2009年4月29日水曜日

奈良ウォーキングマップ其の弐 4.奈良らしい古墳寺社めぐり佐紀コース

奈良ウォーキングマップ其の弐 4.奈良らしい古墳寺社めぐり佐紀コースを歩いた。訪ねる古墳寺社は奈良歴史の道と同じであるが、歩く道はわざと奈良歴史の道を避けるようにコース設定がされている。


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スタートは近鉄平城駅で、まずは成務天皇陵に向かうのだが、いきなり道に迷うかもしれない。道標 成務天皇陵~神功皇后陵が見つかれば、これを成務天皇陵に方に道をとればいいのだが、次に右折する道はもう奈良歴史の道とは違う道となる。右折せずに行き過ぎてもすぐ右手に成務天皇陵が見えるので心配はいらない。成務天皇陵の写真は成務天皇陵の南側でコースから撮れる。しかし次の日葉酢媛命陵の写真はコースをはずれて2、30m南下しなければ撮れない。次に成務天皇陵日葉酢媛命陵の間を北上する道は奈良歴史の道と同じ道になるが、ここが本コースのハイライトである。両陵墓の外堀に囲まれた道は歴史のロマンを感じるだけでなく自然に満ち溢れた静謐な散歩道である。

次の瓢箪山古墳へ向かう道では大いに迷ってしまった。近鉄平城駅からこの辺りまで細い道が多いのであらかじめ詳細な地図を用意しておく方がいいかもしれない。次の八幡神社から神功皇后陵までは平城駅周辺を除けばほとんんど一本道なので、迷うことはなかったが、その後左折する場所が難しい。近鉄を超えてこの左折する所も奈良歴史の道の一部なのだが、この後すぐ奈良歴史の道は、道標 神功皇后陵~秋篠寺で右折するが、本コースは直進する。ここは奈良歴史の道を歩いている時も大いに迷った所で、ポイントは神功皇后陵の写真を撮った所はまだ八幡神社を通り過ぎていなくて、神功皇后陵の外堀を望むことができる次の道を左折することである。

この後、秋篠寺への南北を往復する道は奈良歴史の道と同じであるが、西大寺北側の道まで、道標 秋篠寺~西大寺の辺りで極一部をコースを共有するのみである。西大寺北側の道が終わればすぐゴールの近鉄大和西大寺駅となる。

どうしても奈良歴史の道と比べてしまうのだが、断然奈良歴史の道の方がいい。佐紀コースといいながら佐紀神社を通らないのはサキいやサギのように思うし、のどかな風景を楽しめるが、瓢箪山古墳から八幡神社へ向かう道は距離合わせのためのコース取りのように思えてならない。どうせなら近鉄大和西大寺駅の北口をスタートにして、平城宮跡の北側から奈良歴史の道の1/4をそっくりそのまま通り、近鉄大和西大寺駅の南口をゴールにすればよかったのにと感じた。そうすれば佐紀神社も通るし、なにより平城宮跡の北側が佐紀町なのだから佐紀コースの名にふさわしくなる。

2009年4月18日土曜日

歩く・なら「世界遺産に連なる修験の道」黒滝・吉野ルート

歩く・なら「世界遺産に連なる修験の道」黒滝・吉野ルートを歩いた。「世界遺産に連なる修験の道」黒滝・吉野ルートは、奈良県のウォーキングポータルサイトである歩く・ならの推奨ルート、大和風景堪能の道の一つである。桜の名所である吉野山の観光ルートを楽しんだ後、黒滝村のハイキングコースを巡る全長約17Kmのコースである。吉野山の観光ルートもほとんど登りで疲れた後に黒滝村での厳しい山道を行く正に言葉通りに修験の道であった。桜の咲く頃が一番ではあるが、桜がなくても十二分に自然の風景を堪能できる。


