2010年12月29日水曜日

奈良を歩く ゆきめぐり「江戸・明治時代の町並みを今に伝える ならまち早回り2時間コース」

奈良を歩く ゆきめぐり江戸・明治時代の町並みを今に伝える ならまち早回り2時間コース」を歩いた。奈良を歩く ゆきめぐり「江戸・明治時代の町並みを今に伝える ならまちじっくり3時間コース」と兄弟コースであるが、ならまち観光目的ならこちらのショートコースで十分だろう。しかし年末年始にならまちを訪れてはならない。普段の平日から休館している私設の施設が多い上に公的機関が運営している公設の施設も軒並み休館である。当然のことながら観光客もほとんどおらずということは、観光客を入れないようシャッターチャンスを待つ苦労をしない。いつもの開館状態とは表情の違う閉館状態を撮影する好機を得たとも言える。


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奈良を歩く ゆきめぐり「天平文化が散りばめられた奈良市街を一周する 「歴史の道」全長27kmコース」から、auスマートフォンのIS01でオフラインのまま地図表示のできる無料ソフトのRMapsを走らせて歩いた軌跡をログ取得してきたが、Rmapsは毎秒ログデータを記録するので軌跡が細かすぎるしデータ量も多くなり過ぎる不満があった。その不満を解消してくれたのがOruxMapsである。

OruxMapsはGPSの測位間隔も調整できるし移動距離に合わせてログ記録する距離も自由自在である。Rmapsにもそのメニューはあるのだがなぜか毎秒測位の毎秒記録にしかならなかった。しかし移動距離に合わせて自動でログ記録してくれるのは秀逸だ。余分な測位データを削ぎ落としてきれいな軌跡を描いてくれるのは感動的ですらある。今回は8秒間隔で測位して40m毎にログ記録したが40mはやはり少し粗い軌跡になってしまった。次回は推奨設定の2秒間隔測位の20m毎のログ記録にしてみよう。

コースのスタートとゴールは近鉄奈良駅で、興福寺三重塔から猿沢池を3/4周して奈良市ならまちセンターから元興寺を訪れるのは、ゆきめぐり「江戸・明治時代の町並みを今に伝える ならまちじっくり3時間コース」と同じである。この後ゆきめぐり「江戸・明治時代の町並みを今に伝える ならまちじっくり3時間コース」では東に向かう所をそのまま南下して、元興寺塔跡からならまち格子の家でUターンする。

ならまち格子の家の手前からはまた全くゆきめぐり「江戸・明治時代の町並みを今に伝える ならまちじっくり3時間コース」と同じコースを巡り、元興寺小塔院跡庚申堂奈良町資料館奈良町物語館時の資料館杉岡華邨書道美術館なら工藝館と名所旧跡が目白押しである。さすがならまちであるが、この後は旧町とは対照的な奈良一番のアーケード街であるもちいどの通りから東向き通りを抜けてゴールする。

2010年12月18日土曜日

生駒の散歩道「松尾山コース」(矢田山遊びの森 矢田越えの道)

生駒の散歩道松尾山コース」(矢田山遊びの森 矢田越えの道)を歩いた。落葉を踏み締めて矢田山へ登る季節なのだが、道沿いには常緑樹と竹が密生していてまるで緑のトンネルを行くようだった。矢田丘陵は奈良県が矢田山遊びの森で、生駒市が矢田丘陵遊歩道としてとてもきれいに整備されていてとても歩きやすいのだが、本コースは2.5Kmのショートコースでとても物足りない。松尾山コースは、歩く・なら「世界遺産へとつづく自然と歴史の回廊・矢田丘陵と斑鳩の里」のオプションコースになっているので、そのままオプションコースになっている大和郡山市の矢田寺まで歩こうと思っていたら、その道は矢田山遊びの森 矢田越えの道そのものだった。


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本コースのスタートは、近鉄萩の台駅で、駅を降りてすぐ矢田丘陵遊歩道案内板があったが、本コースは案内板のように右側への道では左側の階段を上がるとマップ通り矢田山遊びの森道標があった。しばらく住宅街の車道を歩いた後次の生駒フィールドミュージアム道標から散歩道らしくなってくるのだが、その次の矢田山遊びの森道標から急な登りとなってくる。丘陵だからゆるやかだと思っていたら大間違いであった。結構きつい登り坂が随所にあった。

この後も矢田丘陵遊歩道道標矢田丘陵遊歩道道標矢田丘陵遊歩道道標と道標が丁寧に整備されているのが矢田丘陵の特長である。お地蔵さんベンチ矢田山遊びの森案内板までくればほぼ丘陵を登り切りきつい登りはなくなる。その次の矢田丘陵遊歩道道標の次の矢田丘陵遊歩道道標を左折してすぐ松尾山コースのゴールの矢田峠だ。ここが本コースのゴールになるのはここから生駒市から大和郡山市となるからである。

矢田山遊びの森道標を左折してしばらく歩くとなかなか雰囲気のある露ナシ池が目に飛び込んでくる。次の矢田山遊びの森案内板の辺りは本当に慎重に歩かないとあぶない急坂が多い。最後の矢田山遊びの森道標までくれば急激な坂は終わりかと思ったら、矢田寺四国八十八ヶ所霊場巡りから矢田寺境内となり矢田寺本堂を参拝した後、矢田寺山門は相当数の石段を降りた所にあった。

矢田寺前バス停からバスに乗ってもよいがなかなか本数が少ない。バス道をしばらく行くと熊澤蕃山先生遺址があり、大和郡山市総合公園を過ぎると歩く・なら「世界遺産へとつづく自然と歴史の回廊・矢田丘陵と斑鳩の里」のオプションコースの起点となる横山口バス停だが、ここまで歩いてもバスの本数は相変わらず少なくあまり意味がない。矢田山遊びの森 矢田越えの道の起点である矢田東山バス停まで歩けば、近鉄大和郡山駅とJR小泉駅を往復するバス路線なのでリーズナブルなバスの本数になる。しかしおすすめは近鉄生駒線から近鉄橿原線までの制覇であり、そのまま一直線に東進すれば近鉄大和郡山駅に着く。

2010年12月11日土曜日

奈良を歩く ゆきめぐり「世界遺産「春日山原始林」を歩く」

奈良を歩く ゆきめぐり世界遺産「春日山原始林」を歩く」を歩いた。春日山遊歩道約10Kmを完歩するかなりハードなコースであるが、荘厳な春日山をほぼ一周するように設けられた遊歩道は心も体もリフレッシュさせてくれるだろう。ドライブウエィの一部であったり、またいつでも修繕ができるよう車が通れるように整備されているにもかかわらず、そのほとんどが無粋な舗装をされていない土の道なので、落葉を迎えたこの季節では落ち葉を踏みしめて快適に歩くことができた。コースには紅葉の名所が多くベストシーズンは11月中旬から下旬だろうが、まだまだ見頃の紅葉が目を楽しませてくれたたし、鳥のさせずりや小川のせせらぎは一年中耳を楽しませてくれるだろう。


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コースのスタートは旧柳生街道滝坂の道の玄関口である破石町バス停である。出出しは先々月歩いた奈良ウォーキングマップ其の参 9.滝坂の道・円成寺コースと同じ車道を東に向かうのだがよりウォーキングに適した一本南の観光用にアスファルトが黄土色に舗装された道を歩くと、いつも軽自動車が止まっていて絵にならない隔夜寺をカメラに収めることができた。

スタートから1kmほど歩けばいよいよ本コースのハイライトである春日山遊歩道起点で、そこからすぐの南部交番にある春日奥山案内図には桜と紅葉の名所が示されており、本コースはほとんど紅葉マークである。しばらく行くと早速五色のもみじがあるのだがその手前の遊歩道の景色が今回一番見事であった。次の目的地の妙見宮口では季節を逸してしまっているがこちらも紅葉の名所だろう。

