2010年5月29日土曜日

奈良を歩く ゆきめぐり「佐保路の三観音めぐり」

奈良を歩く ゆきめぐり佐保路の三観音めぐり」を歩いた。歩く・なら「佐紀路・西ノ京 佐紀盾列古墳群と西ノ京の国宝探訪」(佐紀路コース)のごく前半部分を逆向きに歩く観光目的が主体のショートコースである。コースのスタートとゴールはバス停であるが、近鉄新大宮駅からももちろん徒歩圏内である。今回は期間限定であるが駐車料金が無料である奈良市役所の「奈良公園の観光にパーク&ライドで」を利用した。平城遷都1300年祭のメイン会場の一つである平城宮跡の東南端まですぐの上、レンタサイクルまで無料のなのでとても便利である。帰りに奈良市役所の隣のイトーヨーカドー奈良店に寄った。平城宮跡を一望できる展望台が無料開放されており素晴らしい眺望であった。


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コースのスタートは不退寺口バス停である。不退寺への大きな看板もかかっているので、新大宮駅から歩いても迷うことはないだろう。最初の目的地は美男子の代名詞である業平が開いた不退寺で、JR奈良線の踏切を越えてから小奈辺古墳までは、奈良歴史の道と合流する。宇和奈辺古墳に向かうために再びJR奈良線を越える跨線橋が歩行者専用のように狭いのがおもしろい。

宇和奈辺古墳小奈辺古墳は被葬者がわからないのが不思議なほど大規模で見ての通り周濠も雄大なので、両古墳を見ながら歩く本コースのハイライトである。次の目的地の海龍王寺とその次の目的地の法華寺は駐車場も立派なのでこちらに車を停めて巡るのもいい。ゴールの法華寺前バス停から海龍王寺はすぐそこなので、海龍王寺の駐車場をおすすめする。

2010年5月22日土曜日

奈良ウォーキングマップ其の参 6.郊外のんびりならやまコース

奈良ウォーキングマップ其の参 6.郊外のんびりならやまコースを歩いた。ならやまの田園風景をのんびり歩くのは本当にいい。青山遊歩道はもちろんコースの全てが車通りの少ないウォーキングに最適のコース、いや今まで歩いた中では最高のウォーキングコースであった。よくぞこれだけの道を選んで繫げたもので拍手喝采である。


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コースのスタートとゴールのJR平城山駅は橋上駅でそのまま車両基地の奈良電車区を見下ろしながら橋を東へ渡ると閑静な住宅街の佐保台である。佐保台を北側に下り次の目的地である鹿川を東へその次の目的地の大仏鉄道鹿川トンネル跡まで上るのが本コースのハイライトである。

右手に鹿川の水音を聞きながら、左手にはならやまの田園風景を眺望できる。季節もよく天気もよかったせいもあるが本当に素晴らしい風景だ。ならやま大通りのすぐ向こうにこんななごませてくれる田舎の風景が広がっているとは感激であった。途中道先案内人のように私の前をアオサギが飛んでは私が来るまで羽を休ませていた。飛び立つ所を撮りたいのだがある程度の距離まで近づかないと飛び立たない。近づきながら望遠で撮らえることは難しいので仕方なく止まっている所をカメラに納めた。

大仏鉄道鹿川トンネル跡は奈良県道・京都府道44号奈良加茂線の下にあるトンネルで今は用水路になっていた。なかなかしぶいレンガ造りのトンネルで一見の価値は十二分にある。奈良県道・京都府道44号奈良加茂線県道を越えた所が次の目的地の青山一丁目緑地で、ここから折り返し地点のバス停青山住宅までは歩行者専用道路になっている青山住宅の遊歩道を歩く。

奈良ウォーキングマップ其の弐 7.公園緑地めぐり高の原西コースの歩行者専用道路と同様に幹線道路を鹿川橋滝見橋で越えていくので全く車を気にせず歩くことができる。途中次の目的地の青山近隣公園や珍しい日時計もあり、環境は抜群の住宅地である。

