2009年12月26日土曜日

歩く・なら「持統天皇行幸の道」(石舞台古墳~近鉄大和上市駅)

歩く・なら持統天皇行幸の道」(石舞台古墳~近鉄大和上市駅)を歩いた。歩く・なら「持統天皇行幸の道」(近鉄大和八木駅~石舞台古墳)では、コミュニティバス稲淵まで歩いたのだが失敗だった。コミュニティバスが近鉄飛鳥駅まで直行していればお奨めするのだが、近鉄飛鳥駅から直行できるのは石舞台となるのでマップの推奨通りに再度石舞台から歩いた。明日香から吉野への山越えは思ったほど険しくなく天候にも恵まれ快適に歩くことができた。


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近鉄飛鳥駅から石舞台へ向かうバスの便は少ないのであらかじめ時間を調べていくほうがよい。バス停石舞台から石舞台古墳は当たり前だがすぐそこである。神奈備の郷稲渕までは、前回歩いた道で迷うことなく進む。この後しばらくコミュニティバスが通る県道ではなく田舎道を進む間に、竜福寺南渕請安墓案内がある。飛鳥川上巫宇須多伎比売命神社の手前で県道に出るのだが、この辺りは飛鳥川を眺めながら歩くのが楽しい。

栢森の網掛神事の後、コミュニティバス栢森で県道と別れ、龍福寺加夜奈留美命神社を経て、古道 小峠・芋峠道 道標から、本コースのハイライトである古道 小峠・芋峠道 即ち山道に入る。道が崩れていたり倒木があったりするが、急な道は小峠の手前ですこしある程度でなだらかな山道が続く。一本道で道標も充実しており、その道標の写真をマップにもふんだんに掲載されており迷うことはないと書きたい所だが、最後に落とし穴があった。

古道 小峠・芋峠道の山道を降りた所で明日香村から吉野町へ入るのだが、その手前の古道 小峠・芋峠道 道標を芋峠の方に行ったのが大失敗である。道標の行者の方から来たので道標の指す方向は芋峠頂上・竜在峠しかないのであるが、正解は曲がらずに真っ直ぐ歩けばすぐ県道に降りる道があったのだ。マップには次の古道 小峠・芋峠道 道標として古道芋峠説明板が書かれているので、てっきり芋峠に向かうものだと思ったし、マップの写真の説明も芋峠頂上・竜在峠の表示しか書いていないのでなおさらである。ここはどちらに向かうかの説明がないといけない。

古道の後、マップには写真入りで県道を山頂に向かうと書いてあるが、県道はずっと下りで勿論山頂には出ない。前回の歩く・なら「持統天皇行幸の道」(近鉄大和八木駅~石舞台古墳)に、マップの間違いが多いと書いたがどうも本コースのルートマップは信頼性が低い。県道は基本的に車道なので歩いていてもおもしろくないと思ったが快適であった。なぜなら車がほとんど通らないからである。せせらぎ公園まで降りればもう人里なのだが、この間の約3Kmで追い抜いていった車は2台で向かってきた車はわずかに1台であった。

人里に出ればおもしろみのない道だと思っていたのだが、コースを分けるために近鉄大和上市駅に向かうために本コースでは東進する所を西進するまでの南下する道はとても風情のある田舎道であったし、本コースではない近鉄大和上市駅へ西進する道も旧い商店街が吉野町役場から近鉄大和上市駅までずっと続いており最後まで楽しむことができた。

2009年11月21日土曜日

歩く・なら「持統天皇行幸の道」(近鉄大和八木駅~石舞台古墳)

歩く・なら持統天皇行幸の道」(近鉄大和八木駅~石舞台古墳)を歩いた。橿原市から明日香村へ向かうのは飛鳥葛城自転車道 大和高田~明日香歩く・なら「斑鳩から飛鳥へ聖徳太子の往来道・太子道(筋違道)」近鉄八木西口駅~近鉄飛鳥駅で歩いたが、いづれも飛鳥川を上る道であった。今回は藤原京から明日香村の名所遺跡を巡る歴史ロマンを存分に味わうことができてとても新鮮であった。


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コースのスタートは近鉄大和八木駅八木まちなみ案内板まで東進した後、藤原京までは歩く・なら「藤原京から平城京へとつづく古代の幹道・下ツ道」と同じ道を逆向きに辿る。おふさ観音寺までの南北へ連なる道は古代の幹道・下ツ道であり、途中八木 札の辻もあるなど風情のある旧い町並みであり、歩く・なら「藤原京から平城京へとつづく古代の幹道・下ツ道」でもハイライトの一つであり、歩いていて実に楽しい。ただしマップでは八木 札の辻はJR桜井線を越えてからになっているが、実際にはJR桜井線を越える前の東側にあるので、見逃さないで欲しい。

おふさ観音寺から橿原市藤原京資料室まで東進した後は藤原宮跡内を歩く。藤原宮跡では季節毎に花を植えており今回はコスモスが大歓迎してくれた。春に訪れた時はひばりが大歓迎してくれ大感激したのに比べると少しさびしい秋である。この後また奈良文化財研究所都城発掘調査部まで東進した後南下する。しばらく行くと香具山観光トイレがあった。きれいな施設なので見逃すことはないと思うがマップに書かれている位置よりは少し北にあるので注意して欲しい。

天岩戸神社を抜けた後、しばらくわかりにくい道を行くがマップの道案内が充実しているので迷うことはない。道に埋め込まれた道路標識の手前から薄茶色の舗装道になっており既に明日香村の飛鳥周遊歩道になっているようだ。ここから大官大寺跡石神遺跡飛鳥水落遺跡飛鳥寺蘇我入鹿首塚伝飛鳥板蓋宮跡伝飛鳥板蓋宮跡飛鳥観光である。途中わかりにくい所もマップの案内通り明日香村道標を左折し岡寺参道鳥居を右折すればいい。

この後国営飛鳥歴史公園石舞台地区を抜けて、国営飛鳥歴史公園祝戸地区へ向かうが、国営飛鳥歴史公園石舞台地区飛鳥葛城自転車道案内図があった。「斑鳩から飛鳥へ聖徳太子の往来道・太子道(筋違道)」近鉄八木西口駅~近鉄飛鳥駅で飛鳥川沿いに飛鳥葛城自転車道案内図を見つけてうれしかったのだが、起点の石舞台古墳にも設置されているか心配だったのは杞憂に終わった。飛鳥葛城自転車道 大和高田~明日香で飛鳥葛城自転車道の起点がわからないのは困ると書いたのだが、やはり思っていた所が起点のようで非常にすっきりした気分である。

マップでは、コースを3分割するなら石舞台からバスで帰るのがよいと書いてあったのだが、距離的には最初の1/3の短くなるので、マップに書いてあるコミュニティバス稲淵まで足を伸ばしてみた。コミュティバスの時間を調べて行けばよかったのだが、時間が合わなければ近鉄飛鳥駅まで歩くつもりで行ったのが失敗で、結局約1時間かけて近鉄飛鳥駅まで歩くことになってしまった。マップによると案山子ロードで有名な稲渕棚田の辺りにバス停があるはずなのに、男綱まで行ってもバス停がないのである。仕方ないので近鉄飛鳥駅まで車道を歩いて帰ったのだが、この車道は遠回りな上、名所遺跡は全くない無味乾燥の道であった。コース取りは非常にいいのだが地図が間違っているのは困りものである。

2009年10月31日土曜日

奈良ウォーキングマップ③奈良公園見所たっぷり上級者コース

奈良ウォーキングマップ③奈良公園見所たっぷり上級者コースを歩いた。奈良ウォーキングマップの中では唯一中級者と上級者の二つのコースがあり、中級者コースは「奈良ウォーキングマップ③奈良公園見所たっぷり中級者コース」で踏破済みである。おもしろいのは両コースとも奈良公園のメインストリートである東大寺大仏殿と東大寺南大門を通らない。コースの前半は上級者コースと中級者コースは全く同じで、コースのスタートは近鉄奈良駅なら、ゴールも同じ近鉄奈良駅なので、上級者コースを歩いた後余力があれば中級者コースを逆から回り、東大寺大仏殿から東大寺南大門を経て帰ってくることをお薦めする。