この後三本杉跡で巨木の終焉を見納めて首切地蔵へ出る。ここまでの遊歩道は奈良ウォーキングマップ其の弐 1.健脚春日原生林コースで逆向きに歩いているのだが、やはりコース終盤の疲れた体で歩くのとはかなり印象が違ってとてもウォーキングに適したいい遊歩道だ。ここからちょっと寄り道の東海道自然歩道を歩いて春日山石窟仏を訪れたのだが、寄り道しすぎて(コースを間違えて)地獄谷園地新池春日奥山古事の森を巡ってしまった。

遊歩道は芳山交番所から鎌研交番所まで奈良奥山ドライブウェイとコースを共有しているがここをドライブする車はほとんどいないし、芳山交番所から遊歩道はほとんど下りである。鶯の滝分岐(大原橋)には、世界遺産「古都奈良の文化財」で統一されて使用されている「世界遺産 春日山原始林」の石碑があり、改めて春日山原始林は世界遺産「古都奈良の文化財」の8つの資産の内の1つの資産であることを思い起こさせてくれるのだが、もう少し奈良のメイン観光地近くの例えば若草山の近くに建てればいいのにと思ってしまう。

この後遊歩道からはずれて、興福寺別院鶯宮歓喜天まで下り、その後さらに鶯の滝まで急坂を下る。名所観光として遊歩道をはずれるのはいいのだが、この後鶯の滝分岐(大原橋)まで同じ道を登るのが体力的にも精神的にもつらい。登るのは仕方ないとしてもどこか別の道を歩かせて欲しいと思っていたら鶯の滝分岐2があった。後から鶯の滝を訪れていた人がそこから上がって来たので、鶯の滝から引き返さずにそのまま道なりに歩いて鶯の滝分岐2に出る方が間違いなく近道だろう。

花山・地蔵の背から十八丁休憩舎までは見所もなく遊歩道にも厭きてくるのだが、十八丁休憩舎から鎌研交番所はすぐそこで、ここに若草山山頂の駐車場もあり観光地らしい人込みとなってくる。若草山山頂からの眺めは素晴らしく山登りの達成感も味わうことができるし、また古都奈良らしく鶯塚古墳がある。お墓は一番いい所、即ち一番標高の高い所に建てられておりそこに立てないのは少し残念である。

若草山山頂からは若草山が開山していれば若草山を下ることもできるが本コースは遊歩道を完歩することが目的なので、遊歩道のある鎌研交番所まで戻って、かなりうねうねと山道を下るのだが、この道も車が通れるように整備されており人通りも多くウォーキングしている人ばかりでなく、純粋に観光しているカップルやランニングしている人までいた。途中中水谷休憩舎があったのだが遊歩道にはこのようにバランスよく休憩舎が建てられているのに感心する。

この後季節はずれで洞がどこかわからなかった洞のモミジとそのすぐ近くのかなり格式でしかも車も多く停まっていて人気があると感じた料理旅館月日亭の前を通り、春日山遊歩道入口で土の道は終わるが、遊歩道の終点はそこから坂を200m西へ下った春日山遊歩道北起点であり、そこからさらに200m南下した春日大社本殿バス停がゴールである。

しかしマップくの裏面に紹介されている御蓋山と三笠山のまめ知識は衝撃的であった。唐の玄宗皇帝に重用された阿倍仲麻呂が大和を偲んで詠んだ「天の原ふりさけみれば春日なる三笠の山に出でし月かも」の三笠山は春日大社のすぐ北にある御蓋山であり、昭和10年に創立された三笠宮家を畏れ敬ってその山の形状から名付けられた三笠山を若草山に改名したとは、驚き桃の木山椒の木である。

2010年12月4日土曜日

生駒の散歩道「くろんど池コース」

生駒の散歩道くろんど池コース」を歩いた。富雄川近鉄学研北生駒駅からくろんど池まで溯るのではあるが、帰りのバス時間を合わせるのがわずらわしいのだからと体力的に楽な下りとなるようコースを逆向きに辿った。コースのハイライトはやはりくろんど池周辺であり、体の疲れた最終盤ではなく全く疲れていないコースの最初に風光明媚な景色を楽しめたのは大変よかった。しかしコース後半の富雄川沿いの車道は西側に歩道が設けられていて富雄川を流れを楽しむことができないし、また交通量も多く歩きにくい。ここは川沿いに歩くのにこだわらず、富雄川東の交通量の少ない道を選択して欲しかった。


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マップではゴールはくろんど池入口バス停になっているが実際にはいわゆる自由乗降指定地になっていた。今回はその手前の高山狭戸バス停から歩いた。バス道からはずれてすぐに素晴らしい里山の風景が開ける。生駒フィールドミュージアム道標からくろんど池を一周したが、池には人工的に造られたという感じが否めないのだがくろんど池は自然にできた湖のような趣がある。池の西端は近畿自然歩道で分けられているがそこを通らず生駒フィールドミュージアム道標から池の西岸を歩くと南岸にも生駒フィールドミュージアム道標がまたふれあいの森を指し示す生駒フィールドミュージアム道標あった。

池の東岸には近畿自然歩道道標があり、車道を渡ると高山溜池を望める。そこからすぐ南に近畿自然歩道道標がありこここら歩けばサクサクと音が鳴る落ち葉の絨毯の山道を下り、視界が開けた所に近畿自然歩道道標があり、ここから高山城跡道標を辿り、高山城跡を目指す。頂上手前の高山城跡道標から下るのでびっくりしたが、最後に階段が必要な険しい登りが待っていた。高山の地名の由来は鷹山氏が支配していたことによることがわかる。再び近畿自然歩道道標に戻り、かなりの急坂を富雄川城ノ茶屋橋まで下ると、ここからはほとんど富雄川沿いに歩くことになる。

次の目的地の高山竹林園では高山が茶筌の名産地であるからここに日本中の竹を集めた公園ができたことがわかるし、園内に生駒フィールドミュージアム案内板見かけた。さらにここに公園を造った理由となった高山茶筌にゆかりのある鷹山氏墓所であった園楽寺跡もあるし、富雄川にかけられた鷹山の大橋からは見事に色づいた笹の群集を眺めることができた。

高山八幡宮手前の川崎橋から法楽寺までは川床の中に遊歩道が造られているのでそちらを歩く方がいいだろう。高山八幡宮では手水にもみじが浮かんでいるのが風情があったし、法楽寺では鮮やかな紅葉を楽しむことができた。ここから後は冒頭にも述べた通り、退屈な車道をゴールの近鉄学研北生駒駅まで歩く。途中にある国道163号線の高山大橋はコース通りに渡るのはあぶないので、橋をくぐってもう少し西岸を南下するのがおもしろいだろう。

2010年11月27日土曜日

歩く・なら「大和川・竜田川・富雄川と水辺をめぐる、龍田大社~廣瀬神社をつなぐ道」

歩く・なら大和川・竜田川・富雄川と水辺をめぐる、龍田大社~廣瀬神社をつなぐ道」を歩いた。有名作家・エッセイストが実際に歩いて感じた「ならを歩きたくなるさわやかエッセイ」に紹介されている作家・エッセイストおすすめルートである。この時期に歩いたのはもちろん竜田川の紅葉狩りであるし、奈良県下最大河川の大和川は是非とも歩いてみたかったのであるが、結果は期待通りの素晴らしいコースであった。初めに訪れる龍田大社と最後に訪れる廣瀬神社ともに七五三参りで有名なのもおもしろいし、コース中盤には世界遺産の法隆寺を参拝して「なら」を満喫できる超おすすめコースである。


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コースのスタートはJR三郷駅近畿自然歩道案内板があった。矢田丘陵をこえる道の起点になっているようだ。まずは急坂を登り最初の目的地である龍田大社を訪れる。こちらでも池の水面に映る紅葉が見事であった。この後大和川の多聞橋を渡り本コースのハイライトである大和川沿いを昭和橋まで歩く。大和川は本当に大きく散歩に適した川ベリの道もあるが、今回は雄大な景色を楽しむため視界が高くなる土手の道を明治橋若草橋と歩いて気分爽快である。

次に花小路せせらぎの道道標から三室山山頂を目指す。三室山はすでに龍田公園の一部でこちらの紅葉の方が見ごろであった。登ってきた道をそのまま降りずに北側に降りれば竜田川が古来より紅葉の名所になった由来の歌碑があり、いよいよ竜田川に映える紅葉を楽しむことになる。