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スタートは近鉄吉野駅である。しかしハイキング姿の多くの人が二駅前の大和上市駅で降りていたのにびっくりしたのだが、大峯奥駈道の案内板にスタートは大和上市駅の近くにあることを見て納得した。コースは吉野山ロープウェイ千本口駅の右横を抜けて急勾配の山を九十九折りで登る七曲坂へと続き、登りきったところで車の観光客と合流する。電車の観光客の多くはロープウェイを利用するので七曲坂は静かで歩きながらの眺めもよい。七曲坂を登った後しばらく歩けば吉野山ロープウェイ吉野山駅である。ここから金峯山寺銅の鳥居金峯山寺山門吉野山ビジターセンター吉水神社と巡っていく間、道の両側は土産物屋がぎっしり詰まっている。

コースはそのまま観光コースを観光客と共に歩くので迷うことはないが、吉野山は一本道ではないので道の分岐点を写真入りで解説しているルートマップは重宝する。その後竹林院吉野水分神社金峯神社と巡っていくが相変わらず観光客は多く、さらにほとんどの人が西行庵まで足を伸ばしているのには驚いた。疲れたら奥千本口バス停からバスに乗って帰り、後半はまた今度にしようかと考えていたが観光客に負けてはいられないし、バスに乗るにはかなりの時間待ちのようでもありバスに乗らずに引き返すのであれば距離的にはこのままゴールを目指しても変わらないので、山道の17Kmは体力的にかなり厳しいと思いながらも気合を入れて頑張ることにした。

当然のことながら黒滝村へ向かう観光客は全くおらず、吉野町と黒滝村の境での眺めは最高であった。写真の中央が高城山展望台であり、視界がさらに開けた絶景だろうなと類推できる。余力があれば是非行ってみたいところだ。その後コースは上級者向けと平坦な道の分岐点に出る。ルートマップおすすめの百貝ヶ岳山頂理源大師廟塔ははずせないからと迷わず急な勾配が続く山道を選んだ。黒滝村の山道は一面吉野杉で覆われており百貝ヶ岳山頂でも眺めはよくないが、理源大師廟塔は国の重要文化財にもなっており一見の価値ありである。吉野山でもかなりの急坂がありそれに慣れているので大した急勾配には感じなかったし、頂上まで登れば後は下りで楽になると考えていたのだが甘かった。下りの方がもっと急勾配で自分の体重を抑えるのに大変でほとんどひざが笑う状態になっており、登りの方が楽だと感じたのは初めてである。

分岐していたコースは鳳閣寺で再び交わると共に山道も終わり、しばらくは舗装された車道を歩く。次の鳥住春日神社で車道を行くのか、舗装されていない道を下るのか迷ったのだが神社の前の舗装道路を南下すればいい。このままゴールまで車道でいいと思う程疲れているだが、地蔵堂からまた山道を登り下りする正に修験の道であった。ここからは黒滝村ハイキングコース道標が整備されており迷うことはないと思ったのだが、山道が多く大変であった。道標にはNoがふってありそのNoを確認しながら歩くことになるのだが、特に最後の分岐点の黒滝村ハイキングコース道標17には参った。写真の左方向から来て右方向に行きなさいの表示なのだが、写真に写っている登る道は来た道を左折することになるし、他には右折して下る道があるのみで右方向に道はない。ここで道を間違うとバスの時間に間に合わなくなると非常に焦った。地図では九十九折りに下る道が描かれておりこのくだりの道の先は九十九折りになっているようなので下る道を進んだのだが、黒滝村ハイキングコース道標18がなかなかない。距離的には400mなのだが道があっているかどうかドキドキもんであったので、非常に長く感じた。ここで山道は終わりこの後は粟飯谷川沿いの平坦な道となる。

粟飯谷川沿いの見どころは、粟飯谷八幡神社正西寺、妙見神社と続くが妙見神社は奥まった所にあるようで、コースから望むことはできなかった。粟飯谷川が黒滝川に合流した所が、黒滝・森物語村で大きな吊橋がまず目に入る。御吉野の湯を営業していたが、日帰りで遊びに来る所ではなく宿泊施設になっておりゆっくり自然を楽しむようになっているようだ。ここからは2車線の県道で歩道を歩くことになる。長瀬八幡神社光明寺を右手に見た後すぐにゴールの道の駅「吉野路黒滝」である。その敷地内に黒滝案内センターバス停はある。予定通り15:50発の近鉄下市口駅行きに乗れたのだが連絡が悪く約25分電車待ちをした。

