2010年3月27日土曜日

歩く・なら「橿原・明日香 明日香・藤原京へと都の歩みをたどる」(橿原コース)

歩く・なら橿原・明日香 明日香・藤原京へと都の歩みをたどる」(橿原コース)を歩いた。歩く・なら「橿原・明日香 明日香・藤原京へと都の歩みをたどる」(飛鳥コース)は飛鳥時代を巡るが、橿原コースは飛鳥時代の後の藤原京の時代と飛鳥時代の前の古墳時代を巡る。新沢千塚古墳群は思いのほか広大で、古代ロマンを満喫できるだけでなく、散歩道としても秀逸であった。


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コースの前半は歩く・なら「藤原京から平城京へとつづく古代の幹道・下ツ道」の出だしとよく似ている。スタートの近鉄畝傍御陵前駅から本薬師寺跡を経て、藤原宮跡道標から藤原宮跡解説板へと藤原京を偲んだ後、橿原市藤原京資料室からおふさ観音へ向かうのは全く同じ道で、その後歩く・なら「藤原京から平城京へとつづく古代の幹道・下ツ道」のスタート近くの奈良県立橿原考古学研究所付属博物館へと戻る。

おふさ観音から飛鳥葛城自転車道がすぐそこなのには驚いた。下ツ道跡石碑がある交差点の対角に飛鳥葛城自転車道案内図を見つけた。コースは飛鳥葛城自転車道から大和中央自転車道を南下する。綏靖天皇陵神武天皇陵が近くにあるのになぜ目的地に入れなかったのかが不思議だ。大和中央自転車道とは奈良県立橿原考古学研究所付属博物館で別れて橿原神宮裏参道へと入る。この後オプションとして畝傍山を登る。大した高さではないがなだらかな山道なので登り下りには1時間見ておいた方がよい。山頂に畝火山口社殿跡があった。うねびの「び」は火とは知らなかった。ただし火山であったわけではないようだ。

この後橿原神宮外拝殿から橿原神宮深田池を散策し橿原神宮西参道へ抜ける。橿原神宮深田池の水鳥は完全に人馴れしている。をこんなに近くで撮影できてしまった。逃げていかないうちに早く撮ろうとしたが一向に逃げることはなかった。気づいていないのか思っていたがそんなはずもなく危害は加えられないと安心仕切っているのだろうか。

この後がいよいよ本コースのハイライトである新沢千塚古墳群で。まず車道の北側である新沢千塚周辺の古墳解説板の周辺を散策する。その後元来た車道へ戻るようにコース設定されているが、元の車道に戻らずに橿原市千塚資料館へ抜けるコース設定にして欲しかった。この後車道を渡り橿原市サイクリングターミナル千輪荘の向かい側まで戻ってから、新沢千塚復元古墳のある車道の南側を散策する。コースには新沢千塚復元古墳は入っていずかなりショートカットしてしまったように思う。新沢千塚古墳群の遊歩道とは橿原高校で別れるのだがもっと遊歩道を歩くようにコース設定して欲しかった。

その次の目的地は宣化天皇陵である。宣化天皇陵が目的地なのになぜ橿原神宮に祀られている初代天皇の神武天皇陵が目的地に入らないのかがわからない。その後史跡益田池堤の前を通り最後の目的地の小谷古墳となる。オプションの益田岩船と同様巨石遺跡を楽しむことができる。小谷古墳の石室に使われている巨石は石舞台古墳で使われている最大の物よりも大きいし、登るの時は何故ロープが張られているか不思議だったが下りでは納得してしまた急な山道もごく一部あるが、東西約11メートル、南北約8メートルの台形上に加工された益田岩船も一見の価値がある。

この後も沼山古墳の前を通りゴールの近鉄岡寺駅となるが、オプションとして近鉄岡寺駅を通り過ぎて丸山古墳もある。歩道がなく歩くには気が引けるほど交通量の多い道だが距離的にはすぐの上、奈良では最大で日本でも6番目の大きさの前方後円墳なのでこちらも一見の価値がある。畝傍山を登るかどうかで体力的にも時間的にも大きく違ってしまうが、畝傍山を抜きにしても古代ロマンを満喫できる素晴らしいコースである。

2010年3月20日土曜日

歩く・なら「橿原・明日香 明日香・藤原京へと都の歩みをたどる」(飛鳥コース)

歩く・なら橿原・明日香 明日香・藤原京へと都の歩みをたどる」(飛鳥コース)を歩いた。飛鳥葛城自転車道 大和高田~明日香歩く・なら「斑鳩から飛鳥へ聖徳太子の往来道・太子道(筋違道)」近鉄八木西口駅~近鉄飛鳥駅歩く・なら「持統天皇行幸の道」(近鉄大和八木駅~石舞台古墳)で訪れた明日香村の史跡と名所・観光地のほとんどを網羅している上に国営飛鳥歴史公園 高松塚周辺地区をも組み込んでおり、日本の故郷である明日香村を楽しむには最適のコースである。明日香村はレンタサイクルが有名であるが、田舎道をのんびり歩けばやすらぎを感じることができる。春本番が吹き荒れる中今年初めての夏日となり、少々ではなく上着を着ているとかなり暑かったが爽快に歩くことができた。