この後斑鳩町の旧町を斑鳩町役場まで東進するが、途中龍田神社があった。次に藤ノ木古墳まで北上した後、法隆寺西大門から法隆寺夢殿まで法隆寺境内を東進するがその手前の歴史的町並み・西里が興趣をさそう。自然発生的にできた集落で、なんとT字かL字ばかりで十字路がない落ち着いた町並みを魅せてくれる。この後国道25号まで出る道が細かく迷うが、JR法隆寺駅への案内標識通りに進めば問題ないだろう。

JR法隆寺駅まで南下した後すぐに富雄川まで東進する。マップでは東岸を南下するようになっていたのでその通り歩いたのだがこれは完全に失敗であった。コース名通りに水辺をめぐるには西岸の飛鳥葛城自転車道を進まなくてはいけない。飛鳥葛城自転車道通りに進めば、大和川御幸橋を越えてその名の由来となった御幸瀬ノ渡・川合浜跡まで連れてってくれる。ここには新しい飛鳥葛城自転車道案内図もあった。

この後最後の訪問地である廣瀬神社を参拝するため不毛田川廣瀬橋を渡る。今回渡った橋は合計6個となった。廣瀬神社は想像以上に大きく次に大塚山古墳を望むために西進する交差点に一の鳥居があった。こちらの参詣道もなかなかの散歩道である。大塚山古墳を南に臨んだ後は道を南にとり近鉄池部駅にゴールする。

2010年11月20日土曜日

奈良を歩く ゆきめぐり「なだらかな北部の丘陵地「平城山」に沿って古社寺、古墳を訪ねる」

奈良を歩く ゆきめぐりなだらかな北部の丘陵地「平城山」に沿って古社寺、古墳を訪ねる」を歩いた。奈良を歩く ゆきめぐり「桜花爛漫 奈良公園の桜を訪ねて佐保川から奈良公園へ」を逆回りするようなコースである。先週歩いた同じ季節限定の奈良を歩く ゆきめぐり「奈良公園紅葉めぐり」の最後の奈良公園を逆向きに辿るし、平城山は少し坂を登り降りするだけの平坦なコースであり、ちょっと平城山をコース名に冠するのはどうかなと思うが、奈良公園の北東部から「きたまち」を辿り、のんびり古都「なら」を楽しむことができるユニークなコースだ。


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コースのスタートは近鉄奈良駅で、まず吉城園と依水園から東大寺戒壇堂へ向かい、東大寺講堂跡へ出た。先週は紅葉の色づきはまだまだこれからだったが、正倉院正門前の紅葉のようにそろそろ見頃の紅葉も出てきた。今回大仏池北側の銀杏が一番見事で、先週見頃だった東側の銀杏は落葉が激しかったが、黄色の絨毯の中を鹿がえさをついばむ素晴らしい風景に出逢えて幸福感を満たしてくれた。

東大寺転害門から平城山を目指し、北山十八間戸から般若寺楼門までは坂道を登り、奈良少年刑務所の前から北向地蔵尊まで坂道を降って少し佐保川沿いに歩く。この後定番の聖武天皇陵・光明皇后陵を巡った後、興福院から南に下ったバス停佐保小学校(春日野荘)がゴールであるが、奈良を歩く ゆきめぐり「桜花爛漫 奈良公園の桜を訪ねて佐保川から奈良公園へ」を最後まで逆に辿り、佐保川沿いに歩いて近鉄新大宮駅にゴールするのがおすすめである。

2010年11月13日土曜日

奈良を歩く ゆきめぐり「奈良公園紅葉めぐり」

奈良を歩く ゆきめぐり奈良公園紅葉めぐり」を歩いた。奈良を歩く ゆきめぐり「桜花爛漫 奈良公園の桜を訪ねて佐保川から奈良公園へ」と対のコースで同じく季節を選ぶ。紅葉の季節には少し早いのはわかっていたし、季節外れの黄砂が舞うあいにくの天気であったが、銀杏の色づきが見事であったし、奈良公園の目抜き通りは避けてどちらかと言うと裏道を選んでいるので初めて歩く道もあり、それがとても新鮮で大満足であった。奈良公園には至る所に楓が見られるので、寺社仏像を楽しむだけでなく鹿には相性のとてもよい紅葉を楽しむのも格別でとてもおすすめできる。


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コースのスタートとゴールは奈良公園の最寄りとなる近鉄奈良駅である。まず興福寺北参道を歩くのだがいきなり紅葉を楽しめる。とにかく奈良公園は至る所に落葉樹が植えられており、この後の訪問先の全てで紅葉を楽しめる。

次に紅葉を楽しみながらあまり立ち寄らない荒池を南下し、瑜伽神社天神社を訪ねた後、鷺池浮見堂へと出る。ちょうど鹿が出迎えてくれて素晴らしい風景に出会えた。ここへ至る道は初めて歩く道で奈良公園は奥が深い。

この後飛火野から奈良県新公会堂へと抜けいよいよ本コースのハイライトを迎える。浮雲園地春日野園地を分ける吉城川でも、見事な眺めであったし、さらに今回初めて歩く手向山へ登る小径で、今回一番に色づいた銀杏に巡り会えて大感激だ。

手向山八幡宮にも見事な銀杏があるがこちらは全く色づいていない。東大寺二月堂と裏参道では見事な枝振りの楓が風情を飾っているし、東大寺講堂跡では今回一番に色づいた紅葉に出会えた。大仏池東の銀杏も見事であるし、水面に東大寺大仏殿を映す大仏池は季節と天候を選べば絶景だろう。

この後東大寺戒壇堂を参拝した後、余力があれば衣水園と吉城園訪れるのもいい。また奈良県文化会館の前庭も見事であり、コースの最後まで紅葉を楽しめる。

2010年10月23日土曜日

奈良ウォーキングマップ其の参 9.滝坂の道・円成寺コース

奈良ウォーキングマップ其の参 9.滝坂の道・円成寺コースを歩いた。奈良ウォーキングマップ⑪柳生剣豪ゆかりの地コースの両方を歩けば、東海道自然歩道16.旧柳生街道(滝坂の道)をほとんど踏破したことになる。圧巻はやはり滝坂の道で、能登川のせせらぎを楽しみながら心温まる石仏を巡ることができる。奈良ウォーキングマップ其の弐 1.健脚春日原生林コースで一度訪ねているが、滝坂の道は何度歩いても厭きないだろうし、柳生街道は奈良県のウォーキングルートとしては山の辺の道と双璧であり、季節のいい時期を選んで次回は是非ともコースを分けず一気に踏破したい。


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スタートの破石町バス停は柳生街道の玄関口である。東へ800mほど行くと、東海自然歩道道標があるが、ここはまだ東海自然歩道の本コースではなく、次の東海自然歩道道標から、東海自然歩道を辿ることになる。次の東海自然歩道道標の手前からいよいよ能登川沿いの趣のある石畳の坂道を登り、寝仏夕日観音朝日観音を巡る。次の東海自然歩道道標で左折して奈良奥山ドライブウェイまで北上するのだが、首切地蔵は左折せずに真っ直ぐ東進する道の方にある。能登川沿いに歩く本コースのハイライトはここで終わり、この後は春日山原生林の中を歩く。

次の東海自然歩道道標から奈良奥山ドライブウェイへ出た所にある春日奥山案内図までは東海自然歩道からははずれているようだが、春日山石窟仏案内板では戻っていた。ここから50mほど山道を登りきった所に史跡春日山石窟仏があり、春日山石窟仏はそこから少し下った所にあるのだが、その前の史跡春日山石窟仏にも詳しい解説があった。再び奈良奥山ドライブウェイに戻り、東海自然歩道道標を過ぎ、次の東海自然歩道道標で、奈良奥山ドライブウェイから離れて300mほど東進すると石切峠が、そこからすぐに峠の茶屋があり、東海自然歩道公衆トイレまで来れば、春日山原生林から抜けて人里に出る。