次の目的地のバス停奈良阪までは青山住宅の外周道路とばかり思って歩いたのだが道を思いっきり間違ってしまった。お陰で遊歩道から見たときには何故緑地じゃなくて設備の整った近隣公園なのか不思議に思った青山近隣公園は裏側であって、表側にはプールとテニスコートがある立派な公園であることがわかった。コースの正解はバス停青山住宅の東側の少し高台になってる道を西進する。道の周囲には竹林が多くこの道もなかなか歩いていて気分がいい。奈良阪に降りるときにはいつのまにこんなに高く登ったのか不思議に感じるほどで眺めもなかなかいい。

次の目的地のバス停奈良阪は、奈良ウォーキングマップ④ならやま縦断東大寺絶景コースのスタートでもあるし、奈良を歩く ゆきめぐり「ホッとする古い町並み「きたまち」を訪ねて」のゴールでもある。コースは周回しているので、JRに乗るのが不便な場合はここをスタートにするのもよいのであるが、自家用車があるなら鴻ノ池運動公園に駐車するのがおすすめである。その次の目的地の奈良豆比古神社にある樟の大木は奈良を歩く ゆきめぐり「ホッとする古い町並み「きたまち」を訪ねて」に紹介しており、確かに一見の価値がある。

正一位黒神大明道標からは奈良歴史の道を西進する。歴史の道が奈良県道・京都府道44号奈良加茂線県道に掛かる黒髪橋を渡るのはおもしろい。奈良県道・京都府道44号奈良加茂線県道からの高さを高所恐怖症の人が橋の上からは確かめることができないほどあるので、ここからの眺めは圧巻である。この後すぐ黒髪山神社があり、奈良歴史の道とは、奈良歴史の道道標で別れを告げ、最後の目的地である奈良自転車道へと入る。

途中奈良自転車道 奈良~西の京で歩いた時にはなかった新しい奈良自転車道道標があった。サイクリングロードもウォーキングしやすい道である。ここもならやま大通りのすぐそばとは思えないほど静かな山道を歩くことができる。気分よく歩いていたら奈良自転車道分岐を見逃してしまった。マップだけではなかなかコース通りに歩くのが難しい。小さな道だから見逃さないよう注意とかもう少し細かいコース説明がいるように思う。この小道を登ればならやま大通りで、ならやま大通りを渡ればスタート直後に歩いた佐保台の南となり、ならやま一周の終わりは目前である。

2010年5月8日土曜日

奈良を歩く ゆきめぐり「西ノ京の世界遺産を訪ねて」

奈良を歩く ゆきめぐり西ノ京の世界遺産を訪ねて」を歩いた。歩く・なら「佐紀路・西ノ京 佐紀盾列古墳群と西ノ京の国宝探訪」(西ノ京コース)では薬師寺東塔が解体修理前の事前調査のために覆いがあったので雄姿を撮ることができなかった。本年11月からは本格的に解体修理に入る予定なのでこの機を逃すと当分拝むことができなくなるため天気のよい日を選んで出かけたのだが、結果は半分だけの満足に終わってしまった。何故大講堂の前に無粋な雨よけがあるのだろう。大講堂内から金堂の両隣に並んだ三重塔を撮るのが薬師寺境内の絶景ポイントなのに、無粋な雨よけが邪魔なのでそれをよけて大講堂の前から撮ると三重塔が金堂の陰に入ってしまう。無粋な雨よけは前回はなかったのでとても残念だ。


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コースのスタートとゴールは近鉄西ノ京駅でコースのタイトル通りに西ノ京の二つの世界遺産を巡るコースである。歩く・なら「佐紀路・西ノ京 佐紀盾列古墳群と西ノ京の国宝探訪」(西ノ京コース)で、奈良ウォーキングマップ⑦あおによしコースを参考に薬師寺を正規の表玄関である南門から参拝して欲しいと書いた通りのコース設定になっているのには驚いた。

本コースでは寄り道としてがんこ一徹長屋が紹介されており、がんこ一徹長屋の出口のすぐ北に養天満神社があった。この後最初の目的地である大池(勝間田池)を半周する。途中前回は台無しであった薬師寺三重塔の絶景ポイントを収めることができて大満足である。大池(勝間田池)は雄大で本コースのハイライトだ。この後寄り道として紹介されている三松寺と訪れた。なかなか施設の整った立派なお寺であった。

