。そこで吉野川沿いの169号線を走るバスを利用する手もある。南下してきた所を本コースは東進するために左折する、もしくはコースを分けるために近鉄大和上市駅へ向かうために西進するために右折する所を真っ直ぐ吉野川に降りた所が、吉野町役場前バス停(上り)である。そこから上市駅バス停までバスに乗ればいいのだが、便数は少ないので時間合わせが大変である。

今回も吉野町役場前バス停(下り)までバスに乗る手もあるが(バス停の位置が上りの位置から上市駅に近い方にかなり離れている)、国道169号線より1本山手に入った旧道には旧い商店街が続いているので、コースを分けるならここも是非歩いてみたい。前回この旧道を歩いたので今回は吉野川を眺めながら歩きたいと思い169号線を歩いたが、川に近い方に歩道がない所が多く失敗であった。

本コースに戻ってからは妹背橋を吉野川の北岸を南岸に渡るまでには、大名持神社があるぐらいだ。南岸に渡っても閑静な道を歩くのはうれしいのだが、右手は手入れされた杉で銘木店も多く吉野町は林業の町であることを認識される程度で並走しているはずの吉野川を眺めることもできずに退屈であり、あるのは関西電力東吉野変電所不動明王ぐらいである。退屈なまま終わるのかと思っていたのが、関西電力の水路橋の辺りから一変する。

風水百珍の里案内図で宮滝周辺は大和時代からの観光地であることがわかったし、この案内図の近辺から御園より吉野川を望む吉野川に架かる柴橋(遠景)と風光明媚な吉野川を楽しむことができる。コースは吉野川に架かる柴橋(近景)で一旦吉野川から離れ、桜木神社へ向かうため南下する。しばらく行くといつのまにか谷川の心地よい音が聞こえてくるのだが、それが象の小川であった。その心地よい音を楽しんでいる時にいきなり現れた雪隠にまず度肝を抜かれるのだが、象の小川 木末橋には参ってしまった。きさのおがわ こぬればしと読むが、橋に屋根がついているだけなでなぜこんなにも風情を感じることができるのだろうか。

また、ここに吉野歴史ウォーク 義経の道の案内があった。桜で有名な吉野山から全長9.2Kmの義経の逃避行を体験するコースで是非とも体験したいと思った。この後コースは柴橋まで戻るのだが、吉野川に出る前に義経があまりに疲れてうたたねをしたとの逸話があるうたたねのはしがあり、歴史ロマンを十分に感じることができる。

柴橋の南岸で近畿自然歩道道標を見つけた。紀泉伊勢南街道南ルートの一部であるようだ。柴橋を北岸に渡った右手に宮滝河川交流センターが、左手に宮滝遺跡案内板がある。この後そのまま北上し国道169号線を西進するために左折してすぐゴールの宮滝バス停となるが、ゴールを一度通り抜けて吉野歴史資料館まで往復する。その間に雷神善生寺一二社神社があり、バスの時間合わせに苦労することはないだろう。ただし一番時間調整できる吉野歴史資料館は冬季は休館するので注意が必要だ。ベストはやはり紅葉の季節だろうか。

吉野歴史資料館の前に宮滝遺跡周辺図から吉野宮は離宮もある大規模なものであることがわかったし、吉野と言えば桜の名所の吉野山と思っていたのが、風光明媚な景観や古代からの文化遺跡もある吉野川も素晴らしいことを新認識させられた。本コースのハイライトは明日香から吉野への山越えだと思っていたが、ゴールの宮滝周辺が間違いなく本コースのハイライトである。