山里の道はすぐに終わり、次の東海自然歩道道標からその次の東海自然歩道道標までは県道184号を歩く。県道と言ってもアスファルト舗装されているだけでほとんどが対向不可能な細い山道なので全くと言っていいほど車は通らず軽快に歩くことができる。この後は完全な人しか通れない山道で、しばらく行くと東海自然歩道道標があり道を間違えていないことがわかる。ここからかなり距離をあけるが次の三つの東海自然歩道道標東海自然歩道道標東海自然歩道道標はあまり距離をあけずにまとまってあった。その次の東海自然歩道道標後が急激な下りの坂道で本コース最大の難所であり、明らかに雨が降れば川になっている証拠に道の中央が凹んでいてとても歩きにくく、しかも足を降ろすのに苦労する程段差が大きい所が多々あった。

しかしすぐに次の東海自然歩道道標の前のような広い山道になり快適に歩くことができる。その次の東海自然歩道道標からアスファルト舗装されて車も通れる道となってそのまま国道369号まで降りるかと思っていたら、その次の東海自然歩道道標からまた人しか通れない山道に戻った。ここからは距離をあけずに四つの東海自然歩道道標東海自然歩道道標東海自然歩道道標東海自然歩道道標があるので、国道369号線にある奈良観光案内図まで迷わず降りることができるだろう。

ここから東海自然歩道は国道369号をしばらく歩くのだが、本コースのゴールは円成寺なので、そのまま国道369号を渡り細い道を行くと円成寺庭園へ出た。帰りは忍辱山バス停からバスに乗ることになるが、円成寺庭園の前の道をそのまま真っ直ぐ行くのが近道である。奈良市街地寄りに次のバス停の円成寺口の方がが近いような名前であるが実際には吉野口のように近くはなく、忍辱山が円成寺の山号でそのものズバリの名前であり、奈良ウォーキングマップ⑪柳生剣豪ゆかりの地コースのスタートも忍辱山バス停である。

今回でウォーキング情報 - 奈良市役所の全コースを歩いた。実に感慨深い。次は多彩なウォーキングコースを掲載 奈良を歩く ゆきめぐりの全コース踏破だ。

2010年10月16日土曜日

歩く・なら「葬るかたち・宮都「飛鳥藤原」西方の古墳を訪ねて」(近鉄飛鳥駅~近鉄市尾駅)

歩く・なら葬るかたち・宮都「飛鳥藤原」西方の古墳を訪ねて」(近鉄飛鳥駅~近鉄市尾駅)を歩いた。明日香村から高取町へ抜ける細い山道でかなり迷って心細い思いをしたので、距離的には前半の歩く・なら「葬るかたち・宮都「飛鳥藤原」西方の古墳を訪ねて」(近鉄橿原神宮前駅~近鉄飛鳥駅)よりかなり短くなるが、コースを分けて正解であった。山道を抜けた後は稲刈り後の田園風景をのんびりと楽しむことができたし、もちろん古墳も盛り沢山で古代ロマンに浸ることもできる。


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まず案山子が歓迎してくれる近鉄飛鳥駅の東を流れる川沿いの道を南下するが、すぐ近鉄吉野線を越えて山沿いの道から完全に山道に入る。わかりにくい道であるが、一山越えて奈良県立高取国際高等学校が見えてくると、形が名を表しておもしろい形のマルコ山古墳はすぐそこである。

この後また完全な山道を一山越えて高取町に入ると、かなり急な石段を百段以上登らないといけない春日神社の境内に草壁王子の墓と言われている束明神古墳がある。この後すぐ訪れる草壁王子の死後におくられた称号の岡宮天皇陵以降は、わかりやすい田舎道で、高取町田園風景をのんびり歩いた後、高取町吉備川沿いに南西方向に歩く。

最後は歩く・なら「うるわしき葛城の古代風景・秋津州古墳の道」でも訪れ、全貌を見えるよう裏側へ回ってもどちらが前方でどちらが後円かわからない市尾墓山古墳と前回は気付かなかったちょっとした仕掛けが楽しませてくれる市尾宮塚古墳を巡って、近鉄市尾駅へゴールする。

2010年10月9日土曜日

奈良を歩く ゆきめぐり「天平文化が散りばめられた奈良市街を一周する 「歴史の道」全長27kmコース」

奈良を歩く ゆきめぐり天平文化が散りばめられた奈良市街を一周する「歴史の道」全長27kmコース」を歩いた。テレビを見ながらWEB閲覧やこのブログの更新をするのにネットブックがずっと欲しかったのが、やっとこれはいいと気に入って買ったのがAndroid搭載のauスマートフォンのIS01である。キーボードを搭載しているとはいえ、ブログ作成にはWindowsPCの使い勝手にはほど遠いが、さすがAndroid、オフラインのまま地図表示のできる無料ソフトがあった。RMapsというのだが、地図上に歩いてきた軌跡を表示してくれる優れものである。その軌跡はgpxまたはkmlフォーマットで出力してくれるので、奈良歴史の道(au地図ビューアー 簡易ハンディGPS)と同様に「歴史の道」を記念に一周した。
(12月29日 奈良を歩く ゆきめぐり「江戸・明治時代の町並みを今に伝える ならまち早回り2時間コース」からきれいな軌跡を描いてくれるOruxMapsに変更した。)
(2014年4月26日 奈良県みどりをつなぐウォーキングマップ「榛原周遊コース」からハードをSC-01Fに変更した。)

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IS01は図体がでかいだけあって、GPSの感度も素晴らしくシャープのURBANOは測位せず、日立のW51Hも測位できても裕に1分以上かかる木造2階建ての1階で、爆速の10秒以内で測位してしまう。携帯基地局からのアシストデータを利用しているとはいえ驚異の測位速度である。また電波OFFモードにしてもGPSは動作してくれるので、GPSロガーとして使用してもバッテリー消費も少なく、スタンバイから抜けてどれだけ地図を表示させているかにもよるが、今回9時間ロギングしても裕に20%の残容量があったので、10時間ぐらいは余裕のようである。扉を閉じたまま地図表示しなければ24時間でも持ちそうな気もするが、時々扉を開けて動作確認しないと不安でたまらない。

「歴史の道」は一周しているので、コース上で最寄りの駅から最も近い場所の一つである西大寺を起点に時計回りに歩いたのだが、終盤の非常に疲れている時に大安寺から薬師寺までのコース最大の退屈な道のりを歩くのがとてもつらかったし、西大寺から平城宮跡までのほとんどはつい先日奈良を歩く ゆきめぐり「西大寺、秋篠寺から御陵の森を訪ねて」で歩いたこともあり、今回は反時計回りで歩いた。結果は失敗で雨の中最も歩いてよかったのは御陵の森だったのに、体力が落ちていて十分に楽しむことができなかった。疲れたなら面白味の無い道でも別にかまわないので、大安寺から薬師寺が最後になるよう、もう一つのコース上から最寄りの駅へ最も近い薬師寺を起点に時計回りに廻るのがベストである。

西大寺からまず南下するが、この辺りは新しい街になっているので、菅原天満宮遺跡天神堀の手前では制定当時の「歴史の道」が失われている。天平文化が散りばめられた奈良市街を一周する「歴史の道」全長27kmコース通りに歩くとこちらの道標を見ることはできないだろう。この後阪奈道路をくぐれば、すぐ垂仁天皇陵である。環濠の周囲の細い石畳の道は正に「歴史の道」を彷彿させてくれる。この後も南下を続け、唐招提寺の手前で近鉄橿原線を横断し、西ノ京のメインストリートを南下した後、薬師寺から東進するも、秋篠川沿いに奈良自転車道標識-7から奈良自転車道標識-8まで南下した後左折して、本格的に東進する。しばらく田園風景の田舎道を歩いた後JR大和路線を越えるために、一旦薬師寺から東進した道へ北上するのだが、今までこの北上する道がどこか確信できなかったが、県立奈良朱雀高等学校を畑越しに望む電柱の陰に歴史の道道標が隠れているのを発見してうれしかった。

