2010年4月30日金曜日

奈良を歩く ゆきめぐり「奈良公園めぐり~世界遺産奈良の魅力を訪ねて」

奈良を歩く ゆきめぐり奈良公園めぐり~世界遺産奈良の魅力を訪ねて」を歩いた。奈良公園は、奈良ウォーキングマップ③奈良公園見所たっぷり中級者コース奈良ウォーキングマップ③奈良公園見所たっぷり上級者コース歩く・なら「奈良公園周辺 奈良の神社仏閣、国宝満載」(新薬師寺コース)歩く・なら「奈良公園周辺 奈良の神社仏閣、国宝満載」(東大寺コース)などさんざん歩いて歩き尽くした感もあるが、土日祝祭日のみ歩いていては訪れることができない隠れ観光スポットがある。それは開庁時のみ屋上を開放している奈良県庁舎であり、本コースはその隠れ名所を組み込んだうえに奈良公園の世界遺産を含めた名所旧跡をそつなく回ることができる理想的な観光コースである。連休の谷間とはいえゴールデンウィークの真っ只中で人込みの中を歩くことになったが、各所で藤の花が目を楽しませてくれてウォーキングに最適な季節を存分に楽しむことができた。


より大きな地図で 奈良を歩く ゆきめぐり「奈良公園めぐり~世界遺産奈良の魅力を訪ねて」 を表示
Picasa ウェブ アルバム 地図の作成方法

コースのスタートとゴールは近鉄奈良駅で、奈良市観光案内図のある東南側の出入り口からスタートして、東北側の出入り口がゴールとなる。最初の目的地は世界遺産で、興福寺北円堂から興福寺南円堂を巡り、興福寺五重塔を抜ける。絶景ポイントの猿沢池と阿修羅様がいらっしゃる興福寺国宝館は少し足を伸ばさなくてはならい。

春日大社一の鳥居から春日大社南門は世界遺産で次の次の目的地でもある春日大社の表参道で、幅の広い一本道を東進する。途中鹿がのんびりしていてとても奈良公園らしい次の目的地でもある飛火野と藤開花を宣伝していた春日大社神苑萬葉植物園がある。そういえば興福寺南円堂の前でも藤の花が見事に咲いていた。

この後次の目的地の若草山へ向かうため、水谷神社へと北上する。若草山麓公園の整備工事はまだ終わっていない。リニューアルオープンは秋季の開山期間になるようだ。現在は春季の開山期間中なのだが、時間が早いせいか入山している人はいない。手向山八幡宮を抜けると、いよいよ奈良公園最大の観光名所で世界遺産の次の目的地となる東大寺である。

東大寺法華堂(三月堂)東大寺二月堂を参拝した後西進し、東大寺鐘楼を経由して東大寺大仏殿に到達した後東大寺南大門へ南下する。大仏だけでなく鐘楼もでかく必見である。「奈良太郎」の異名を持つ国宝で、豪壮な音色で長く響くため「勢いは東大寺」と日本三名鐘に数えられており、あの有名な「柿食へば 鐘が鳴るなり 法隆寺」は実際には正岡子規がこの初夜の鐘(午後8時)を聞いて詠んだという逸話もある。

次の目的地の奈良国立博物館は、新館の表から本館の裏へと抜ける。裏から眺めると本館は明治時代の瀟洒な洋風建築であることがよくわかってとても新鮮であった。この後次の目的地の依水園と次の次の目的地の吉城園を目指すため、国際奈良学セミナーハウスの東を北上する。こちらでも「盆藤展」が開催されていた。この後西進すればお待ちかねの奈良県庁舎の屋上である。

正面玄関を入ればすぐにエレベータがあるのでR階で降りる。庁舎は6階までなので7階相当の眺めにまず驚かされるのは興福寺五重塔の高さである。こちらの視線よりまだ高い。屋上は結構広くベンチまで用意されていた。やはり東大寺大仏殿から若草山を望める東側の眺望が素晴らしい。屋上からのんびり眺めるのもよいがさらにこの上に展望室からの眺望が圧巻である。2階上の9階相当からの眺めだが2階分の差はことのほか大きく古都奈良の風景をより存分に楽しむことができる。狭い室内からガラス越しに眺めるだけでなくベランダに出て直接風景を楽しむことになるが、風が結構強く吹くので振り落とされる錯覚に捕らわれて怖いくらいであった。

開庁時のみ屋上を開放しているとばかり思っていたが、観光シーズンの4月~5月と10月~11月は土日祝日も開放しているようだ。とてもわかりにくいURLに「県庁舎屋上広場の開放について」があるが、観光客が押し寄せて人数制限しなければならないようになったら大変なので仕方ないのだろう。さらに隠れた観光スポットが6階の食堂である。さすがにこちらは開庁日だけの営業だろう。一般客も現金で食事ができ「大和肉鶏親子丼」が名物料理になっているそうだ。食べたかったのだが「大和肉鶏親子丼」は数に限りがありすでに長蛇の列ができていたのであきらめた。