時間を気にせず歩くにはコースを逆に辿った方がよいのだが、吉野山が下りになってしまうのでは魅力半減になってしまう。つらい登りを続けるからこそ体力的にきつくなるし、またバスの時間が限られて時間制限がある中で歩き抜けたことが達成感につながると感じた。さらに黒滝山の山道では体にパワーがみなぎるのを感じた。今回だけでなく先週も山道のある柳生街道を歩いたせいでもあるが、たっぷり森林浴ができたからだと思う。もしかすると世界遺産の霊場からもパワーをもらっているのかもしれない。17Kmも歩いて疲れるはずなのに不思議である。

2009年4月11日土曜日

奈良ウォーキングマップ⑪柳生剣豪ゆかりの地コース

奈良ウォーキングマップ⑪柳生剣豪ゆかりの地コースを歩いた。奈良ウォーキングマップのコース紹介では、柳生花しょうぶ園が紹介されているが、芳徳禅師は奈良の桜の名所になっているので、柳生桜まつりに合わせて訪れたが、柳生街道はやっぱりずばらしく季節を選ばないコースである。


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スタートは忍辱山バス停ゴールが柳生バス停の全長が10kmを超え、山の中を上り下りするハードなコースであることが予想されるので、時間に縛られるは嫌だが、今回は素直に奈良交通バスを利用した。行きはJR奈良駅なら8時15分、近鉄奈良駅なら8時18分の石打(柳生、梅の郷月ヶ瀬温泉)行きに乗り、帰りは柳生を13時44分のJR奈良駅行きにちょうどいい按排に乗ることができた。時間に縛られずにマイカーで行くにはコースを往復する必要があるが、今まで歩いた奈良ウォーキングマップの中で一番ハードなコースで、体力的にも時間的にも無理があると予想したのだが、実際に歩いてその通りであった。トリッキーな方法として、柳生までマイカーで行き柳生から忍辱山までバスで戻ることも考えたが、柳生から忍辱山へのバスの時間が合わなかったので止めた。

コースの最初の目的地は円成寺で、スタートの忍辱山バス停からすぐそこである。その後コースは山道へ入るのだが、いきなりどこから山に入るのかがわからない。奈良ウォーキングマップのコース紹介には東海自然歩道道標を目印にしなさいと書いてあるのだが、全くその通りで、最初から東海自然歩道道標を目印にすることを当てにして奈良ウォーキングマップの地図は作成されており、奈良ウォーキングマップの地図だけでは全く道がわからない。なので見つけた東海自然歩道の道標も写真に撮った。

次の目的地の夜支布山口神社まではほぼ下りで、本コースのハイライトである。山道に入った途端に左側は一部が滝になっている川のせせらぎを楽しみ、その後道は未舗装の本当に「柳生一族の陰謀」と同じ時代の山道で、映画のように今にも忍者が出てくるのではと思うような江戸時代以前と同じ自然の山道を下る。

夜支布山口神社から次の南明寺までは人家もある田舎の道で時々田んぼのあぜ道を通るようになっているが、道標がしっかりあるので迷うことはない。南明寺の後奈良ウォーキングマップのコースは東海自然歩道と明らかに道が違うが、東海自然歩道の道標を目印にする方が迷わないし、奈良ウォーキングマップのコース通りでは、おふじの井戸を素通りしてしまう。柳生剣豪ゆかりの地コースなのだから、柳生宗矩の妻に迎えられた際の逸話が紹介されていて、東海自然歩道の標識にも名前が出てくるおふじの井戸がコースのポイントになっていないのが不思議である。