JR大和路線を越えた後大安寺南大門の前を通る道まで再び南下し、県道歩道橋を渡ってもさらに東進するが、岩井川沿いに東進するために次の幹線道路を少し南下する。「歴史の道」の地図はデフォルメされてリアル縮尺ではなく、JR桜井線を越える手前では道標を見つけられずに前回はコースを取り違えていたのを、奈良ウォーキングマップ其の弐 8.唐招提寺からはじまるのんびり京終コースを歩いた時に、朽ち果てかけている奈良歴史の道道標を見つけた。この辺りのコースは天平文化が散りばめられた奈良市街を一周する「歴史の道」全長27kmコースはリアル縮尺なのでこちらを参照した方がよい。JR桜井線を越えてすぐに左折して、京終駅まですぐ近くの石燈籠まで北上する。この後また国道169号交点を越えて白毫寺案内横の石畳の坂道を登りきるまで東進してようやく本格的に北上するフェーズに入る。

新薬師寺の前後は道標が少なくコース通り進むのが困難だが、上の禰宜道さえ分かれば道に迷うことはない。ここから春日大社南門へ出て手向山八幡宮から東大寺大仏殿へと進むがこの間は道標がないので地図を頼りに歩くしかないが、コースを取り違えても目的地を目指せば道に迷うことは皆無であろうし、この辺りはどこを通っても歴史の道だろう。この後は細い道をうねうねと行くので道に迷うかもしれないが、逆に道標が充実しているのでコースを探し出すことができる。正倉院を半周して北上し、佐保川沿いに西進し国道369号線を越えた後般若寺の方へ北上し、奈良豆比古神社を訪れれば北上フェーズは終わりいよいよ本格的に西進することになる。

見晴らしのとてもいい黒髪橋を渡り、奈良ドリームランド沿いに南下した後、興福院長慶寺県立奈良高等学校瑞景禅寺狭岡神社と本当に細かいうねうねとした道を西進する。その後不退寺JR奈良線を渡る道まで少し北上し、ウワナベ古墳の南を西進した後、コナベ古墳磐之媛命陵の東を北上する。雨の散策では御陵の森が本コースのハイライトであり、特に磐之媛命陵沿いの石畳の小径が秀逸であった。この後ハジカミ池まで西進し平城宮跡まで一旦南下して、平城天皇陵の南を佐紀神社まで西進した後、日葉酢媛命陵の西と成務天皇陵の東をまたまた北上するがもちろんこの辺りの散策は雨が降っていても気持いい。いや雨が降っているからこその風情なのかもしれない。この後近鉄奈良線を越えると山陵八幡神社があり、神功皇后陵の西を抜けて奈良大学附属高等学校までくれば、ようやく南下するフェーズに入るがこの辺りはほぼ北西の方向に歩いていることになる。

秋篠寺の手前もわかりにくいが、奈良を歩く ゆきめぐり「西大寺、秋篠寺から御陵の森を訪ねて」にも書いた通り、秋篠町テニスコートを南下するのがポイントである。この後秋篠寺の境内を抜ければ、野神神社まで近鉄奈良線を越えて道なりに真っ直ぐ南下するのだが、秋の日は釣瓶落としで陽はとっぷりと暮れてしまった。この後は左折してしばらく西進すれば全長27Kmの「歴史の道」の一周が終わる。お疲れ様でした。

2010年10月2日土曜日

歩く・なら「葬るかたち・宮都「飛鳥藤原」西方の古墳を訪ねて」(近鉄橿原神宮前駅~近鉄飛鳥駅)

歩く・なら葬るかたち・宮都「飛鳥藤原」西方の古墳を訪ねて」(近鉄橿原神宮前駅~近鉄飛鳥駅)を歩いた。歩く・なら「橿原・明日香 明日香・藤原京へと都の歩みをたどる」(橿原コース)の後半とほとんど同じ史跡と古墳を巡るが、今回の方が、より多くの古墳を訪れるようになっており古墳好きには堪らないコースである。


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コースのスタートは近鉄橿原神宮前駅で、西口から西へ進路を取り史跡益田池堤の前を通り、新沢千塚古墳群道標を右折して、史跡新沢千塚古墳群を散策するのだが、前回とはコースが違っていて新沢千塚古墳群道標の写真に写っている建物の前を抜けて、橿原市千塚資料館へと降りる。前回よりすっきりとしたコースだがすっきりしすぎていてもう少し古墳のある丘を散策してもいいように思う。

この後西進して来た道を南へ渡り本コースのハイライトである国指定史跡新沢千塚古墳群の遊歩道を散策する。県立橿原高等学校グラウンドで遊歩道は終わり、今後史跡古墳を訪れる以外はほとんど市街地を行く。次の桝山古墳(倭彦命墓)はコースが延びるので前回のコースにはなかった目的地である。

鳥屋ミサンザイ古墳(宣化天皇陵)からは前回と同じ道を行くのかと思いきや、築坂邑伝承地石碑から、幹線道路から脇道に入り、橿原市立白橿北小学校の裏を半周するようにして前回と同じ道に戻って南進する。

白橿町案内図の次の道を右折して少し山の中にあるのでわかりにくいが、小谷古墳を訪れた後、史跡岩船から途中急な特に下るのはとても危険な山道を往復して益田岩船を廻る。

前回は沼山古墳(白橿近隣公園)を訪れた後は帰路となったが、今回は橿原市立白橿中学校までさらに幹線道路を南進した後、真弓鑵子塚古墳牽牛子塚古墳を巡る。この二つの古墳を廻る道は思いがけずも山道であり、山道から出た所には明日香村田園風景が広がっていた。

明日香村はいつきても懐かしく気持ちをなぐさめてくれる癒しの里だ。今回も山から降りてきて本当にほっとした気分を味わうことができた。この後の岩屋山古墳は石室内に入ることができるし、ここからコース中間点の近鉄飛鳥駅はすぐそこなので、疲れていても石段を登ることをお薦めする。

今回のコースは前回訪れていて土地勘があり迷うことはないと考えていたら、前回と同じ道を行くとの思い込みがあだになって道を間違えてしまった。スタート時には一気にゴールするつもりでいたのだが、コースを間違えたダメージは大きく疲れてしまい、コース中間点で時間的にも体力的にも限界がきてしまった。まあ急ぐ旅でもないので別にかまわないのだが、少し体力が落ちてきたのではないかと感じているのが一番の心配事である。

2010年9月25日土曜日

奈良ウォーキングマップ其の参 10.自然溢れる 狭川の里コース

奈良ウォーキングマップ其の参 10.自然溢れる 狭川の里コースを歩いた。実りの秋を期待して一面稲穂の棚田の里を撮影したかったのだが、ほとんど稲刈りは終わっていて残念であった。しかしコース名からは想像できなかった木々に日差しが遮られ昼なお暗く、しかも時折滝となって水音の溢れる渓流沿いの山道を2Km近く軽快に歩けたので大満足であった。夏の暑い時期にも清涼感を求めるには非常にいいコースである。


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コースのスタートとゴールは須川バス停である。バスの本数は少ないのでマイカーが便利だし、駐車スペースにこと欠くことはない。コースをスタートしてまず須川大橋を渡り、須川ダム貯水池の水辺を少しだけ歩く。人口ダムとは思えないほど周囲の自然に溶け込んでいてとても落ち着いた雰囲気を醸し出していて素晴らしい。道は続いているのでもっと歩きたいのだが上水道用貯水池のため立ち入り禁止となっていてとても残念である。

次の光明寺までは県道33号を歩く。交通量は少ないので歩きにくくはないが退屈である。この後は安郷川支流沿いに歩きこれはこれは狭川の里らしくなってきたぞと感じていたら、県道33号を渡りかなり登っていくと木々に覆われて日陰になっている山道に入った。最初は谷の下の方を安郷川は流れていたのが徐々に高度差がなくなり、ついには道のすぐ隣を流れるようになりこんなやこんな渓流あんな渓流が目を楽しませてくれるのはもちろん豊富な水量が心地よい水音を耳に運んでくれて、間違いなく本コースのハイライトである。