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コース前半は依水園正倉院東大寺二月堂を巡るのは奈良ウォーキングマップ③奈良公園見所たっぷり中級者コースと同じである。中級者コースを歩いたのが2月だったのにこんなに間を開けたのには訳がある。正倉院は宮内庁の管轄で通常は平日の10時~15時までしか公開されていないのが、奈良国立博物館で正倉院展が開催されている間は毎日10時~16時まで公開されるからである。観光客が入らないよう一番前で写真を撮ろうとすると正倉院は以外に大きく28mmの広角でも建物がはみ出してしまう。観光客がいなくなることは少ないがはみ出ないように後ろに下がると建物の左端は樹木で隠れてしまう。もっと広角のカメラが欲しいと真剣に思う瞬間である。

上級者コースと中級者コースは若草山麓の手前で分かれ、上級者コースは若草山を左に見ながら春日大社へと向かうが、コース通りに行くと参拝どころかほとんど社も見えない。地図は複雑になるがここは参拝するコース取りにして欲しいと思う。この後ささやきの小径から志賀直哉旧居へと向かうが、春日大社の参道からささやきの小径へ入る所は狭くとてもわかりにくい。中級者コースをすでに回っているなら上級者コースは逆周りするのがいいのかもしれない。ささやきの小径は通称名で正式には春日大社の「下の禰宜道」である。静謐な春日原生林の中で愛をささやくには格好の道なのだろうか。なだらかな山の自然道で本コースのハイライトであることは間違いない。

最後は浮見堂から興福寺を経て近鉄奈良駅へと戻る。ただし興福寺は金堂の再建中でコース通りには歩けないので、今回は興福寺南円堂の前を通って北上しようとしたら、今度は国宝特別公開(通常は国宝館でガラス越しにしか見えない阿修羅像をはじめとする八部衆・十大弟子像を仮金堂で公開するとともに北円堂を開扉)で、北円堂から先には北上できなかった。しかたないので北円堂の手前で左折して東向通りから帰ったのであるが、猿沢池を1周して戻るコース設定にした方が本コースの趣旨に沿っているように思う。

2009年10月10日土曜日

歩く・なら「大津皇子が眠る二上山と葛城の里」

歩く・なら大津皇子が眠る二上山と葛城の里」を歩いた。二上山登山と當麻寺参拝に最古の官道である竹内街道を行く、自然を満喫するとともに歴史ロマンを存分に味わうことができる素晴らしいコースであった。


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コースのスタートは、JR香芝駅で、鹿嶋神社を抜けた後は国道165号を進む。国道165号はすぐ近鉄大阪線を越えるが越えた所に香芝市ふたかみ文化センターが(目玉は二上山博物館)ある。その後国道165号と別れを告げた後、今度は近鉄南大阪線を越えてしばらく行き、専称寺を抜けた後二上山上ノ池横登山口からいよいよ山道に入る。

山道に入るとすぐに藻が生い茂る池があった。写真には山影が写り込んでいるように見えるのが全て藻である。さすがに登山道はよく整備されており、余裕で登る人と下る人がすれ違うことができるし、この後しばらく渓流沿いに進むのだが心地よい水音だけでなく、こんな小滝流れが目も楽しませてくれるし、二上山線歩道道標二上山線歩道案内図もあるので、大津皇子墓まで道に迷うことはないだろう。

大津皇子墓から雄岳頂上はすぐで、雄岳頂上には葛木二上神社があり、その境内を通り抜けるしかコースを辿ることはできないのだが、そのためには美化保存協力金として200円が必要である。この後雌岳を目指す途中に馬の背があった。ここにはトイレだけでなく売店もあり周辺には登山客が多くいたのだが、ここに近畿自然歩道案内図もあった。

案内図を見て本コースはここから近畿自然歩道と同じ道であることがわかったのだが、ここでこの案内図をよく見てコースを確認していれば、本コースは雌岳山頂を通らないことが明白にわかったのだが見落としてしまった。本コースのマップを見ても雌岳山頂は通らないように見えるのだが、それがどこの道かがわからず馬の背から素直に歩くと雌岳山頂に出てしまうし、登山の常として頂上を極めなければ気が済まないのも心理である。

一度頂上に登って引き返せばよいと頂上に登るとそこからの見晴らしがこの登山の中で一番よかったし、かなりの広場にもなっていて登山客がもっとも多かった。本コースでもここを入れないはずはないと思いここから山を下ったのだが、それは間違いであることが祐泉寺まで降りて、近畿自然歩道案内図を見てわかった。しかし雌岳山頂から二上山線歩道道標までの下りは視界が開けていて今回の一番気分よく歩けたし、また當麻寺参詣道道標からしばらく行くとまた渓流沿いに進み、鹿威しのある水飲み場もあったので、コースを間違えてよかったと思うことにした。

山道は祐泉寺で終わり、ここからは葛城の里である。大龍寺の後近畿自然歩道道標があったし、鳥谷口古墳の後にも近畿自然歩道道標があったが、傘堂で一旦近畿自然歩道とはさよならである。この後歴史街道道標に當麻寺は右折するとの案内があるが本コースは次の歴史街道道標まで真っ直ぐ行った後右折する。この辺りまで来れば當麻寺の塔が見えるので迷った所でどうということもない。しばらく行くとまた近畿自然歩道道標がありまた近畿自然歩道と同じ道になっていたのだが、本コースは當麻寺黒門(北門)から當麻寺境内を行くのですぐに近畿自然歩道とは袂を分かつことになる。

本コースは當麻寺本堂で左折して東進し、當麻寺梵鐘(日本最古)を右手に見て當麻寺仁王門(東大門)から出た後すぐに、芭蕉の小径道標あるので、これを史跡の丘、竹内街道の方へ左折して南進する。史跡の丘総合解説板の目の前が国道166号で、竹内街道道標まで166号を行く方が分かりやすいのだが、国道166号は蛇行して遠回りなので近道をする。しかしこの近道はとてもコースとは思われないような非常に細い道で不安になるのだが、近道の途中で標識があるし、竹内街道にも標識があった。どうせなら近道の入口にも標識があれば迷わないのだが。

竹内街道は黄土色のアスファルトで舗装されており、街道沿いの民家も旧く風情があり、気分よく歩けるだろう。綿弓塚の隣には簡単な博物館もあり、竹内街道始点の標識も立派で観光に力を入れていることがわかる。その竹内街道始点を左折して200mほど北上すればゴールの近鉄磐城駅である。

二上山も當麻寺も竹内街道も素晴らしいのだが、二上山を降りる所を間違えたし、當麻寺周辺や竹内街道に入る所でかなり迷ってしまった。迷った所を思い出すと逆から辿れば結構迷わないのではないかと考えた所、二上山も當麻寺も竹内街道も全て通常とは逆に辿っているのではないかと思い立った。竹内街道の始点は道標の立派さから行っても近鉄磐城駅側だし、當麻寺も仁王門から参拝するのが普通だし、二上山でも葛城二上神社への美化保存協力金を支払うのは雌岳から登って来た人が雄岳山頂の手前で支払うのに対し、本コースで神社に参拝した後に美化保存協力金を支払うことになる。

コース設定としては体力のある前半に山登りをもってくるのが妥当だとは思うが、体力に自信があればコースを逆に辿ることをお薦めするというか、本コースは大変気に入ったので是非とももう一度逆向きに歩きたいと思う。

2009年9月26日土曜日

歩く・なら「斑鳩から飛鳥へ聖徳太子の往来道・太子道(筋違道)」近鉄八木西口駅~近鉄飛鳥駅

歩く・なら「斑鳩から飛鳥へ聖徳太子の往来道・太子道(筋違道)」法隆寺前バス停~近鉄黒田駅歩く・なら「斑鳩から飛鳥へ聖徳太子の往来道・太子道(筋違道)」近鉄黒田駅~近鉄八木西口駅に続き、歩く・なら斑鳩から飛鳥へ聖徳太子の往来道・太子道(筋違道)」の近鉄八木西口駅~近鉄飛鳥駅を歩いた。これで「斑鳩から飛鳥へ聖徳太子の往来道・太子道(筋違道)」を全て踏破したことになる。今回のコースの大半が飛鳥川沿いであり、同じく飛鳥川沿いにコース設定されている飛鳥葛城自転車道 大和高田~明日香と同じ道を歩くのだが、飛鳥川はやはり素晴らしい。


