2013年1月19日土曜日

奈良まほろばサイク∞リング 三条ルート(ならまち→中町)

奈良まほろばサイク∞リング 三条ルート(ならまち→中町)を歩いた。「ならまち」から阪奈道路に代わる奈良市の新メインストリートを抜け国道308号を奈良市西部まで辿る。国道308号は生駒の散歩道「暗峠コース」生駒の散歩道「矢田山 遊びの森コース」で歩いて感動したのだが、残念ながら本コースは「酷道」と評される308号の一旦を垣間見る所で終わってしまう。その昔に『暗越奈良街道』と呼ばれ大阪と奈良を最短コースで結び、現代でも『日本の道100選』にもなった興趣溢れる古道を一番特徴のある県境まで登るコースにしなかったのか、サイクリングコースなので距離的には長くできるのに不思議でしょうがない。

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コースのスタートは奈良町情報館で「ならまち」を東西に貫く最大の車道を西に向かう。この車道沿いにはなら工藝館はあるが「ならまち」を味わうには当然小道に入らなければならないが、本コースはあっさり「ならまち」を抜けてしまう。徳願寺を過ぎて、JR奈良駅の東を通る奈良県道754号木津横田線を南に少し下った後、平城遷都1300年祭に向けて整備された新メインストリートの奈良県道1号奈良生駒線に入り、この後感覚的には一直線に大阪へ向かう。

同じく再開発で高架になったJR関西本線桜井線分岐点のすぐ南を抜けた後ぼだい川せせらぎ水辺には心躍ったがその後はようやく新しい街の外観が整ってきた道で愛想がない。薄茶色に舗装された広すぎる歩道は歩き易いのだが、交通量が半端じゃないので騒音が興冷めである。新メインストリートは奈良県を南北に縦断する国道24号を潜り国道308号に名を変えて佐保川を渡り秋篠川まで続く。阪奈道路まで徒歩圏なので国道308号から阪奈道路までぶっちぎりで商業施設を敷設するのは集客的にとても賢いやり方だ。

国道308号は古跡伏見崗から幹線道路と別れて酷道の片鱗を見せ始めて、対向車とすれ違うのが難しい道幅へと姿を変える。近鉄尼ケ辻駅で近鉄橿原線を越えて垂仁天皇陵まであっという間だ。阪奈道路の抜け道のような存在で道幅が狭い割に交通量が多く西圓寺宝来町新池辺り、第二阪奈有料道路とゴールの富雄川下鳥見橋の手前以外は歩道もなく歩きにくい。

奈良を歩く ゆきめぐり「追分梅林と隠れ古社寺めぐり」でも訪ねた赤膚焼窯元大塩昭山から抜け道の役目を終え車数は極端に下がるのだが、のんびりした田舎の風景が広がるゴールまではごくわずかで物足りない。ゴール間近の砂茶屋バス停発のバスは富雄駅行きで1時間に1本しかなく、対処方法は生駒の散歩道「矢田山 遊びの森コース」にも書いたが元来た道を戻ることになるので、奈良ウォーキングマップ其の参 3.阪奈道路横断 尼ヶ辻・学園前コースを参考に最寄駅の近鉄学園前駅を目指すのも手である。

2013年1月12日土曜日

奈良県みどりをつなぐウォーキングマップ「のどかなまちと川辺の散歩コース」

奈良県みどりをつなぐウォーキングマップのどかなまちと川辺の散歩コース」を歩いた。奈良公園を起点にならまちを抜けて奈良市南部の川辺を辿り西の京を終点とする、奈良ウォーキングマップ其の弐 8.唐招提寺からはじまるのんびり京終コース以上に平城京の東の端から西の端まで歩く。奈良ウォーキングマップ⑨佐保川まなびやコースを歩いた時に、もっと佐保川の桜並木を南へ歩きたいと思った道を行くので、ベストシーズンはやはり桜の季節になる。しかし奈良歴史の道の南部は名所旧跡が少なく本コースも退屈かと思っていたら、思いの外変化に富んだコースで楽しかった。桜並木はコースの極一部なので本コースは季節を選ばないだろう。