山道を登り切った後、稲刈りを終えた田園風景へと出た。次の戸隠神社へは山道でなないがまだまだ登りが続く。この後県道33号に降りた所が南之庄バス停で、奈良パブリックゴルフ場バス停まで国道33号を歩いた後、奈良パブリックゴルフ場へと向かい、眺望の素晴らしいゴルフコースを抜けていく。最後は県道184号を歩き、戸隠神社に参拝した後須川バス亭へゴールするのだが、県道184号に降りた所も素晴らしい棚田の風景であった。

2010年9月18日土曜日

歩く・なら「馬見丘陵の古墳群と伝説を巡る」

歩く・なら馬見丘陵の古墳群と伝説を巡る」を歩いた。本コースは馬見丘陵公園バス停を共通のゴールとして、近鉄池部駅近鉄築山駅近鉄下田駅の3方向からゴールを目指すようになっている。歩く・なら「北葛城 馬見丘陵の古墳群を散策する」では近鉄池部駅をスタートして近鉄築山駅へゴールしたので、今回は歩いていない近鉄下田駅をスタートして前回とは逆向きに歩いて近鉄池部駅へゴールした。前回歩いた時は、第27回全国都市緑化ならフェア やまと花ごよみ2010のために奈良県馬見丘陵公園内が工事中で満足に歩けない部分があったので、やまと花ごよみ2010の開幕に合わせて本コースを歩いたのだが、奈良県馬見丘陵公園「やまと花ごよみ2010」に辿り着いた時には疲れてしまって、全国都市緑化ならフェアを楽しむことができなかったのが心残りである。


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近鉄下田駅をスタートしてまずは南下していくと狐井城山古墳があり、地蔵石仏を過ぎて直ぐに道を東にとる。マップに書かれている阿弥陀橋の石棺の位置が悪くて戸惑ったが、この後恵心僧都誕生之地を過ぎて、新池親水公園から北上し、十二社神社鋳鉄鳥居・燈籠を経て、近鉄五位堂駅へ辿り着く。近鉄五位堂駅構内を抜けてダウンスロープを降りた道を北上すると本コース前半のハイライトであるかつらぎの道に入る。

前回は香芝市立真美ヶ丘東小学校まで自転車・歩行者専用道「かつらぎの道」を歩いたので、これ以降は逆向きに辿ることになる。横峰公園まで来るとかつらぎの道の終わりが近いが樹木が多く木陰も多いので夏でも歩きやすい。この後、牧野古墳三吉石塚古墳新木山古墳と古墳巡りである。途中奈良県馬見丘陵公園から1kmほど離れている広陵町立図書館の前に第27回全国都市緑化ならフェア やまと花ごよみ2010のための駐車場が設けられており、実際に数十台の車が駐車していて盛況であることがわかった。

前回は広陵町立図書館の辺りで方向音痴になってしまい全く方向違いの道を歩いてしまったのだが、今回も讃岐神社と竹取翁で東進すればいい思ってと行ってみたら、訪れるつもりのなかった新家長福寺へ出てしまった。讃岐神社を参拝してから東進して、竹取公園学びの森へと出るのが正解であり、この後すぐ本コース後半のハイライトである奈良県馬見丘陵公園である。

公園内に入ってまず訪れるのははじまりは奈良ゾーンで、奈良県馬見丘陵公園館でもいけばな展が行われていた。未来の華ゾーンから乙女山古墳を一周するのが本来のコースであるが、途中コースが遮られていてコース通りに歩くことはできなかった。次の花の都ゾーンにあった金賞「深山と美林」が印象的であった。この後賑わいの広場ゾーン(飲食店あり)を抜けて、池上古墳を一周するのが本来のコースだが今度は古墳へ続く道が完全に遮断されており実に残念である。

再び花の都ゾーンに戻ると馬見公苑で「せんとくん」の撮影会が行われていた。集いの丘ゾーンの後は遊歩道である平城遷都1300年の道で、道には奈良の歴史を刻んだ石板が埋められており、最後はもちろん2010年全国都市ならフェア開催であった。奈良県馬見丘陵公園「やまと花ごよみ2010」を出るとゴールの近鉄池部駅はすぐそこである。

2010年9月11日土曜日

奈良を歩く ゆきめぐり「西大寺、秋篠寺から御陵の森を訪ねて」

奈良を歩く ゆきめぐり西大寺、秋篠寺から御陵の森を訪ねて」を歩いた。歩く・なら「佐紀路・西ノ京 佐紀盾列古墳群と西ノ京の国宝探訪」(佐紀路コース)で、佐紀盾列(ささたたなみ)古墳群は奈良歴史の道や、奈良ウォーキングマップ⑧佐保路コース奈良ウォーキングマップ其の弐 4.奈良らしい古墳寺社めぐり佐紀コースでさんざん歩いたと書いたのだが、佐紀盾列古墳群はまだまだ懐が深く本コースではまた新たな古墳を巡ることができた。コースのゴールは平城宮跡バス停なので、本コースを歩いた後平城遷都1300年祭を楽しむのがお薦めである。


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コースのスタートは近鉄大和西大寺駅で、西大寺東門から西大寺北門へ抜けた後は山上八幡神社東南の奈良歴史の道道標まで奈良歴史の道を辿る。奈良歴史の道は道標が充実しているのでこれを辿っていくことになる。野神神社から道を西から北にとりほぼ一直線に歩いていくと、秋篠寺南門に辿り着く。この後秋篠寺東門を出た所で最初に奈良歴史の道を歩いた時に右往左往してしまった通り、古い街並みの小路で迷いやすい。マップにもポイントが紹介されているが、秋篠町テニスコートに道標がないのが一番迷う原因である。

この後、瀟洒な館の奈良大学附属高等学校の裏門から田園風景をのんびりと歩き、ハイツ歴史の道を右手に見た後左折すると、仲哀天皇神功皇后狭城盾列池上陵ある。ここで一旦奈良歴史の道から離れて、雰囲気のある神功皇后陵の石畳の道を歩く。山陵八幡神社からまた奈良歴史の道に戻り、本コースのハイライトである成務天皇陵日葉酢媛命陵と御陵の森を歩くが、猛暑日では静謐な小路もかなり台無しである。山上八幡神社を過ぎた後の奈良歴史の道道標奈良歴史の道と別れを告げて、山上八幡神社東南の池から、瓢箪山古墳を目指す。

最初に奈良歴史の道を歩いた時は本コースとは逆向きに歩いたのだが、先ほどの奈良歴史の道道標は倒れていて見つけられずに、瓢箪山古墳まで迷い込んだこともあり非常に懐かしい。この後塩塚古墳、由緒正しい添御縣座神社を訪ねた後、ハジカミ池から今度は奈良歴史の道を逆向きに歩き、平城宮跡最北に出て、平城天皇陵を訪ねた後、平城宮跡バス停がゴールである。

2010年9月4日土曜日

奈良を歩く ゆきめぐり「江戸・明治時代の町並みを今に伝える ならまちじっくり3時間コース」

奈良を歩く ゆきめぐり江戸・明治時代の町並みを今に伝える ならまちじっくり3時間コース」を歩いた。ならまちは奈良ウォーキングマップ⑥ならまち散策コース歩く・なら「奈良公園周辺 奈良の神社仏閣、国宝満載」(新薬師寺コース)で歩いたが、この2コースはウォーキングとして十分な距離をとるためならまち以外も歩くのだが、本コースはならまちだけを歩く観光目的のショートコースである。その変わり他の2コースはならまちを通過する形になるのに対して、本コースはならまちを一周するのでならまちをきめ細かく歩くとともに古い町並みをより一層楽しむことができるだろう。


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本コースのスタートとゴールは近鉄奈良駅で、東向き通りから、興福寺南円堂裏を抜けて猿沢池へと出る。この後、奈良市ならまちセンターの前の道を南下するのだがこの道は車道なのでまだならまちの雰囲気を楽しむことはできない。この後ならまちの元になった元興寺を訪ねた後も、名勝大乗院庭園文化館まで車道を歩く。大乗院庭園は広大な庭園で散策する価値が十二分にあり、次の今西家書院からいよいよならまち界隈となり古い町並みを楽しむことができる。