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近鉄八木西口駅から今井まちなみ交流センター華甍までは、歩く・なら「斑鳩から飛鳥へ聖徳太子の往来道・太子道(筋違道)」近鉄黒田駅~近鉄八木西口駅と同様に大和中央自転車道と道を同じくするが、大和中央自転車道と違って本コースはおふさ観音道標で飛鳥川沿いに戻る。そして国道165号越えると飛鳥川の西岸は飛鳥葛城自転車道になるのだが、本コースはそのまま飛鳥川の東岸を南下する。飛鳥葛城自転車道 飛鳥川~葛城川を歩いたときに飛鳥川をこのまま北上したいと思ったのだが、本コースではその空白地点を埋めてくれた。しかも途中散歩には最高の小径もあり大満足である。

その後500mほど行った後でやなぎ橋を渡り飛鳥葛城自転車道と合流し、合流した後1Km行った所のトトロの家歩く・なら「藤原京から平城京へとつづく古代の幹道・下ツ道」と交差する。この後500mほど行った飛鳥葛城自転車道標識から飛鳥葛城自転車道は車が入って来ない小径となり歩いていても楽しい。この後飛鳥葛城自転車道おやなぎ橋を渡って飛鳥川の東岸を進むのだが、本コースはしばらく飛鳥川沿いから離れることになる。飛鳥川沿いを歩く方が断然気分がいいのだが、本コースを行くと橿原市観光案内図があり、その先の道には明日香村の道路標識が見えた。飛鳥川沿いに行くと橿原市と明日香村の境界がわからないのだが、本コースを歩くとどこから明日香村なのかが明白にわかる。

その後新しくできた広い道のおはりだ橋を渡らずにいかづち橋を渡って飛鳥葛城自転車道に合流して飛鳥川沿いに進むと、国営飛鳥歴史公園甘樫丘地区が見える。そこからしばらく行った所に飛鳥葛城自転車道案内図があった。飛鳥葛城自転車道 大和高田~明日香に自転車道の始点と終点は観光地でにぎわっているのだから始点と終点には自転車道の道案内の地図を設置してもっとサイクリングロードを宣伝して欲しいと書いたのがここでも実現していてうれしかった。

この後本コースは橘寺境内を通るように設定されているので、聖徳太子御誕生所 天台宗橘寺の石段を登るため飛鳥葛城自転車道とはそこで袂を分かつ。橘寺案内板にもあるように聖徳太子の生誕地に奇跡が起こり伽藍を建てたある通り、太子ゆかりの地として参拝が必須ということだろう。二面石橘寺本堂(太子像)と黒駒像は見逃さないと思うが、天井画が素晴らしい往生院を訪れる人はほとんどいなかったので、是非見逃さずに見て欲しい。

橘寺境内を出た後は、飛鳥周遊歩道を進んでいることが飛鳥観光エリア周遊マップを見てわかった。周遊歩道は飛鳥周遊歩道道標があるが頻繁には立てられておらず地図は必須のようだ。地図があれば亀石鬼の俎鬼の雪隠と巨石の見所があるので迷うことはないだろう。この後も近鉄飛鳥駅まで周遊歩道を行くのかと思っていたら、この飛鳥周遊歩道道標からは一般道へコース取りされていた。どう見ても周遊歩道の方が雰囲気がいいのになぜこの道を取ったのかが全くわからない。近鉄飛鳥駅の前には飛鳥総合案内所である飛鳥びとの館があった。

奈良盆地では多くの幹道が東西か南北に造られている中、東西の道とも南北の道とも交差するよう斑鳩から飛鳥まで斜めに往来した太子道を歩くのは思いの他楽しかった。南北に歩くと東西の道とはクロスするが当然筋違いの南北の道とクロスすることがないが、斜めの道は両方の道にクロスするし、太子の歩いた道を辿るロマンも感じることもできたからだ。最後の橘寺は小さなお寺だが見所が多いので時間に余裕を持って歩いて欲しい。

2009年9月19日土曜日

歩く・なら「斑鳩から飛鳥へ聖徳太子の往来道・太子道(筋違道)」近鉄黒田駅~近鉄八木西口駅

歩く・なら「斑鳩から飛鳥へ聖徳太子の往来道・太子道(筋違道)」法隆寺前バス停~近鉄黒田駅に続き、歩く・なら斑鳩から飛鳥へ聖徳太子の往来道・太子道(筋違道)」の近鉄黒田駅~近鉄八木西口駅を歩いた。法隆寺前バス停~近鉄黒田駅は道もわかりにくく思いの他時間がかかってしまったが、近鉄黒田駅~近鉄八木西口駅はコースの大半が大和中央自転車道 大和郡山~田原本~橿原と同じなので、スムーズに歩くことができた。


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近鉄黒田駅の前の道が本コースで、すぐに孝霊神社となる。そのあと少し行くと筋違道(太子道)案内板があった。近鉄黒田駅の前後計2Kmが筋違道が顕著に残っており、太子ゆかりの地も多く本コースのハイライトである。東西あるいは南北に通る道を斜めに交わる道なら筋交い道で、筋違いなら他の筋とは交わらないのに筋違道と名付けるのは筋違いじゃないかと思っていたら、筋違道は「すじかいみち」と読むのであった。これは完全に反則じゃないかと思うのだが、逆に日本語は奥が深いと感慨に耽る方が興趣を呼び覚ますことができるのだろう。

奈良県健康づくりセンターで、国道24号線バイパスの高架道をくぐった後、保津の環濠集落へと出た。この後東に左折した後の南下する道の一部が人一人しか歩く幅しかない畑道だったのでかなりわかりにくかった。このあと南薬王寺第2公園大和中央自転車道に出るのだが、そこへ出る道は感動的であった。なぜ感動的なのかは知らない人に同じ感動を味わって欲しいので秘密にしておこう。大和中央自転車道のこの辺りは飛鳥川沿いにコース設定されており、この辺りの飛鳥川はほぼ真北に流れているので筋時道ではなく南北に真っ直ぐな道となる。

自転車道は県営福祉パークの横を通るようここで飛鳥川の東岸から西岸へ道を換えるのだが、本コースはしばらく東岸を進む。進むというより完全に多神社を参拝するよう多神社の山内がコースとなっている。多座弥志理都比古神社案内板にあるように多氏にが祀った由緒正しい神社であるので、しっかりとお参りしよう。このあとすぐ飛鳥川を渡り大規模自転車道案内図で再度自転車道と道を同じにする。

このあと大和中央自転車道標識耳成西小学校西飛鳥川高架橋の間を自転車道は東岸を進むが、本コースはずっと西岸を南下する。この辺りの自転車道は自転車道と飛鳥川の間に飛鳥川沿いの車道があるので、より飛鳥川を楽しむには車道を左側通行する方がよい。車道は舗装されていない田舎道でほとんど車は通らない。

近鉄大阪線を越えた所で自転車道は専用道路から一般道となってしまうが、まだまだ飛鳥川沿いを進む。大和郡山・田原本・橿原自転車道線では川辺にベンチが多く設けられており近所の人にもいい散歩道だろう。このあとJR桜井線まで進んで今日の散歩は終えた。そこから近鉄八木西口駅まで100mもなく、コースを区切るには便利だ。

2009年9月5日土曜日

歩く・なら「斑鳩から飛鳥へ聖徳太子の往来道・太子道(筋違道)」法隆寺前バス停~近鉄黒田駅

歩く・なら斑鳩から飛鳥へ聖徳太子の往来道・太子道(筋違道)」の法隆寺前バス停~近鉄黒田駅を歩いた。奈良県の多くの道や川はほとんんど南北もしくは東西に流れる筋となっている中、筋違道は多くの東西あるいは南北に流れていく筋を斑鳩から飛鳥まで真っ直ぐに越えていく道で、はるか遠く聖徳太子が通われた古道である。ほとんどの道が車の交通量が少ない狭い道を歩くのだが、現代のメイン道路ではないだけに一部わかりにくい道もあったし、どう見ても道がない所をマップがコースに設定している所が2ヶ所もあった。