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コースのスタートは近鉄飛鳥駅で、まずは欽明天皇陵を目指す。大変立派なお墓であるが観光的には隣の小さな吉備姫王墓が有名である。この後すぐ飛鳥観光エリアマップがあった。これだけ名所、旧跡がある村は日本全国で明日香村だけだろう。鬼の俎鬼の雪隠の後の次の目的地は天武・持統天皇陵である。一番有名なご夫婦天皇であるがお墓は意外と他の天皇陵と比べるとこじんまりである。

次の国営飛鳥歴史公園 高松塚周辺地区が本コースのハイライトである。国営飛鳥歴史公園館の前を抜けて、次の目的地の高松塚古墳高松塚壁画館、さらにはその次の目的地の中尾山古墳まで、国営飛鳥歴史公園 高松塚周辺地区の公園内である。公園内の道は素晴らしいのが当たり前だが、中尾山古墳の手前の石畳のある道は特筆ものである。

その次のオプションコースの菖蒲池古墳は明日香村ではなく橿原市であった。この後亀石の前を通り、聖徳太子誕生の地として有名な橘寺の横を抜けると飛鳥葛城自転車道と合流する。次の目的地の石舞台古墳が飛鳥葛城自転車道の始点で、始点の手前に飛鳥葛城自転車道 大和高田~明日香を歩いた頃にはなかった新しい飛鳥葛城自転車道道標を見つけた。当時は道標がなくて困ったことを思い出した。

ここから最後の目的地の孝元天皇陵まではかなりの距離があるが、まだまだ明日香観光地巡りは終わらない。犬養万葉記念館から伝飛鳥板蓋宮跡を通り、蘇我入鹿首塚飛鳥寺の間を抜けた後、水落遺跡を横目で見ながら、甘樫丘展望台を登る。甘樫丘から眺望は本当に素晴らしい。やはり大和三山はとても絵になる。残念ながらコースに設定されている展望台へ登る道は工事中により通行止めとなっていた。仕方がないので甘樫丘展望台への迂回路を通った。コースに設定されている道より距離は短いのだがその分急なのだろう。ほとんどが階段であった。コースになっている道は多分歩きやすいなだらかな坂道のように思えて本当に残念である。

この後推古天皇豊浦宮跡である向原寺の横を抜けて、甘樫丘展望台からきれいに眺めることができた和田池を巡り、最後の目的地の孝元天皇陵がある石川池(剣池)の周回道路を歩く。石川池(剣池)では二匹の亀が甲羅干しをしていたのだが、彫刻と見間違える程全く動かないのがとてもおもしろかった。和田池から橿原市で、そこからゴールの近鉄橿原神宮前駅までは住宅街や市街地であった。日本の原点である飛鳥を観光するにはゆっくり歩くのがいい。飛鳥は歩く・ならの理念にもっともふさわしい観光地である。

2010年3月13日土曜日

歩く・なら「北葛城 馬見丘陵の古墳群を散策する」

歩く・なら北葛城 馬見丘陵の古墳群を散策する」を歩いた。コース前半の奈良県馬見丘陵公園は見所も多く少し行っては立ち止まざる得ない正に散策となる。こんなに広い公園が奈良県にあったとは衝撃である。後半は単調な街路かと思いきや自転車・歩行者専用道であるかつらきの道が中心となっており、ウォーキング好きには堪らないコースである。


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コースのスタートは近鉄池辺駅で駅の隣は河合町役場でかわいコミュニティーマップがあった。河合町役場を通り過ぎると本コースハイライトの奈良県馬見丘陵公園である。まずは散歩道と自転車道以外には施設のない緑道エリアを行くが、ご機嫌な散歩道である。公園は南北に広がっているので東西に走る一般道とクロスすることになるのだが、一般道は谷になっており散歩道はその谷に橋を架けているので公園内は車を全く気にせず快適に歩くことができる。

花笑み橋を渡ると北エリアに入るが残念ながら工事中で閉鎖中であった。出切るだけコース通りに歩こうとようこそ靴下の町広陵町へから池上古墳南東まで足を伸ばしたが池上古墳を垣間見ることはできなかった。このまま次の目的地に向かおうとしたが道がない。仕方ないので中央エリア方面案内まで戻ったのだがそれならついでにと池上古墳の北へ回ったら北側には環濠があるのでかなりの眺めであった。

北エリア閉鎖されているので、中央エリアに入るまでは一般道を歩きしかもかなり遠回りをしたのでかなり不機嫌になっていたのが、中央エリアに入ってすぐの乙女山古墳の西側の木道で一変に機嫌が直ってしまった。この後池辺をしばらく歩くが素晴らしい景色でハイライト中のハイライトである。次に公園館前を通りナガレ山古墳へ向かうが、そこにあった史跡ナガレ山古墳地形模型も興味深いし、その後の大木トンネルには驚かされた。この大木はここに自生していたのだろうか。