この後のコースが少し変わっていて、興善寺の境内を抜けて十輪院へ出る。この辺りはお寺が密集しており完全に寺町の風情だ。御霊神社の北側にある元興寺塔跡はならまちが元興寺の境内跡に発展したことを実感するためにもはずせない。この後最南端のならまち格子の家を訪れて引き返していると、歴史体験工房「楽古」を見つけた。勾玉作りや埴輪ストラップ作りが楽しめてなかなかおもしろそうだ。

ここからは、庚申堂奈良町資料館時の資料館杉岡華邨書道美術館とならまちの目抜き通りを歩きなら工藝館を訪れた後、もちいどの通りから東向き通りとアーケード街を抜けてゴールする。

2010年8月21日土曜日

奈良を歩く ゆきめぐり「朝の奈良ウォーク 神秘的な朝の奈良公園早回りコース」

奈良を歩く ゆきめぐり朝の奈良ウォーク 神秘的な朝の奈良公園早回りコース」を歩いた。奈良を歩く ゆきめぐり「奈良公園めぐり~世界遺産奈良の魅力を訪ねて」とほとんど同じなのだが、本コースは季節限定ではなく時間限定コースで神秘的な朝の奈良公園を楽しむことになっている。神秘を感じられる程夜明け後すぐの時間に回ることはできなかったが、いつも観光客で溢れている名所旧跡を独り占めできるのは大きな快感であった。


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コースのスタートとゴールは近鉄奈良駅であるが、スタートした時点で陽はかなり上っていた。電車で行って神秘的な朝を楽しむならもう少し日の出が遅い季節を選ばなければならない。興福寺北円堂から興福寺三重塔を抜けて興福寺南円堂へ出たら、当たり前だが熱心な地元の信仰者がちらほらお参りしているばかりである。参拝している人がいない南円堂を撮影できることにまず感激してしまった。しかし興福寺五重塔東金堂は逆光になってしまうのが残念だ。

春日大社表参道も歩いている人はほとんどいない。この後コースに紹介されている「ちょっと寄り道」するため、名勝奈良公園から奈良公園料理旅館を抜けて行ったら人っ子一人いなかった。人がいないと実に雰囲気がよく感激である。残念ながら「ちょっと寄り道」の目的地である浮見堂ではベテランのカップルがおしゃべりをしており、無人の浮見堂の撮影はできなかった。

この後円窓亭を抜けて春日大社表参道に戻り、春日大社神苑万葉植物園を過ぎると多くの観光客とすれ違う。春日大社の朝は早いのでお楽しみはもう終わったかと思ったが、無人の南大門を撮影できたし、若草山では多くの鹿が寝そべっているのを目の当たりすることができた。そして手向山八幡宮東大寺法華堂だけでなく、東大寺二月堂まで無人撮影に成功した。さらに感動的だったのは本コースのハイライトである東大寺裏参道を独り占めできてしまった。大感激である。

これは無人の東大寺大仏殿をカメラに収めることができると期待して行ったら、東大寺の朝も早く境内は既に多くの観光客が訪れており、奈良公園のメインストリートである東大寺南大門はほとんどいつものにぎわいである。本コースは逆向きに回る方がいいのかもしれない。この後奈良国立博物館新館の前を通り奈良国立博物館本館の裏を抜けて、奈良市のメインストリートである国道369号線から近鉄奈良駅へゴールする。

2010年8月14日土曜日

奈良を歩く ゆきめぐり「茶畑が広がる山里「田原」を訪ねる」

奈良を歩く ゆきめぐり茶畑が広がる山里「田原」を訪ねる」を歩いた。奈良ウォーキングマップ其の弐 3.麗しの茶畑田原コースで存分に緑鮮やかな美しい茶畑を楽しんだ身としては、先週歩いた奈良ウォーキングマップ其の参 7.山里めぐり 正暦寺・田原コースでは田原の里に辿り着くだけで茶畑だけを楽しむには物足りない。本コースは稲穂が頭を垂れ始めた稲田の緑と茶畑の緑のコントラストが素晴らしく目を潤してくれたし、その田園風景の中をのんびりと歩けば癒されること間違いない。


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コースのスタートはバス停田原大野で、バスを降りるとすぐ十輪寺がある。そのままバス道を行くと、喫茶軽食グリーンとんねるに、今回は確認できなかったが、河瀬直美監督が第60回カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞した「殯の森」の舞台となったグループホームの案内があった。この後すぐ山里の田舎道へと入っていくが、最初の目的地の今井堂天満神社は本コースから少し坂道を登った所にあり、奉納されている絵馬も印象的だが社務所もとても雰囲気のある佇まいである。

最初に茶畑に巡り合えるのは田原東雲共同製茶工場で、工場の裏山には素晴らしい茶畑が広がる。この後次の目的地の北浦定政顕彰碑と次の次の目的地の光仁天皇陵を巡って一旦来た道へ引き返し白砂川を渡った所に道標があった。同様の道標が次の交差点にもあったが、本コースで見かけたのはそれだけで、当然太安万侶墓・須山町へ進路をとる。

川音を楽しみながらのんびりと行くと、次の茶畑の中に太安萬侶墓道標がある。ここから茶畑の中の急坂を登っていくと次の目的地の太安萬侶墓がある本コースのハイライトだ。半端じゃない坂で登るのに苦労するがその苦労は登った斜面を見下ろした途端に報われる。目の前の登ってきた茶畑でなく川の向こうにも素晴らしい茶畑が連なる茶畑の絶景を満喫できるだろう。

この後広い道となる所を南に左折してのんびり歩き、さらに奈良市消防団田原分団和田班ポンプ庫で左折してバス通りに出て、のんびり山里を歩くのはここで終わりとなる。バス通りを渡った所には田原公民館があり、バス道にある茗荷郵便局を通り過ぎた後、次の目的地の松本邸を訪れるため本コースでは唯一バス道の南側をほんの少しだけ歩きすぐバス道へと戻る。戻った所はバス停茗荷で、バス道の北側には田原ブルーベリー園が広がる。

この後バス通りにある北側の舗道を奈良市内の方へ西進すると、次の目的地の田原ふる里ほっとステーションが北側に、さらに進むと南側のバス停矢田原口には緑の道標「大和路田原」があった。そこには歴史街道ルートマップがあり、緑の道標は結構数多くあることがわかる。この後も歩を進めて行くと田原春日野町茶畑春日宮天皇陵東田園風景が広がり、ゴールのバス停田原御陵前を過ぎてすぐ最後の目的地の春日宮天皇陵となる。参道は山を切り崩して左右両方の壁を石垣となっていてとてもユニークな道でおもしろい。

バスの本数が少ないので、ゴールのバス停田原御陵前まで車で行って、そこからスタートのバス停田原大野までバスに乗れば、ウォーキング中に時間を気にすることもないが、距離的にも大したことはないので、本コースにゴールした後ゴールが同じである奈良ウォーキングマップ其の参 7.山里めぐり 正暦寺・田原コースを逆向きに辿り、奈良ウォーキングマップ其の参 7.山里めぐり 正暦寺・田原コースのスタートの山村町バス停にゴールするのがおもしろい。山村町バス停からならバスの便数も多く遅い時間まで便があるのであまり時間を気にせずにウォーキングを楽しむことができるだろう。

2010年8月11日水曜日

歩く・なら「ぬるべの郷「曽爾」爽快トレッキング・絶景の山里に伝説をめぐる」

歩く・ならぬるべの郷「曽爾」爽快トレッキング・絶景の山里に伝説をめぐる」を歩いた。曽爾村を歩くのは、歩く・なら「伊勢本街道の難所越え・峠を越えて温泉にひたる」以来である。この時は純粋に旧道の急な峠を越えていく苦しい旅であったが、本コースは大自然の造詣を味わいながらトレッキングを満喫することができる。今回は約17kmのコースを一日でせわしなく歩いたが、雄大な自然を存分に楽しむなら、コース紹介にも書かれているように、二日に分ける方がいいだろう。曾爾高原は緑鮮やかで最高であったのだが、一面すすき野原となる秋がベストシーズンらしい。