この後コースは山越えとなり一番の難所となるが、きつい登りは1kmもないのでそれほどでもないと思う。山越えした後は柳生の里の観光地巡りとなり、疱瘡地蔵の後天乃石立神社へ向かう道からは東海自然歩道からはずれる。剣豪ゆかりの地コースとしては、天乃石立神社にある柳生石舟斎が切断したと言われる一刀石ははずせない。一刀石の裏側にも簡単に回ることができた。

芳徳禅寺は桜の名所となっているが、柳生の里全体が桜の名所と言っていいと思う。実際柳生桜祭りの会場は旧柳生藩陣屋跡である。柳生花しょうぶ園は花の咲く6月~7月上旬のみ開園のため当然閉園中であったのだが、奈良ウォーキングマップの地図がおかしく、旧柳生藩陣屋跡以上に南にあった。観光地の案内が充実しているし再度東海自然歩道と合流するので迷うことなく最後の目的地となる旧柳生藩家老屋敷に到着できた。距離的にも時間的にもちょうどよく自然と歴史を満喫できる素晴らしいコースである。

2009年4月5日日曜日

奈良ウォーキングマップ其の弐 9.ならやま横断秋篠川沿いコース

奈良ウォーキングマップ其の弐 9.ならやま横断秋篠川沿いコースを歩いた。このコースも奈良ウォーキングマップ⑨佐保川まなびやコース同様に季節を選ぶ。佐保川のように両岸ともに桜並木にはなっていないが、秋篠川源流を愛し育てる会の活動の一つとして、1988年に114本の桜を植樹されたからである。佐保川の桜はこの週末が一番の見頃だが秋篠川の桜は若いので、今週末より来週末の方が見頃になるはずだ。

奈良ウォーキングマップ其の弐 9.ならやま横断秋篠川沿いコース(全ての写真はこちら

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スタートは奈良県立大渕池公園で、最寄のバス停は「中山町西1丁目」である。バスで行くなら近鉄学園前駅からほぼ15分おきに出ているので不便はないが、近鉄学園前駅から大渕池公園までは約2Km程度なので、バスに乗らずに歩きたい。そして特におすすめしたいのが、秋篠川源流を愛し育てる会が植樹した桜並木のスタート地点から秋篠川を楽しむことである。スタート地点はコナミスポーツクラブ学園前で、近鉄学園前駅から行くには駅の北口を出てすぐ東側の大通りの西側の歩道(左側通行になってしまうけど)を1.5kmほど北上すると、西側に学園前やまとの湯が見える。その前を流れる川が秋篠川なので、大通りの歩道橋を渡らずに秋篠川に向かって坂道を降りていけばいい。秋篠川は東に流れているので、その方向に500m程度いけば、秋篠川桜並木のスタート地点である。大渕池公園を巡るコースは別途設定されているのに、秋篠川桜並木のスタート地点を本コースの含めないのには憤りを感じる。その理由はこの辺りの地理に詳しい理由と合わせて秋篠川桜並木を読んでもらえればわかって頂けると思う。

桜の見頃を狙ってだと思うのだが、4月の第1週か第2週の土日に秋篠川桜まつりが開催されているが、イベントも少なく冒頭にも書いた通り本当の見頃はその1週間後の土日になることが多いので、その頃に歩くのがベストだと思う。秋篠川桜並木は次の目的地の龍王神社まで約1300m続く。桜の頃でなくとも本コースのハイライトはここまでになる。龍王神社にはかわいい龍王様を拝むこともできる。

近鉄大和西大寺駅まで秋篠川沿いにコースを設定してもいいように思うのだが、奈良ウォーキングマップのコースは必ずメリハリをつけないと気がすまないのか、秋篠川とは平城小学校で別れを告げ、コースのゴールは近鉄高の原駅となる。

奈良市の外環状線であったならやま大通りまでは、奈良大学や東大寺学園がある閑静な所で、これも季節によってしまうが鳥のさえずりを十二分に楽しむことができるだろう。ならやま大通りから先は完全に住宅街の中を通ることになる。特にゴールの近鉄高の原駅にはAEONも出店して、奈良にしては都会的な所である。正確には近鉄高の原駅は奈良市だが、AEONは木津川市すなわち京都府であるが。