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コースのスタートは法隆寺前バス停で、その写真に写っている建物が法隆寺iセンターでなのだが、その右前に奈良自転車道道標があった。奈良自転車道の終点は法隆寺南大門だと思っていたが、法隆寺前バス停が終点だった。その証拠に歩く・なら「藤原京から平城京へとつづく古代の幹道・下ツ道」に書いているが、大和中央自転車道の終点である近鉄橿原神宮前駅大和中央自転車道案内図があったように、法隆寺iセンターの左前に奈良自転車道案内図があった。飛鳥葛城自転車道に、自転車道の起点と終点の案内がなく、起点終点は観光地なのだがら自転車道を宣伝する案内図を設置したらと書いたのが、ここでも実現しているのはうれしかった。

この後、法隆寺南大門を抜け、法隆寺中門の前を右折して、法隆寺東門を抜けて、法隆寺夢殿と、法隆寺旧境内を歩く。旧境内を抜けた後800m東進した後、最初の筋である国道25号線を越えた所で太子ロマンの道道標を見つけた。太子ロマンの道法隆寺iセンターが制定している聖徳太子ゆかりの歴史を訪ね歩く約4Kmの周回コースである。

この後の見どころの調子丸古墳はあったが、駒塚古墳は見逃してしまった。この後飛鳥葛城自転車道のある富雄川を渡るのだが、その前に上宮遺跡公園を往復する。富雄川沿いに行ってもいい所をわざわざ別の道を行くのは、太子ロマンの道案内図聖徳太子伝説案内板が設置されているからだろう。この後飛鳥葛城自転車道道標で富雄川を越えて500mほど東進すると、今度はJR関西本線を越えた。

この後、善照寺広峰神社を巡っていくが、広峰神社へ向かうのにマップでは西進することになっているが、西進する道はなく一度南下して西進したのち北上しなければならなかったし、飽波神社の手前の道でも太子道道案内の通りに真っ直ぐ行く道しかないのに、マップでは無い道をルートに設定しているとしか思えない。

この後、西名阪自動車道高架下を通るとすぐに岡崎川を越えて、安堵中央公園体育館中窪田杵築神社常徳寺を巡っていくと、今度は新太子橋を渡ることにより大和川を越える。この辺りの大和川はとても雰囲気がよい。一度大和川沿いに歩いてみたいものだ。

この後、南陽禅寺杵築神社油掛地蔵尊を巡った後、田園風景の中を寺川まで南下した後寺川を行きつ戻りつ3回渡るのだが、1回目の渡る橋は大和中央自転車道大和中央自転車道標識があったし、2回目に渡った所には糸井神社があったし、3回目に渡った後には面塚があった。そして太子道道路標識の後に今回のハイライトである白山神社屏風杵築神社がある。白山神社には太子道を往く聖徳太子や太子が休憩した腰掛石があり、太子ロマンに浸ることができるだろう。

この後、忍性菩薩御誕生碑伴堂杵築神社(なぜ杵築神社が多いのだろう)、三宅の里見どころ散策MAP万葉歌碑田原本町道標を経て、近鉄田原本線を越える。近鉄黒田駅は踏切のすぐ向こうにあり、駅前には太子道(筋違道)案内板があった。近鉄黒田駅はコース上にあると言ってよく、コースを区切って踏破するには一番便利なので今日はここで旅を終えることにした。

2009年8月29日土曜日

歩く・なら「葛城古道・神々のふるさとをたずねて」

歩く・なら葛城古道・神々のふるさとをたずねて」を歩いた。古道と名付けられているがほとんどが舗装された道で道標も充実しており、ごく一部の山道を除き歩きやすい道であった。


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コースのスタートは風の森バス停で、マップでは近鉄御所駅よりバスに乗ると書いてあるので駅前のロータリーで待っていたら、バスは近鉄御所駅が始発ではなく近鉄八木駅が始発で新宮まで行く日本一長い路線バスで、駅から見ると国道24号線の向こう側を走り過ぎて行った。八木行きのバス停は駅のロータリー内にあるのだが、新宮行きのバス停は駅から100m近く北側にあったので全く気づかなかった。次のバスは1時間以上ない。仕方なくゴールからスタートへ逆走することにした。

ゴールは猿目橋バス停で、こちらも近鉄御所駅までバスとなるが、2Km程度なので歩けないこともない。近鉄御所駅を改札を出る前にあった近鉄てくてくまっぷ(奈良-10) 葛城の道コースを取っていたのが役にたった。近鉄てくてくまっぷ(奈良-10) 葛城の道コース歩く・なら葛城古道・神々のふるさとをたずねて」に加えて猿目橋バス停から近鉄御所駅までをコースにしているので、猿目橋バス停までをバス道を行くのではなく近鉄てくてくまっぷ(奈良-10) 葛城の道コース通りに歩いた。

近鉄てくてくまっぷ(奈良-10) 葛城の道コース風の森バス停をスタートにしている。風の森バス停をスタートにすればあとはバスの時間は気にしなくてもよいからである。果たしてコースを逆走して風の森バス停に着いた時バスはあるのだろうか。不安を抱えながらのスタートであったが、猿目橋バス停御所市観光案内図を見ると、JR和歌山線が近くを走っているのを見てひとまず安心した。バスがなくてもこの距離なら歩けそうだ。

葛城古道は近畿自然歩道にもなっており近畿自然歩道道標を目標に行けば問題ないと思ったが、御所市葛城の道葛城の道道標が補っていた。葛城の道道標猿目橋バス停をスタートと考えて作られており、コースを逆走すると迷うことが多いのだが今回は逆走したつもりが葛城の道道標のおかげで正走している気分であった。

さすがに葛城古道は見所が多く、六地蔵石仏番水の時計九品寺楢原休憩所高丘宮跡一言主神社龍正寺長柄神社中村邸住吉神社極楽寺橋本院高天原万葉集歌碑高天彦神社鶯宿梅葛城の道歴史文化館高鴨神社風の森と見所満載である。

楢原休憩所辺りで奈良盆地を見下ろせたので、高度がもっと高い高天原辺りがコースのハイライトになるだろうと思っていたのだが、中村邸辺りから降り出した雨が極楽寺辺りで土砂降りになってしまった。橋本院への道は舗装されていない完全な山道でひどいことになったが、まだ登りなのでなんとかなったが、コース通り行っていたら下りになるのですべりやすくとんでもないことになっただろう。バスに乗れなかったのは返ってラッキーだった。登ったら当然その分降りるのだが逆走の場合の下りは高天彦神社の参道が一番きつい下り坂だが、その参道はコンクリートで舗装されており歩きやすかった。

問題のバスの時間だが、時間が余るようであれば御所市葛城の道は、弥勒寺、峰山百体観音までコースになっているのでそちらに足を伸ばせばいいし、バスを使わずに国道24号線を3Km南下すればJR和歌山線の北宇智駅があるのでそこまで歩くのもいいだろう。

近畿自然歩道案内板によると、近畿自然歩道東佐味バス停をゴールにしているようだ。今回は少しだけ時間が余ったのでそこまで足を伸ばした。高天原と言えば神話の世界である。さすが「やまとはくにのまほろば」古道は充実している。

2009年8月23日日曜日

奈良ウォーキングマップ其の弐 1.健脚春日原生林コース

奈良ウォーキングマップ其の弐 1.健脚春日原生林コースを歩いた。東海自然歩道旧柳生街道(滝坂の道)をベースに神域である世界遺産の春日原生森を巡り、自然を満喫するだけでなく神々の聖域に触れられる素晴らしいコースである。


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スタートは歩く・なら「山の辺の道(奈良~天理)」と同じバス停「破石町」で、黄土色のアスファルトの道を奈良ウォーキングマップ⑥ならまち散策コースとは逆向きに東進すると、旅籠「滝坂の里」長谷川に着いた。ウォーキングin奈良 滝坂の道コースをベースにしており、ここからは東海自然歩道道標を目印に歩けばよい。

しばらく行くと御岳教大杉大教会本部があったが、同じ御岳教でも奈良ウォーキングマップ⑩県立大渕池公園横断コースになっている御嶽山大和本宮(詳しくは空を翔る大黒様に書いている)とは縁もゆかりもないようだ。次の三叉路にある東海自然歩道道標から東海自然歩道の本道に入り、右折して南へ向かえば白毫寺だが当然そのまま東進し、柳生街道入口の表示がある東海自然歩道道標から山道となる。

