2010年5月4日火曜日

奈良ウォーキングマップ其の参 5.閑静なる街登美ヶ丘コース

奈良ウォーキングマップ其の参 5.閑静なる街登美ヶ丘コースを歩いた。久々に我が町を歩いて懐かしく思わず遠回りをしてしまった。奈良は内陸性気候のため雨が少なくため池が多い。登美ヶ丘もその例にもれず本コースは池巡りで全部で9個の池を周った。一番のお気に入りは新池である。閑静な住宅街に落ち着いた雰囲気を醸し出していてこの池を見ながら暮らせないかと思うほどである。番外として押熊の地名の由来になったと思われる忍熊王と麛坂王の悲しい物語も紹介しよう。


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コースのスタートとゴールは近鉄学研奈良登美ヶ丘駅で、まず駅の東の階段を登る。駅の東に線路はないので階段の踊り場は鉄道ファンには絶景ポイントだろう。近鉄けいはんな線終着駅みたいな写真が撮れる。また線路が終わってしまう壁面も素晴らしいので、古都を舞う天女(学研奈良登美ヶ丘駅)に書いている。近鉄学研奈良登美ヶ丘駅の周辺はちょうど奈良市と生駒市の境界が入り組んでおり、駅の住所は奈良市中登美ヶ丘なのだが駅の東側とこの階段は実は生駒市である。

階段を登り切った所が、奈良市北登美ヶ丘で閑静な住宅街が続く。登美いこいの道を越えると東登美ヶ丘となりすぐに最初の目的地の二ツ池なのだが、一面葦の原で水面がほとんど見えなくなっているのには驚いた。一つしかないのになぜ二ツ池なのかとつっこみたくなるが、隣に池があったのだが埋め立てられて住宅地になってしまったと納得している。

二ツ池から次の目的地である山下池までは秋篠川自体が人工川なので秋篠川の支流の一つと言っていい秋篠川へ流れ込む用水路が流れており、本コースのハイライトだろう。秋篠川の源流を探索したら住宅街に消えていたので、始まりが人工池なのは至極妥当である。山下池はすぐそこにならやま大通りがあるとは思えないほどしっとりとした風情のある池でとても和ませてくれる。この辺りから新しい街の登美ヶ丘ではなく古くからある押熊町である。

ならやま大通りを越えてすぐ右手にはコースの目的地になっていないが奥山田池がある。一面水の華の奥山田池だったこごとがあったので、きれいになっていて安心した。次の目的地の蛭池には、睡蓮?の葉に乗って半分甲羅干しをしている亀がいた。頭の側面に赤い模様があるので大渕池の亀と同じ外来種だが最多品種の一つであるミシシッピアカミミガメだろう。

次の目的地の常光寺は趣のあるお寺であることは、常光寺の山茱萸に述べた。その次の目的地の押熊町郷土資料館とその次の次の目的地の押熊八幡神社は同じ境内にある。全国津々浦々にある八幡神社は全て仲哀天皇と神功皇后の子供である応神天皇をお祀りしていると知ったのは、押熊八幡神社に記している。

押熊八幡神社境内並付近案内図に場所が示されているので、ここで是非とも訪れて欲しいのが忍熊王子麛坂王子旧蹟地である。応神天皇の異母兄弟である忍熊王子と麛坂王子が仲哀天皇の後継者を神功皇后と争った悲しい物語については、コンクリートブロックの御祭壇(忍熊王子と籠坂王子の旧蹟地)に書き記した。ほとんど神話の世界から続いている押熊恐るべしである。少し足を伸ばして籠坂王子ゆかりのカゴ池も訪れた。忍熊王子麛坂王子旧蹟地の左手のとても雰囲気のいい坂道を登り下りして西へ150m程行けばよく、カゴ池からならやま大通りに出ることもできる。

本コースは押熊八幡神社の境内を再び押熊町郷土資料館から出てすぐの持池の北側の道を西進してならやま大通りに出た後、次の目的地の東登美ヶ丘3号街区公園までならやま大通りを歩く。ならやま大通りは車の交通量がとても多く閑静にはほど遠い。コースとなっているならやま大通りの北も南も東登美ヶ丘なのだが、ここはならやま大通りの南側の閑静な畑道から住宅街をコースに設定して欲しかった。

東登美ヶ丘3号街区公園の手前の仏池は太公望がとても多い。次の目的地に東登美ヶ丘小学校の西側に最後の目的地の新池があるが、新池の西側の本コースの道の前は東登美ヶ丘幼稚園である。仏池を目的地にせずとりたてて特徴の無い東登美ヶ丘3号街区公園を目的地にしているのも不思議だが、東登美ヶ丘幼稚園のすぐ南にある入道池がコースからはずれているのはとても残念だ。入道池の周囲は散歩にはうってつけの散策路があるのだが。

新池を眺めなから暮らしたいと思ったのには訳があって、新池の南西に住宅用の空地があり、そこから撮った写真が空地から望む新池である。新池入道池からもう中登美ヶ丘で、この辺りは豪邸が立ち並んでいるのも住みたくなる理由かもしれない。ここでもう一つ番外編を紹介したいのが、中登美ヶ丘近隣公園の東のバス通りに出た所で、右手の坂道を登って欲しい。多分市道ではなく私道なのではないかと思うのだがわざわざ丘に登る道を作ってもらって感謝感激の道で絶好のビューポイントである。坂を登った後そのまま坂を下って欲しい。もう一度登って元来た道へ戻りたくなること請け合いである。

中登美ヶ丘近隣公園は登美ヶ丘で一番大きい公園で遊ぶにも一番の公園だ。この後イオン奈良登美ヶ丘ショッピングセンターの東を歩けばゴールの近鉄学研奈良登美ヶ丘駅である。したがって車で行って2000円の買い物をすれば3時間駐車料金は無料のイオン奈良登美ヶ丘ショッピングセンターに駐車する手もあるが、コースは一周しているので、途中からでも構わないならコースの一番東からすぐにあるコープおしくま(マップにはスーパーと記載されている)に駐車することをおすすめする。時間制限もなくとても広い駐車場でコープおしくま専用でもないので気兼ねなく停めることができる。