この後天満神社から北上し、薬師寺八幡宮参詣道を東進すると、次の次の目的地で世界遺産の薬師寺の門前神社で次の目的地でもある薬師寺休丘八幡宮である。本コースは薬師寺の二つの有料の伽藍である白鳳伽藍と玄奘三蔵院伽藍を通るよう設定されており、まずは金堂のある白鳳伽藍を南門から興楽門へ参拝し、日本画の大家でシルクロードとも関わりが深い平山郁夫画伯が描いた大唐西域壁画殿のある玄装三蔵院を巡る。

最後に二つ目の世界遺産の唐招提寺までの西ノ京メインストリートを往復して、近鉄西ノ京駅へゴールする。この形式のブログを書く切っ掛けとなった奈良歴史の道(au地図ビューアー簡易ハンディGPS)の案内図が、唐招提寺前でも西ノ京観光案内図に、薬師寺興楽門でも西ノ京観光案内図に変わっていたのは寂しい。近鉄西ノ京駅の前にある西ノ京周辺観光案内図も新しくなっていると思ったが、奈良自転車道 西の京~斑鳩で撮影した時と同じであった。「歴史の道」は奈良を歩く ゆきめぐりで「天平文化が散りばめられた奈良市街を一周する「歴史の道」全長27kmコース」として紹介されておりまだまだ現役なんだけどな。

2010年5月4日火曜日

奈良ウォーキングマップ其の参 5.閑静なる街登美ヶ丘コース

奈良ウォーキングマップ其の参 5.閑静なる街登美ヶ丘コースを歩いた。久々に我が町を歩いて懐かしく思わず遠回りをしてしまった。奈良は内陸性気候のため雨が少なくため池が多い。登美ヶ丘もその例にもれず本コースは池巡りで全部で9個の池を周った。一番のお気に入りは新池である。閑静な住宅街に落ち着いた雰囲気を醸し出していてこの池を見ながら暮らせないかと思うほどである。番外として押熊の地名の由来になったと思われる忍熊王と麛坂王の悲しい物語も紹介しよう。


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コースのスタートとゴールは近鉄学研奈良登美ヶ丘駅で、まず駅の東の階段を登る。駅の東に線路はないので階段の踊り場は鉄道ファンには絶景ポイントだろう。近鉄けいはんな線終着駅みたいな写真が撮れる。また線路が終わってしまう壁面も素晴らしいので、古都を舞う天女(学研奈良登美ヶ丘駅)に書いている。近鉄学研奈良登美ヶ丘駅の周辺はちょうど奈良市と生駒市の境界が入り組んでおり、駅の住所は奈良市中登美ヶ丘なのだが駅の東側とこの階段は実は生駒市である。

階段を登り切った所が、奈良市北登美ヶ丘で閑静な住宅街が続く。登美いこいの道を越えると東登美ヶ丘となりすぐに最初の目的地の二ツ池なのだが、一面葦の原で水面がほとんど見えなくなっているのには驚いた。一つしかないのになぜ二ツ池なのかとつっこみたくなるが、隣に池があったのだが埋め立てられて住宅地になってしまったと納得している。

二ツ池から次の目的地である山下池までは秋篠川自体が人工川なので秋篠川の支流の一つと言っていい秋篠川へ流れ込む用水路が流れており、本コースのハイライトだろう。秋篠川の源流を探索したら住宅街に消えていたので、始まりが人工池なのは至極妥当である。山下池はすぐそこにならやま大通りがあるとは思えないほどしっとりとした風情のある池でとても和ませてくれる。この辺りから新しい街の登美ヶ丘ではなく古くからある押熊町である。

ならやま大通りを越えてすぐ右手にはコースの目的地になっていないが奥山田池がある。一面水の華の奥山田池だったこごとがあったので、きれいになっていて安心した。次の目的地の蛭池には、睡蓮?の葉に乗って半分甲羅干しをしている亀がいた。頭の側面に赤い模様があるので大渕池の亀と同じ外来種だが最多品種の一つであるミシシッピアカミミガメだろう。