ここからが滝坂の道であり、本コースのハイライトで見所としても石に刻まれた寝仏夕日観音朝日観音を拝むことができる。この道は谷川沿いの道であり川は到る所が小さな滝になっていて水音が実に心地よく、朝日観音の手前には滝らしい滝
あった。

滝坂の道は、首切地蔵で終わる。ここからマップには体力に自信がある人に、奈良奥山ドライブウェイを越えて地獄谷石窟仏まで足を伸ばすように薦めている。首切地蔵からすぐに地獄谷園地新池があった。こんな山奥の地獄の谷にこんな大きな池があるのと驚きである。この辺りは間道が多いが世界文化遺産貢献の森林道標が充実しているので、ポイント(東海自然歩道の方へは行かない)さえはずさなければ迷うことはないだろう。

地獄谷石窟仏を過ぎると下りに入るが、また東海自然歩道となる石切峠の東海道自然歩道道標の手前が急激な坂道となっているので、ここまでは体力を温存である。しかし石切峠で東海自然歩道に出た所がアスファルトの舗装になっていたのが興ざめであった。このアスファルトの道は奈良奥山ドライブウェイの東海道自然歩道道標まで続く。この後ほんの少しだけ奈良奥山ドライブウェイを歩くのだが、ここから奈良奥山ドライブウェイが舗装されていないのがおかしかった。奈良奥山ドライブウェイとはこの東海道自然歩道道標で別れを告げて、また山道を首切地蔵のある東海道自然歩道道標まで戻る。すなわち石切峠の東海道自然歩道道標からここまでは東海自然歩道を逆向きに辿り、追加コースを行く前に戻る。

ここからは、滝坂の道がある谷川沿いの道ではなく舗装はされていないが車が通れる程道幅があるなだらかな坂道を行く。なだらかなのは谷に降りないように道を付けているのでどうしても長い距離を歩くことになるが、疲れた足にはちょうどいいだろう。途中、春日山 三本杉跡妙見宮参詣道五色の紅葉春日奥山案内図があった。春日奥山案内図の近くには小さな交番所がありここからは許可車でないと自動車と自動二輪は入れなくなっているが、五色の紅葉の辺りでカブに乗ったお巡りさんが抜いていった。

この舗装されてないなだらかな坂道は奈良歴史の道とクロスする春日大社参詣道
手前の世界文化遺産貢献の森林道標で終わり、春日大社参詣道前の2車線道路をゴールのバス停「破石町」まで行くのは、歩く・なら「山の辺の道(奈良~天理)」のスタートと同じ道である。

滝坂の道は素晴らしい。是非とももう一度歩きたい。東海自然歩道を円成寺から柳生までは奈良ウォーキングマップ⑪柳生剣豪ゆかりの地コースで歩き、白毫寺から円照寺までは歩く・なら「山の辺の道(奈良~天理)」で歩いているので、今度は円成寺から白毫寺までを踏破しよう。

2009年8月14日金曜日

歩く・なら「伊勢本街道の難所越え・峠を越えて温泉にひたる」

歩く・なら伊勢本街道の難所越え・峠を越えて温泉にひたる」を歩いた。伊勢本街道の名を持つのはもちろん「お伊勢まいり」に使われたからであり、本コースでは奈良県宇陀市から曽爾村を経て御杖村までの全長約28Kmを踏破する。本コースの主題となっている難所越えとは、石割峠、山粕峠、鞍取峠、桜峠、牛峠、岩坂峠のことであり、舗装されていない旧街道そのままの山道を正に踏破する厳しいコースであった。


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本コースのスタートは近鉄榛原駅で、ゴールは敷津バス停(三重交通)である。敷津バス停(三重交通)は奈良県御杖村だが、三重交通バスで三重県の近鉄名張駅から帰ることになる。名張は大阪の通勤圏内で、地図をよく見ると曽爾村や御杖村の多くは近鉄名張駅より東にあるので、三重県だからといって驚くには値しない。近鉄名張駅行きの最終は17時なので、朝の始発に乗っても1日で踏破するのはまず無理だろう。

ウォーキングメモにも書かれている通り、御杖村で1泊するのが旅気分を味わえてベストなのだが、1泊するには予約が必要で、今回のように台風が来るとどうしようもなくなるし、やはり天気のいい日を選んで歩くにはコースを2分するしかない。ウォーキングメモではコースの中間点である山粕東口バス停(奈良交通)を推奨しているが、今回はバス代が安い山粕西口バス停(奈良交通)で2分した。1日目は中間点からバスで帰り2日目はそこまでバスで行くので、中間点をバスで往復することになるので馬鹿にならない。写真の通り雑貨屋があり店が休みでなければパンの他にもビール等のお酒も買えるので便利だ。

しかし近鉄榛原駅から出るバスは平日しか朝早い便がない。ゴールの敷津バス停(三重交通)の最終バスは17時なので、土日の便の10時55分発では5時間半程度しか歩く時間がないので、平日の7時55分発に乗るのが必須と考えた。しかし予定していた10日11日は台風9号の影響で断念すると、13日以降はお盆休みとなるため後半を12日に前半を14日の前後を逆にするしかなかった。またマップ通りに歩道が狭く交通量の多い五味原バス停(奈良交通)高井バス停(奈良交通)間をバスに乗る場合も平日の朝一番のバスに乗らないとスムーズに行けば問題ないが一歩間違えば帰りのバスがなくなってしまう。前半後半ともに最終バスに乗る予定を組まずにコースを間違えることを考慮して最終バスの1本前に乗れるように余裕のある計画を立てた方がいいだろう。目安としては前後半ともに6時間の道のりである。

前置きが長くなったが、まず近鉄に一番近い榛原商店街の道を行くと最初の見所である本居宣長公宿泊旧旅館あぶらやとその正面に札の辻がある。二つともコースを逸れて近鉄ガード下を潜った北側にある。迷った場合は商店街旧伊勢本街道街灯がある道が伊勢本街道になるのでこれを探せばいいし、次の見所の墨坂神社まで連れてってくれる。とても危険な旅なので墨坂神社には日頃のお願いに加えて旅の安全を祈ろう。

この後国道369号線沿いに進むのだが左手に川が流れて眺めもよいためか専用歩道の多くも左側にあるし歩道も左側の方が大きくとってあるのでずっと左側通行がいいだろう。また前置きに書いた五味原バス停(奈良交通)高井バス停(奈良交通)間はバスに乗らない方がいいだろう。時間調整が厳しいだけでなく、弘法大師の岩清水奈良県最古の道標熊野権現御井神社緯度経度海抜表示石碑初生寺と見所も多い。この辺りから伊勢本街道道標東海自然歩道ほど多くはないが要所要所に立てられており、道が東海自然歩道に比べてわかりやすいので、迷うことはほとんどなかった。

懸案の歩道が狭くなるのは、自明観光トイレからだが、写真をよく見ると「右 いせ本街道」の道標がある。この道はこちらの伊勢本街道道標まで369号線を山沿いに進むの道であり、こちらを通れば車の交通量は全く問題なくなる。マップがなぜこの道を載せなかったのか疑問に思うところだが、多分コース選定に歩いた際には草木が茫々で薦めることができなかったのではないだろうか。今回は非常に整備されており、地元のボランティアの方に感謝する次第だ。

この後すぐ369号線を左に入りしばらく歩けば高井バス停(奈良交通)となる。バスは一般車の邪魔になるので極力国道を走らないようだ。ここからコース前半の最終目的地の山粕西口バス停(奈良交通)までお店はもちろん飲料自動販売機すらないので要注意である。逆に山粕西口バス停(奈良交通)以降のコース後半は飲料自動販売機は豊富とまではいかないが持参しなくても大丈夫な程にはあった。

榛原古民家「松本家住宅」千本杉を過ぎてこの伊勢本街道道標から伊勢本街道諸木野関跡を通りこの伊勢本街道道標までが舗装されていないとても雰囲気のよい平坦な山道で、本コースのハイライトである。この伊勢本街道道標からは最初の難所である石割峠を越える山道で、峠手前では大きな岩の上を歩くのでこの名が付いたのだろう。山道は日が通らず元々水はけが悪くぬかるんでいる所が多い。それどころか道に水が流れている所もあるので本当に難所だ。