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コースのスタートは曽爾長野バス停(奈良交通)か、長野バス停(三重交通)であるが、帰りの最終バスの時間が早いので時間を気にせずにすむよう、ゴールの太良路バス停(三重交通)にもほど近いコース中間点の葛バス停(三重交通)までマイカーで行き、そこから長野バス停(三重交通)までバスを利用した。曽爾郵便局の向かいに駐車スペースがあることはGoogle マップのストリートビューで確認した。こういう所はストリートビューの大変便利な所である。

バスを降りた所に、青蓮寺川を眺めるための高台があった。なかなかに風光明媚な滑り出しである。屏風岩道標から山の方へ登って行くと、曽爾村道標があったのだが、ここで30分も迷ってしまった。行くつもりのなかった曽爾長野バス停(奈良交通)まで戻ったのだがマップに示されているこのバス亭の位置も悪く、周辺道路を歩き回ってようやく本コースの道がわかった。曽爾村道標ある交差点はよく見ると五叉路になっており、登ってきた道を鋭角に左折するのだった。曽爾村道標には行先を表示していない写真に写っている左側の道から登って来て右側の道に行くことになる。

こちらの方が近道で、すぐに次の目的地の不退寺に着き、この後元の大きな車道に出た後、屏風岩道標から山登りの狭い道に入る。次の曽爾村道標から先程の道標通りの道と合流し、その次の曽爾村道標でも屏風岩公苑へ道を取る。そしてその次の曽爾村道標までくれば苦しい登りは一旦終わり、その次の次の曽爾村道標のどちらとも済浄坊の滝へ道を取るのだが、この間の杉木立に覆われて昼なお暗い下り坂が第1のハイライトで、爽快なトレッキングを満喫できる。屏風岩を望めるのはほんとにピンポイントで、それ以外は涼しい林間道が続くので軽快にウォーキングを楽しむことができる。

下り坂が終わった後、少しきつい登りが終わった所に多輪峰の森があった。なかなか眺望がよさそうなので立ち寄りたいのだが、時間がないので屏風岩公苑同様あきらめた。そして次の曽爾村道標から東海自然歩道に合流し、第2のハイライトである済浄坊渓谷へと降りていく。赤目四十八滝のようなこんな滝あんな滝こんな滝あんな滝が目と耳を楽しませてくれる。ご覧の通り段差の激しく鉄製の階段や勾配のある橋が設けられており、特に雨が降っているときは足を滑らさないよう慎重に足を運ばなければならない。そして清涼感溢れる渓谷沿いの道は東海自然歩道道標で終わる。

これまで全ての曽爾村道標マップに掲載されていたが、この道標は掲載されておらず、東海自然歩道道標&曽爾村道標と勘違いして少し迷ってしまった。どちらの道標もサンビレッジ曽爾に道を取ればよい。その途中にある長走りの滝は草が激しく覆っているためその雄姿を拝むことはできなかった。この後の曽爾村道標とその次の曽爾村道標へはサンビレッジ曽爾道標を経由、すなわちサンビレッジ曽爾の敷地内をショートカットしていくことになる。そして次の曽爾村道標もその次の曽爾村道標もその次の次の曽爾村道標奥香落温泉の敷地内に設置されていた。

この後の曽爾村道標からはまた登りとなり、東海自然歩道らしい舗装されていない山道を行く。山道を抜けた東海自然歩道道標で、付近の深緑の山とは明らかに違う新緑の鮮やかな斜面が遠くに見えた。ここからも自然道らしい細い畦道のような道が曽爾村道標まで続き、車道に出た東海自然歩道道標で、緑鮮やかな山肌はひょっとしてあれが曾爾高原?あんな遠い所まで歩くのだろうかという思いが頭をよぎる。この後の曽爾村道標の後、鎧岳の威容に一番近づき、曽爾村道標東海自然歩道道標&曽爾村道標東海自然歩道道標と山を下っていくと、バス道の東海自然歩道道標&曽爾村道標へと出る。ここからコース中間点の葛バス停(三重交通)はすぐそこである。要所要所にある「漆部の郷曽爾へ」案内図はわかりやすくてとてもよい。

曽爾村(東海自然歩道)案内図から、かずらはしを渡った所が蛍公園で、西行法師句碑がある。ここから眺める鎧岳もなかなか雄々しい。そして曽爾村(東海自然歩道)案内図通りに歩を進めたのが間違いで、本コースは一旦東海自然歩道からはずれて北に向かう。しかし突き当たった道に、東海自然歩道道標が、その後も東海自然歩道道標東海自然歩道道標と続いていた。かずらはしができてから道を変えたのかも知れない。ここから曾爾高原まで長くつらい登りが続く。

この後東海自然歩道道標&曽爾村道標では、広い車道ではなく近道の田舎道を行く。東海自然歩道案内図&曽爾村道標で広い車道に戻り、曽爾高原ファームガーデンへ向かう。残念ながら水曜日はお休みだった。すぐそこに曽爾高原温泉お亀の湯案内があるが、こちらは本コースから少し離れた広い車道からは少し奥に入った所にある。この後東海自然歩道道標からきつい登りの山道に入った所で、とうとう雨が降ってきた。台風4号が日本海を東に進む中、明日よりは天気がいいはずなので強行して来たのだから仕方ない。

この後曽爾村道標からまた広い車道の東海自然歩道道標へと出て、すぐ国立曽爾青少年自然の家道標からまたきつい登りの山道だ。車道よりも断然近道なのでこれまた仕方ない。再び曽爾村道標車道へ出るが、ここで東海自然歩道と別れて、曽爾村道標から、曾爾高原を目指す。そして曽爾村道標からは舗装もされていない雨が降ると道が川になる本当の山道となる。登りはいいとしても下りもこんな山道だと大変だと思ったが未舗装の本当の山道はここだけであり、駐車場を抜けて行くとつらい登りも終わり、絶景があった。

曾爾高原は本当に素晴らしい。本コース最大のハイライトである。毎春山焼きをするからこその新緑の美しさだろうが、実に鮮やかなライトグリーンである。その鮮やかな緑は広大でカメラに収めることができない。パノラマ写真なら収まるのだろうがこの感動は目に焼き付けるしかないだろう。なぜかあんなに降っていた雨も上がって雲の切れ間から日差しもこぼれている。こんなに素晴らしいとは遠望している時には想像もつかなかったので大感激だ。ここからお亀池を巡った先の曽爾村道標で東海自然歩道に出て帰り道となる。

曾爾高原を降りた所に東海自然歩道道標&曽爾高原案内図国立曽爾青少年自然の家がある。ここで少し迷っているとまた通り雨が降ってきた。実にいいタイミングである。日頃の行いがいいからだろう。感を頼りに国立曽爾青少年自然の家道標から第1駐車場のほうへ行くと、東海自然歩道道標があった。本コースはここでも少し東海道自然歩道からはずれているようだ。車も通れるようなコンクリート舗装の坂道を降りて行くと、曽爾村道標から東海自然歩道道標&国立曽爾青少年自然の家道標で広い車道に出る。その車道を渡ると行きにも通った曽爾村道標となり、曽爾高原ファームガーデンまで同じ道を辿り、そこからは車で曾爾高原を目指すなら通る車道をゴールの太良路バス停(三重交通)まで下る。

コース前半に比べたらコース後半の見所は曾爾高原しかないと言っていいぐらい、前半のトレッキングは楽しいし、曾爾高原一番の絶景は夕日に輝くすすき野原らしく日没後のウォーキングはあまり薦められないので、コース中間点の葛バス停(三重交通)までマイカーで行き、そこから長野バス停(三重交通)までバスに乗り前半のトレッキングをのんびり楽しんだ後、曾爾高原へは車で行って日没まですすき野原を楽しむのがお奨めかなと思う。しかし曾爾高原を遠目に見ながらこの暑い季節に長い時間をかけて自分の足で登った後に見る緑の絶景だからこそ感動を味わえたのも間違いない。