次の目的地の常光寺は趣のあるお寺であることは、常光寺の山茱萸に述べた。その次の目的地の押熊町郷土資料館とその次の次の目的地の押熊八幡神社は同じ境内にある。全国津々浦々にある八幡神社は全て仲哀天皇と神功皇后の子供である応神天皇をお祀りしていると知ったのは、押熊八幡神社に記している。

押熊八幡神社境内並付近案内図に場所が示されているので、ここで是非とも訪れて欲しいのが忍熊王子麛坂王子旧蹟地である。応神天皇の異母兄弟である忍熊王子と麛坂王子が仲哀天皇の後継者を神功皇后と争った悲しい物語については、コンクリートブロックの御祭壇(忍熊王子と籠坂王子の旧蹟地)に書き記した。ほとんど神話の世界から続いている押熊恐るべしである。少し足を伸ばして籠坂王子ゆかりのカゴ池も訪れた。忍熊王子麛坂王子旧蹟地の左手のとても雰囲気のいい坂道を登り下りして西へ150m程行けばよく、カゴ池からならやま大通りに出ることもできる。

本コースは押熊八幡神社の境内を再び押熊町郷土資料館から出てすぐの持池の北側の道を西進してならやま大通りに出た後、次の目的地の東登美ヶ丘3号街区公園までならやま大通りを歩く。ならやま大通りは車の交通量がとても多く閑静にはほど遠い。コースとなっているならやま大通りの北も南も東登美ヶ丘なのだが、ここはならやま大通りの南側の閑静な畑道から住宅街をコースに設定して欲しかった。

東登美ヶ丘3号街区公園の手前の仏池は太公望がとても多い。次の目的地に東登美ヶ丘小学校の西側に最後の目的地の新池があるが、新池の西側の本コースの道の前は東登美ヶ丘幼稚園である。仏池を目的地にせずとりたてて特徴の無い東登美ヶ丘3号街区公園を目的地にしているのも不思議だが、東登美ヶ丘幼稚園のすぐ南にある入道池がコースからはずれているのはとても残念だ。入道池の周囲は散歩にはうってつけの散策路があるのだが。

新池を眺めなから暮らしたいと思ったのには訳があって、新池の南西に住宅用の空地があり、そこから撮った写真が空地から望む新池である。新池入道池からもう中登美ヶ丘で、この辺りは豪邸が立ち並んでいるのも住みたくなる理由かもしれない。ここでもう一つ番外編を紹介したいのが、中登美ヶ丘近隣公園の東のバス通りに出た所で、右手の坂道を登って欲しい。多分市道ではなく私道なのではないかと思うのだがわざわざ丘に登る道を作ってもらって感謝感激の道で絶好のビューポイントである。坂を登った後そのまま坂を下って欲しい。もう一度登って元来た道へ戻りたくなること請け合いである。

中登美ヶ丘近隣公園は登美ヶ丘で一番大きい公園で遊ぶにも一番の公園だ。この後イオン奈良登美ヶ丘ショッピングセンターの東を歩けばゴールの近鉄学研奈良登美ヶ丘駅である。したがって車で行って2000円の買い物をすれば3時間駐車料金は無料のイオン奈良登美ヶ丘ショッピングセンターに駐車する手もあるが、コースは一周しているので、途中からでも構わないならコースの一番東からすぐにあるコープおしくま(マップにはスーパーと記載されている)に駐車することをおすすめする。時間制限もなくとても広い駐車場でコープおしくま専用でもないので気兼ねなく停めることができる。

2010年5月2日日曜日

歩く・なら­「奈良盆地­を一望・龍­王山城跡」

歩く・なら奈良盆地を一望・龍王山城跡」を歩いた。オプションコースは歩く・なら「山の辺の道 天理・桜井 街道がつなぐ古墳と国宝」(天理コース)とスタートとゴールが全く同じであるが、山の辺ではなく大和青垣の山々を巡る道は距離的に長いだけでなく、龍王山までの登りは急峻な山道でかなりハードなコースであった。しかしコースの多くが川沿いなので心地よい水音を楽しみながら軽快に歩くことができる。


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コースのスタートはJR柳本駅で、山の辺の道てくてくマップがあった。今回のコースは大和青垣国定公園の山中を歩くことがわかる。黒塚古墳の南を通り、国道169号線に出た所で龍王山歴史と健康の道案内図があった。健康の道なら年配の方でも歩ける楽勝の道だと思ったのだが全く違っていた。