この伊勢本街道道標で山道は終わり舗装された道の人里に出るのだが、マップに紹介されている姫隠し岩がどこにあるか見つけられなかった。この辺りからGPS(au災害時ナビ)の調子がおかしい。山影にさえぎられるので今まで受信できていた衛星が捉えられなくなるので、新たな衛星を受信したいのだがこの場合は一旦au災害時ナビを終了(終了する前にあしあとデータを保存する)して、地図ビューアの簡易ハンディGPSで携帯基地局から衛星軌道情報をアシストしてもらった方がいいのだが、人が住んでいるのに圏外なのだ。何とか見晴らしのいい場所を見つけてことなきを得た。

しかしこの辺りは専明寺の境内を抜けた後の伊勢本街道道標まで道標がない、専明寺の境内に入るには右折が必要なのだが、右折する所にも道標がないので右手をよく見ながら歩かなくては通り過ぎてしまう。ここが本コースで唯一迷いそうな所だ。ほどなく県道28号に出た伊勢本街道道標の後28号と別れを告げる伊勢本街道道標辺りから完全にGPSが受信しなくなったのだが、南向きから北向き大きくカーブして山を一つかわした後は携帯が回復したので、簡易ハンディGPSでアシストすることにより好調になった。しかし人が住んでいるのにauが圏外になるとは恐ろしい所だ。

明円寺(見にくいが木々の向こう)を抜けて行悦の道標がある伊勢本街道道標から未舗装となるが、山粕峠も含めてこの道が一番ぬかるんでいた。本当にカスなのだろうか。この峠道沿いに小川があるのだが、道にも水が流れていた。道がぬかるんでさえいなければせせらぎに耳をかたむけながら歩けるのだが足元に気をとられるのでとてもとてもそんな余裕はない。佐田の宮跡を過ぎればすぐ国道369号線の伊勢本街道道標となるが伊勢本街道は国道369号線ではなく左側の道で、バスも伊勢本街道を行くのだがほどなく前半のゴールの山粕西口バス停(奈良交通)のある国道369号線に再び出る。

後半は問屋家屋屋敷跡碑から国道369号線をはずれるがすぐにまた国道369号線に戻り、山粕東口バス停(奈良交通)は国道369号線にある。その後も国道369号線をしばらく歩いた後、絆の里休憩所から難所越えのハイライトである鞍取峠の山道に入る。あまりの急勾配に鞍を取って馬を休ませた所から鞍取と名付けられたと想像したが、あまりの急勾配に馬の鞍が飛んでしまったのがなまったというのが正解のようだ。そんな逸話があったのだろうと容易に想像できるほどとにかく凄い急勾配である。少し回り道でも川沿いの道を行った方がかえって楽なのではないかと思うほどだ。

山道を下りた所に白鬚稲荷神社があった。この後山道は桜峠岩坂峠以外に山道はなく基本的には舗装された人里をいく。しかも川沿いの平坦な道が多いのと心地よい水音が絶えることがほとんどないので気持ちよく歩けると思う。一度国道369号線に出るが青蓮寺川の伊勢本街道道標からは田舎道に入り、春日神社白藤稲荷と抜けた後、桜峠の手前で一度国道369号線に出る。

桜峠はぬかるんだ山道と山道に入る手前の草に悩まされるだけですぐに御杖小学校に出る。御杖小学校は円形の画期的なデザインの建物で教室は扇形になっているのだろうか。御杖小学校の坂道を降りてからはしばらく国道369号線を行くのだが、2回ほど左手の田舎道に入った後御杖村の案内板がある伊勢本街道道標から牛峠までは田舎道である。この間に常夜燈案能寺みつえ体験交流館四社神社がある。

牛峠で国道369号線に出るが、峠の手前は山道ではなく長く坂道が続くが舗装されて道であり、峠の後もすぐ舗装された田舎下りの舗装された田舎道が続く。坂道を降り切ってしまえば岩坂峠までほとんど平坦な田舎道であり、その間には御杖神社常夜燈首切地蔵月見石倭姫の手洗井戸夫婦岩弘法の井戸丸山公園があったのだが、姫石明神がない。

マップには、丸山公園姫石明神の近くに食事処の記号もあったので、さぞかし姫石明神はお社かと思っていたのが間違っていた。思い込みとは本当に恐ろしい。岩坂峠には姫石明神が写っているのに気づかない。食事処の記号は丸山公園桜の季節に屋台が出ていただけなのだろう。山道を下って姫石神社山道まで降りてしまった。降りた所からすぐに三重県になるので奈良県の伊勢本街道を制覇するという意義はあった。姫石明神から伊勢本街道を少し戻るので、行けば行くほど帰り道が遠くなるわ大変な急坂なので帰りの登りがしんどいのであるが、時間があれば是非足をのばしてみたい。

この後伊勢本街道をこの道標まで戻った後伊勢本街道とは別れを告げて国道369号線と368号線の交差点にある、御杖・姫石の湯街道市場みつえのある道の駅「伊勢本街道 御杖」を目指す。コース名となっている「峠を越えて温泉にひたる」の温泉である。ゴールの敷津バス停(三重交通)はその交差点の北側の国道369号線にあった。しかしバス停が道の片側しかないのに面食らう。バスがどっちから来るのかわからずどっちの車線で待てばよいのかわからないのだ。仕方なくバス停のある車線側で待っていたのだが杞憂となった。バスは敷津バス停(三重交通)発であった。どっちからバスが来ようがバス停にいて運転手に合図を送れば停まってくれるだろうけど、国道369号線の五味原バス停(奈良交通)バス停でも片側にしかバス停がないのも驚きである。

幾つかの峠越えは山登りに匹敵するが、山道ばかりを行くのではなくほとんどが舗装された田舎道を行くので思ったよりは時間がかからなかった。僻地だからこそ足の便が不便であるが、それだからこそ田舎の自然を満喫できるし昔のお伊勢参りの旅気分が味わえる素晴らしいコースである。

2009年8月8日土曜日

歩く・なら「山の辺の道(天理~桜井)」

歩く・なら山の辺の道(天理~桜井)」を歩いた。歩く・なら「山の辺の道(奈良~天理)」と同様にコースのほとんどが東海自然歩道である。東海自然歩道には22の厳選コースがあるが、奈良県内では山の辺の道と旧柳生街道(滝坂の道)が厳選コースになっている。確かにこの2コースは実際に人気が高く同好者に多く出会えた。柳生街道は山道が基本なので視界はよくないのだが、山の辺の道はその名の通り山の麓に沿っている上、奈良盆地よりは高台を通っているので、広大な奈良盆地を上から眺めながら実に爽快な気分で歩くことができる。


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コースのスタートはJR・近鉄天理駅で、石上神宮までは歩く・なら「山の辺の道(奈良~天理)」を逆に辿ることになる。歩く・なら「山の辺の道(奈良~天理)」を歩いていなくても、JR・近鉄天理駅から天理本通りは見えているし、石上神宮への道先案内板が要所要所にあるので、迷うことはないだろう。

石上神宮からは東海道自然歩道標識を目当てに進んでいけばよい。東海道自然歩道標識だけでも十分なところに、ちょっとでも迷いそうなところには山の辺の道道標が立てられており、地図が要らないくらいだ。

石上神宮からしばらくは山道が続くが、すぐに奈良盆地を見渡せる里に出る。この見晴らしのいい道が基本的には次の聖地である大神神社まで続くのである。実に素晴らしい。この間に芭蕉句碑永久寺跡天理観光農園夜都伎神社波多子塚古墳西山塚古墳五社神社燈籠山古墳人麻呂万葉歌碑長岳寺崇神天皇陵景行天皇陵額田王歌碑桧原神社玄賓庵狭井神社があり、正に見所満載のてんこ盛りである。

この間に東海自然歩道そのままのコース設定ではなくわざわざ寄り道するようになっているのが、ヤマトタケル歌碑である。山の辺の道の楽しみの一つに歌碑が随所に立てられており、わざわざコースから離れて行くのだからヤマトタケル歌碑は特別な歌碑かと思って訪ねてみたが見つけることができなかった。しかしピンポイントではあるが故に、前面に池がありその向こうの山林の隙間から大和三山と二上山を一望できる絶景が見えたのに熱く感動した。この辺りがコースのハイライトである。