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コースのスタートは近鉄奈良駅でまずは興福寺の南から春日大社表参道を歩き平城京の東端を目指す。鹿苑で折り返して、途中道がどこか判別できない菅原道を下り飛火野に出る。ここから浮見堂に出るのに本当に道がなく小川を飛び越え崖を駆け上った。この後頭塔まで南下した後ならまちを西に辿り、福智院から今西家書院の前を通り、奈良町物語館の手前から南へ進路を変える。

高林寺を過ぎるとほっとする町並みのならまちは終わりやがて歴史の道に入る。このまま歴史の道を中心に歩くかと思いきや、岩井川沿いにJR桜井線(万葉まほろば線)を越えてすぐ道をそれて福寺橋から京終橋まで能登川を歩き、この後もほとんど別の道だ。大安寺村役場跡を過ぎて、奈良ウォーキングマップ⑨佐保川まなびやコースでも訪ねなかった杉山古墳を訪れる。大安寺杉山2号瓦窯復元された公園になっていて、奈良県みどりをつなぐウォーキングマップの面目躍如だ。

元来た道を戻って大安寺参道を歩くと史跡大安寺旧境内があった。大安寺を参拝した後の道は歩行者が歩くスペースのない交通量の多い道で、のどかな田舎道の歴史の道の方が断然歩きやすいし、JR関西本線(大和路線)を越えて、奈良ウォーキングマップベストセレクション 8.古都を守る像 柏木コースでも少し歩いた佐保川堤を歩く。ウォーキングマップでは北西岸にコース設定されているが交通量が半端ない。東南岸は全く車の姿が見えずコース設定が失敗だろうと切れていると高椅神社があったのでまあ許そう。

国道24号を潜ってすぐの佐保川に架かる橋には驚いた。人がすれ違うのも難しい細い橋でしかも吊橋のように揺れる。佐保川東南岸を歩いてこの橋を渡るコース設定にすればいいのにと強く感じた。この橋を最後にを真北に向かう道を歩いて柏木公園を巡った後、一直線に歩を西に進める。秋篠川右京橋を渡れば薬師寺はすぐで、その隣にある近鉄西ノ京駅にゴールすれば、平城京を東西に踏破した感慨に浸ることができるだろう。

2013年1月4日金曜日

奈良県みどりをつなぐウォーキングマップ「緑が結ぶ奈良の歴史と文化コース」

奈良県みどりをつなぐウォーキングマップ緑が結ぶ奈良の歴史と文化コース」を歩いた。奈良公園を起点に佐紀盾列(ささたたなみ)古墳群までほぼ歴史の道を辿るコースである。古墳は緑で覆われ多くが環濠を持つ上、コース上には水上池に代表されるように池も多く風光明媚である。時折小雪のちらつく厳しい寒さであったが楽しく軽快に歩くことができた。季節を問わず水と緑に加え歴史ロマンを堪能できて素晴らしい。

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屋根設置工事中の近鉄奈良駅をスタートして、すぐそこの猿沢池まで南下し、春日大社一の鳥居まで東進した後は、北上して登大路地下歩道を潜って、吉城園・依水園から東大寺大仏殿正倉院を巡り、五劫院からは西へ進路をとる。多聞城跡から聖武天皇陵光明皇后陵を訪れた後、鴻ノ池運動公園を抜けて階段を登った高台からの眺望はご覧のとおり鴻ノ池の背景に若草山が見えて素晴らしい。

興福院の手前からほとんど歴史の道を歩く。長慶寺瑞景禅寺から狭岡神社を巡り、東大寺若草山絶景ポイントへ寄り道した後、不退寺からJR関西本線(大和路線)を越えれば、佐紀盾列(ささたたなみ)古墳群だ。宇和奈辺古墳小奈辺古墳から北岸に磐之媛命陵(ヒシャゲ山古墳)のある水上池奈良自転車道となっており池の東南隅には奈良自転車道案内図がある。

平城天皇陵(市庭古墳)の手前から戻って、平城宮跡第一次大極殿を南に見て歩き、佐紀神社を参拝した後、教行寺へそれてから最後にコースハイライトの日葉酢媛命陵(佐紀山古墳)成務天皇陵・稱徳天皇高野陵を周って、近鉄平城駅へゴールする。佐紀盾列(ささたたなみ)古墳群は常緑樹に覆われて真冬に歩いても景色が変わらないのは新発見だ。