この後国道169号線を山の辺の道道標まで南下し、崇神天皇陵の南を抜けて、櫛山古墳に出て、東海自然歩道道標まで少しだけ「山の辺の道」を歩く。ここから先の山道で道に迷わないか不安だったのだが、龍王山歴史と健康の道道標が充実しておりその心配は杞憂に終わった。次の道標を超えた辺りから本当に渓流のそばを通るので水音が実に心地よい。

龍王算古墳群の目印は何もなかったのでよくわからなかった。その次の道標とその次の次の道標の辺りがそうだと思うのだが、この辺りから急峻な所も歩きにくい石も多い険しい道となる。長岳寺奥の院までの道がことのほか長く感じられ、さらにもう1つの道標を通り抜けた後の道標に行先表示を見つけた時にはまだここなのかと感じた。

長岳寺奥の院を通り過ぎてもまだまだ厳しい山道が続き、次の道標で車道に出るので一段落となる。左手に龍王山城跡案内地図が見えるが、まず右手に道をとるとすぐに藤井田龍王社がある。このまま龍王山城跡まで車道を歩き、またこの道標やこちらの道標を頼りに山道を歩く。そしてこの道標の後の階段がつけられている急峻な山道を登った所が奈良盆地を一望できる絶景ポイントの龍王山南城跡すなわち龍王山山頂である。

ここまでの道でも多くの登山者に出会ったが山頂にも多くの人がいた。理由は一目瞭然で本当に素晴らしいパノラマ風景である。お弁当を広げる家族連れもいるが城跡を示すものは何もない。険しい山道だが人通りが多いこともわかり人気の登山コースなのだろう。この後龍王山城跡案内地図まで元来た道を戻りそのまま車道を歩く。すぐにみどりと歴史のビューポイント整備事業の看板や散策路の表示もあるのだがここから先を歩いている人はいなかった。

次に龍王山城跡石碑から龍王山北城跡を目指す。こちらも城跡を示すものは何もなく奈良盆地を見渡すこともできるが、龍王山南城跡より視界が狭くなるのでまた険しい山道を登り下りする意味がないのだろう。龍王山城北城概略図の所から立派な道があったので間違ってそこから龍王山北城跡に入ってしまった。この後モデルコースは別ルートで山道を降りてスタートと同じJR柳本駅へ帰るのだが、今回は天理ダムを経由してJR・近鉄天理駅へゴールするオプションコースを歩いた。

ここから次の道標と次の次の道標までが、車通りも少なく水音を聞きながら軽快になだらかな坂道を下る本コースのハイライトである。その後少し交通量が多くなってしまうが渓流沿いの道を天理ダム風致公園まで歩く。バーベーキューには一番いい季節のようだ。公園では多くの人が楽しんでいたし、天理ダム近くの天理ダムの案内の前でもいいにおいを出していた。天理ダムによる人工湖は青垣湖と命名されているが、渇水期なのか青々とはしていず残念であった。

この後はしばらく国道25号線を歩く。次の桃尾の滝へ入る道は桃尾瀧石碑に大きな看板が出ているので迷うことはないだろう。本当に水音を楽しめるコースでこの後も布留川沿いを歩くのだが、桃尾の滝は水量豊かで暑い季節には清涼感を満たしてくれるだろう。そのそばには大国見登山コースの看板があり、戻り道で石上神社があったのでお参りした。石上神宮と同名の神社なのだが関係はあるのだろうか。

この後平木橋で国道25号線とは別れを告げるがほぼ国道の隣を歩き蔵谷口橋から本格的に別れる。その後東海自然歩道道標から「山の辺の道」を石上神宮まで歩きく。途中布留の高橋を渡るとこの道標とこちらの道標があるので迷うことはないだろう。この後柿本人麿の歌を右折し、山の辺の道道標で大通りにでる。次の交差点の近くでかわいい大和・山の辺探訪物語道標を見つけた。この後奈良県一番のアーケード商店街である天理本通を通り、JR・近鉄天理駅を越えて、龍王山城伝説の首斬地蔵を拝んだ後、JR・近鉄天理駅まで引き返してゴールとなる。