大神神社狭井神社では熱心な参拝者に感動した。特に狭井神社の参拝者は山門に入るときも出るときもおじきをしていて、しかもなかなか途切れない。この写真を撮るのにかなりの時間を費やすことになった。この後平等寺から金屋の石仏までは山道だが、その後はもう山の辺ではなく平地に降りてきた感覚になり、東海自然歩道とはこの東海道自然歩道道標で別れを告げる。

その東海道自然歩道道標が立っている道を渡ると、近畿自然歩道道標が立っていた。この後の見所として仏教伝来の地海柘榴市跡大和川の馬井出橋の両岸にあるのだが、その見所の後コースは近道コースと商店街コースに分かれてJR・近鉄桜井駅にゴールする。天理本通りには遠く及ばないが、JR・近鉄桜井駅近くの商店街コースの本町通りはアーケード街になっている。特に近鉄を利用するならJRが南側を近鉄が北側を走っているので駅の北側に着く近道コースが便利で、わざわざ遠回りの商店街コースを選ぶ理由ほどのことはないのだが、商店街コースを行くと近鉄の線路に当たるまで、近畿自然歩道道標が連れてってくれる。

山の辺の道は奈良盆地を見渡せる絶景ポイントも数多いし、日本最古の道だけに歴史ある見所ポイントも数多くあり、正に自然のパノラマと歴史のロマンを満喫できる今まで歩いた中では最高のコースである。

2009年8月1日土曜日

奈良ウォーキングマップ其の弐 10.新 佐保川まなびやコース

奈良ウォーキングマップ其の弐 10.新 佐保川まなびやコースを歩いた。奈良ウォーキングマップ⑨佐保川まなびやコースでは佐保川を南下して大安寺まで行ってもう一度佐保川に戻ったが、今コースは北側の奈良歴史の道を巡って佐保川に戻るコース設定で、マップのコース紹介通り歴史ロマンと自然の心地よさを一度に味わうことができる素晴らしいコースである。


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コースのスタートとゴールは奈良ウォーキングマップ⑨佐保川まなびやコース同様に近鉄新大宮駅である。奈良ウォーキングマップ⑧佐保路コース近鉄新大宮駅をスタートとゴールにしており、さすが奈良市役所の最寄駅である。

コースはまず北上して、奈良歴史の道のコースにもなっている不退寺を目指す。その後一旦奈良歴史の道をはずれて、東大寺を望める高台に登る。ちょっと登るだけで素晴らしく展望が開けるのには、ちょっと感動する。その後コースは、最も奈良歴史の道らしい、狭岡神社瑞景寺長慶寺興福院を抜けるのだが、不退寺から、興福院までの道は細く細かくうねっていて本コースのハイライトだろう。特に瑞景寺の前を通り左折した後の右折する奈良高校正門前の辺りがたまらない。

この後奈良歴史の道に別れを告げて鴻ノ池運動公園に出たら、ちょうど近畿まほろば総体が開かれていた。ここから佐保川まで南下するのだが、途中までは、奈良自転車道と同じ道である。佐保川沿いの後半の道は奈良ウォーキングマップ⑨佐保川まなびやコースと合流する。佐保川は桜の季節が最高だが、桜が咲いていなくてもいい散歩道である。

佐保川を歩いていると雨が降ってきた。この季節は天気がいいと散歩は暑くて大変なので曇りが一番いい。エルニーニョの影響か太平洋高気圧に元気がなくまだ梅雨が明けないため曇りがちな日が多く涼しくていいのだが、暑い夏が来ないのも心配である。

2009年7月25日土曜日

奈良ウォーキングマップ其の弐 7.公園緑地めぐり高の原西コース

奈良ウォーキングマップ其の弐 7.公園緑地めぐり高の原西コースを歩いた。西コースは自宅からの散歩圏内なので、コースのほとんどを歩き済みである。公園緑地めぐり高の原東コースでも凄い散歩道があったが、西コースにも散歩道は繋がっていた。高の原はウォーキングフェチにはたまらない街である。


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公園緑地めぐり高の原東コース同様、スタートとゴールは近鉄高の原駅である。ここからコースの最西端までなんと歩行者専用道路を歩くのだが、歩行者専用道路がどう続いているか迷うかもしれない。まず西に向かって大きな階段を上がるとふれあい橋がある。そこを真っ直ぐ進むと南にサンタウンプラザ すずらん館見えるので、その前の赤い階段を登った所が色褪せてきているが赤い歩行者専用道路である。

この赤い歩行者専用道路は住宅街の細い道から車が入らないように車止めで車をシャットアウトし、主要道路は谷沿いに走っているのを陸橋で越えていくので全く車道を横断することなく快適に歩ける。この赤い道が途切れたかと思う所を北へ少し行った所が、神功一丁目緑地である。写真の奥に写っているがここに国の史跡名勝天然記念物に指定されている石のカラト古墳がある。

途切れたかのように見えた赤い道は北に向かってまだまだ伸びている。ちょうど石のカラト古墳が奈良県と京都府の境で、歩行者専用道路は京都府木津川市でも整備されているのである。いったいどこまで続いているのだろうか。コースは当然奈良市内に設定されているので、次に本コースのハイライトである万葉の小径を歩く。こちらは奈良県の施設なのだが万葉集に詠まれている草木を実際に植林して歌と草木を解説している。前回散歩で歩いた時に一番感動したのはであった。

万葉の小径の後は歩道のある主要道路を南下していくのだが、万葉の小径はその主要道路のを渡った西にもすこしだけ続いているので、最後まで見てほしい。万葉の小径の写真はその最後の所で撮っている。次の目的地の神功四丁目緑地緑いっぱいである。マップでは、神功四丁目緑地の北東側の道を歩くようになっているが、実際には緑地の中を抜けていくので注意が必要だ。

コースはその後、平城4号公園平城3号公園の二つの公園を通る。平城3号公園は少しだけ遊具があるだけの平凡な公園だが、奈良市平城プールが併設されているのが何よりの特長である。平城4号公園は見ての通り池一面に睡蓮が群生しており、しかも池の上に遊歩道が施設されているので、睡蓮のアップが簡単に撮れる。前回散歩したブログの平城4号近隣公園には、蓮と書いてしまったが睡蓮の間違いであった。もう少し季節が進んで多くの睡蓮が咲けば壮観かなと平城4号近隣公園に書いたので、前回よりも遅く訪ねたのだが睡蓮の花の量は壮観と言うほどには咲いていなかった。

最後は、奈良市北部会館の前を通ってゴールするのだが、駅前の主要道路はスタートと同様に陸橋を渡るので主要道路の方に降りないことがポイントである。平城4号公園の睡蓮を楽しむなら7月から8月がいいのだが、このとき万葉の小径は夏草がぼうぼうで見苦しい。夏草はいずれ奈良県が刈り取るのでそれが終わった秋に訪れるのがいいのかもしれない。

2009年7月18日土曜日

歩く・なら「山の辺の道(奈良~天理)」

歩く・なら山の辺の道(奈良~天理)」を歩いた。コースのほとんどが東海自然歩道であると書いたら、古事記にも登場する日本最古の道である「山の辺の道」に対して失礼である。もちろん東海自然歩道が「山の辺の道」をコースにしたのである。山の辺とは文字通り奈良盆地東側の山裾沿いに発達した道であり、天理から桜井のコースが有名であるが、奈良から天理までも豊かな自然を満喫することができる。


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コースのスタートは破石町バス停である。コース終盤の天理本通りまで、コース途中に食事できる所やコンビニはないし、破石町バス停近辺にもコンビニはないので、コースから離れずにコース中盤に食事を取りたくて、しかもバスで破石町バス停まで行くのならバスに乗る前に弁当は用意しておく必要がある。

破石町バス停のから一本北の大きな道を東に向かい、奈良市道標で南下するのだが、奈良ウォーキングマップ⑥ならまち散策コースとなっている一本南の黄土色のアスファルトの細い道の方が断然風情がある。ここらへんは迷うかもしれないがいたる所に新薬師寺への案内が出ているのでそれに従えばよいし、その後は白毫寺案内が出ている。白毫寺案内の奈良市道標に歴史の道の表示があったが、この道標は新しく立てられたようで歴史の道の表示がある杭を使う場所を明らかに間違えている。