佐味田狐塚古墳を登った所でようやく南エリアに入るが、南エリアでも特別史跡の巣山古墳を眺めることができるし、三吉2号墳を登ることができる。ここでようやく馬見丘陵公園は終わるがこの後も一般道に出ることなく竹取公園へ入る。この公園もかなり広いし施設も充実しており実にうらやましい。こちらは広陵町の公園で少女漫画の大家である里中満智子氏が絵を描いた「竹取物語」の舞台は「広陵町」があった。

この後、新木山古墳三吉石塚古墳を目指すが、竹取公園をどこから出るか間違ってしまった上に南に向かう所を完全に方向を失い西に向かっていたのでまいまいしてしまた。ポイントは公園の南東から出た所のすぐ南にマップの詳細図にある広陵町立図書館があることである。この後牧野古墳までは単調な市街地を歩くが、その後は後半のハイライトであるかつらぎの道真見ヶ丘東小学校まで歩く。近辺は新開発された住宅街で途中に真見ヶ丘メモリアル広場があった。

最後は新山古墳築山古墳を巡り近鉄築山駅へとゴールするが、この間の道の多くが車の通行量も多い市街地なので、疲れていればマップにも書かれているようにかつらぎの道を最後まで歩いて、近鉄五位堂駅にゴールすることもできる。正直今回は道を間違えるなどかなりロスしたのでショートコースにしたいと足が訴えていたが、近鉄五位堂駅は別コースで訪ねる計画なので意地でフルコースを踏破した。ショートコースの方が気分よくウォーキングを終えることができそうだが、どんどん道がよくなるようにフルコースを逆に辿るのがおすすめである。

2010年3月6日土曜日

歩く・なら「世界遺産へとつづく自然と歴史の回廊・矢田丘陵と斑鳩の里」

歩く・なら世界遺産へとつづく自然と歴史の回廊・矢田丘陵と斑鳩の里」を歩いた。世界遺産の法隆寺を参拝するのに矢田丘陵を横断する壮大なコースである。矢田山遊びの森は山道だとばかり思っていたが、急な坂道もほとんどなく歩きやすい遊歩道であった。矢田山と呼ばずに矢田丘陵と呼ぶのは正解だろう。矢田丘陵はオールシーズン季節の変化を楽しむために何度でも訪れる価値がありそうだ。


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コースのスタートは霊山寺で、マップでは富雄駅からバスに乗るようになっているが、奈良ウォーキングマップ⑫富雄川ゆったりコースの前半のように、富雄川の西岸を歩くのがおすすめである。この後追分梅林までは、近畿自然歩道道標を頼りに歩くことになる。この季節にこのコースをしかも小雨の中を歩いたのは、奈良ウォーキングマップ其の弐 6.梅香る追分梅林コースを歩いたときに追分梅林が素晴らしかったからなのだが、ここのところの雨で散り始めており見頃を過ぎてしまっていて残念であった。

次に追分本陣村井家住宅で近畿自然歩道とは別れを告げ、追分神社を通り過ぎて、矢田山遊びの森道標から、いよいよ本コースのハイライトである矢田山遊びの森に入る。ここから子ども交流館までは本当の山道であった。途中の矢田山遊びの森道標で真っ直ぐつつじが丘休憩所にの方に行かなければならなかったのを、間違えて常緑樹の森の方へ行ったので遠回りをしてしまった。子ども交流館前の池を高所から眺めた景色はどこかのリゾート地かと思うほど素晴らしかったので、間違えたのもよしとしよう。

次に矢田丘陵遊歩道道標に沿って歩くが、矢田山遊びの森は道が多いので、矢田山遊びの案内板が数多く設置されていたし、矢田山遊びの森道標が地図付きなのには感心した。ほとんどが車でも通れそうな幅広い遊歩道で快適に歩けるし、天気がよければ頂上展望台からの眺望は素晴らしいだろう。国見台展望台の後、松尾寺矢田寺道標まで、また近畿自然歩道道標に沿って進むが、この後出た舗装道路を右に登るか左に降りるか道標もなく先も見通せないので非常に困った。お寺はやはり低いほうにあると結論して降りていったところに矢田山遊びの森案内板がありほっとした。

松尾寺のルールに従うと松尾寺東の本コースは一方通行なので、松尾寺北惣門の石段を登り、松尾寺本堂を参拝することになる。ここで山道は終わりかと思ったら、ここから法隆寺カントリー倶楽部まで下りる道は松尾寺参道なのだが完全に山道であった。途中分岐点があったが山田町古道保存会案内板がとても役に立った。

斑鳩の里は自然散策うるおいの道道標に沿って進み、仏塚古墳の後新しい奈良自転車道道標を見つけた。ここから法隆寺東大門までほんの少しだが奈良自転車道と同じ道を進み、法隆寺中門から法隆寺参道を抜けてゴールのJR法隆寺駅と向かう。JR法隆寺駅への道は高々1km程度しかないが単調な街中の道で疲れた体にはなかなかつらい。世界遺産の法隆寺見学で時間調整してバスに乗るのも悪くない。