この後八阪神社手前の東海自然歩道道標から、東海自然歩道を歩く。合流するのが奈良ウォーキングマップ其の弐 2.広大自然豊かな京終・帯解コースよりも遅いのは予想外だった。東海自然歩道の厳選22コースの16番目の旧柳生街道(滝坂の道)のスタートは白毫寺で、破石町バス停が最寄の交通機関になっているのだから、旧柳生街道(滝坂の道)のスタート地点から東海自然歩道に合流して欲しかった。

東海自然歩道道標は充実しているので迷うことはないと書きたい所だが、山の辺の道道標には助けられた。この訳は奈良ウォーキングマップ其の弐 2.広大自然豊かな京終・帯解コースを見て欲しいし、奈良ウォーキングマップ其の弐 2.広大自然豊かな京終・帯解コースで撮った東海自然歩道道標は今回は撮っていないので、他の東海自然歩道道標も、奈良ウォーキングマップ其の弐 2.広大自然豊かな京終・帯解コースを見て欲しい。

この後、白山神社崇道天皇陵円照寺参詣道まで、東海自然歩道を辿るが、円照寺参詣道から東海自然歩道をはずれて、円照寺参詣道を歩く。奈良ウォーキングマップ⑤のどか田園帯解コースにも書いたが、円照寺参詣道は本当に素晴らしい。さらにこの後歩きたくてしょうがなかった大師堂案内の道を大師堂まで行く。この道はすぐ終わってしまうが、円照寺参詣道はわざわざ東海自然歩道からはずれるコース取りをしていることを十二分納得させてくれるコース前半のハイライトである。

この後東海自然歩道道標から東海自然歩道石上神社まで辿る。この間の東海自然歩道を歩くのは初めてなので、目についた東海自然歩道道標は全てカメラに収めた。また奈良市精華地区案内板には古くて奈良市ホームページには何も情報がない五聖地めぐりの道が表示されている。五聖地めぐりは奈良ウォーキングマップ⑪柳生剣豪ゆかりの地コース五聖地めぐり道標を見つけて以来気になっている道である。

東海自然歩道道標は充実しているので迷うことはないのだが、弘仁寺マップのコースが二手に分かれているのが不思議だったのだが、荘厳な本堂を持っている弘仁寺を参拝してその理由は分かった。どうやら東海自然歩道弘仁寺の境内を通るようになっている。弘仁寺は入山料200円を取っているので、入山料を払わずに歩こうとすると別の道を歩く必要があるということのようだ。

コース後半のハイライトは古墳公園白川ダムの辺りだろう。人工湖だからこそかもしれないが深い水面は青く美しく、水の風景は目を十分に和ませてくれるだろう。
この後名阪国道をくぐってしばらく山道を入るのだが、この山道は竹で覆われているのもなかなかに風情があった。

布留の高橋は橋としては特にたいしたことはないように見えるが、その名のごとく高く橋が架かっている。すなわち布留川の谷底が深いということになるのだが、川底まで10mもないようなので川底を覗いてもそんなに怖くはない。この後石上神社を裏から抜けると、表に人麻呂万葉歌碑があった。

この後は市街地に入るが、天理市としても「山の辺の道」は大々的にアピールしており、舗道に大和・山の辺探訪物語を埋め込んでいるし、ゴールのJR・近鉄天理駅前広場に、山の辺の道てくてくマップを掲げている。

コースの最後は天理本通りで、約1kmのアーケード街を歩く、その手前に天理教本部神殿があり、天理教の法被を着た人が多く行きかっていた。天理教関係のお土産も多いのだろうが、できて新しいのか改装したてなのか、奈良市のアーケード街に比べてハイカラで明るい雰囲気である。多分道幅が広いのが好印象につながっているのだと思う。

2009年7月4日土曜日

奈良ウォーキングマップ其の弐 7.公園緑地めぐり高の原東コース

奈良ウォーキングマップ其の弐 7.公園緑地めぐり高の原東コースを歩いた。近鉄高の原駅の東と西に2つのコースが設けられている。近鉄高の原駅までは散歩圏内なので西コースのほとんどを歩いたことがあるのだが、さすがに駅の東側は歩いたことがなかった。駅の西側はショッピング街が開けており、東側は何にもないと思っていたのだが素晴らしい遊歩道があった。おそるべし高の原である。


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東コースも西コースともスタートとゴールは、近鉄高の原駅である。東側に足を踏み入れるのは初めてなのだが、いきなりきれいに装飾された歩行者専用道路になっているのにまず驚いた。この後少し京都府木津川市の並木道を歩きそのまま音浄化ヶ谷公園に入ってしまう。音浄化ヶ谷公園から奈良県奈良市であるが、歌姫史跡公園とはつながっているようで境目がわからない。奈良市の公園には朱雀1丁目緑地のように看板がかかっているのが普通なのだが、音浄化ヶ谷公園は写真の石標しかなく、歌姫史跡公園にいたっては公園名の表示は全くなかった。

この後も遊歩道が続き、一度車道は渡るがこの遊歩道はうたひめのみち道標まで続く。「うたひめのみち」は遊歩道で県道木津平城線に沿ってを南に続くのだが、コースは東へ左折して奈良市総合福祉センターに向かうが、ここからは遊歩道ではなく幹線道路の歩道を歩くことになる。総合福祉センターの隣には残念ながら今年の1月で閉園した野鳥の森がある。まだ看板がかかっていたので、記念に写真撮影した。この後もうしばらくいくとけいはんな学研都市の一つであるならやま研究パークがあり、住宅街だけでなくいろいろと施設も多い。

次は、平城1号公園だが、この公園はテニスコートと多目的グラウンドだけのスポーツ公園であった。平城2号緑地は完全に山で、コース上からは緑地に入る入り口は見えなかった。ここまで歩道のある幹線道路だったのだが、この後幹線道路から住宅街の中に入ってこのコースでは唯一車が通る道を歩く。歩道のある幹線道路沿いに行くこともできるのに何故ここだけ、歩道のない車道をコースにしたのか不思議だったのだが、住宅街を抜けて県道木津平城線に降りたところにうたひめのみち道標があった。「うたひめのみち」は次にこのコースで県道木津平城線を越えるうたひめのみち道標まで続いている。うたひめのみち道標を見つけて欲しいがために住宅街の中へコース取りしたとしか思えない。

そう思うと「うたひめのみち」をに歩かずにはいられなくなり、実際に歩いてみて感動した。なんとうたひめのみちは人口の小川がある遊歩道であった。県道木津平城線に沿っているのでかなり車の騒音がうるさいのだが、それを除けば絶好の散歩道である。なぜ本コースに入れていないのか全く理解できない。本コースを巡る際はうたひめのみち道標うたひめのみち道標の間を往復して欲しい。「うたひめのみち」が必ず本コースのハイライトになるだろう。

次の朱雀1丁目緑地にも驚いた。昔は平城3号緑地の名前だったのだろうか。二つの看板がかかっている。ひょっとすると平城3号公園と間違えるので改名したのかもしれない。何が驚いたのかと言えば本コースはこの緑地内を歩くのだが、これは山登りであった。まさかこのコースで山登りをするとは思っていず、心の準備が出来ていないと体力的にもこたえてしまったし、こんな道を歩く人はほとんどいないので登りきった後、どちらに降りるのかかなり迷ってしまった。そのため入り口と降り口の2枚も写真を撮ってしまった。

本コースの最後の目的地は平城第2号公園で、何故2号だけ第がつくのか不思議なのだが、公園を入るとまずテニスコートが目に入り、次に野球場があったのでここも平城1号公園と同様にスポーツ公園かと思ったが、自然しかない音浄化ヶ谷公園歌姫史跡公園とは違い、子供が遊ぶ遊具や写真のように人工池もあり奈良県立大渕公園にも匹敵する総合公園だった。

この後は団地の中の遊歩道を平城浄化センターアピール下水道まで歩いて、本コースの一周が終わる。後はスタート時に歩いた写真のようにきれいに装飾された歩行者専用道路を戻るのみである。再び繰り返すが本コースのハイライトは本コースでは歩かない「うたひめのみち」である。是非道標を頼りに「うたひめのみち」を往復することを本コースを歩く際には組み入れて欲しい。