2017年11月23日木曜日

歩く・なら「聖徳太子ゆかりの寺院と歴史の変遷をたどる」

歩く・なら聖徳太子ゆかりの寺院と歴史の変遷をたどる」を歩いた。この季節は当然錦秋を期待してのウォーキングであったが吉野郡大淀町は杉が多い。山中の林道を歩くのかと想像していたらコースの半分以上が二車線の幹線道路も期待外れだ。しかし幹線道路を外れると住んでる人しか車を運転しない細道で滅多に車が通らない田舎道が風情もあって最高の散歩道だ。コースタイトルを一番感じられるのは、聖徳太子御手植え檀上桜なので、ベストシーズンはどうしても桜の季節になってしまう。バスの本数は極端に少ないのを理由にコースを逆向きに辿ったが、本音は逆向きの方が下りで楽だろうと考えたのだが、アップダウンが多くあまりメリットはない。アップダウンがあるのは幹線道路ばかりで歩きやすい細道はほとんど平坦なのもおもしろい。


地図の作成方法


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コースゴールの芦原バス停を出発して乗ってきたバス道を南へ下るとすぐ吉野路大淀iセンター道の駅がある。オプションコースにもなっている近鉄越部駅をゴールにしてもいいところだが、道の駅で時間つぶしに土産を買って欲しいためのコース取りだろう。朝早いのに実に盛況なのでそう感じるのか明るいいい雰囲気の道の駅だ。紹介したい気持ちはよくわかる。四車線道路を歩くとは思っていなかったのだが地域の幹線道路である国道169号なら当然か。四車線道路の国道の後まだ歩道もある二車線道路となるがいきなりかなりの急坂を東へカーブする。坂を下りながらなかなか見栄えのいい紅葉が見えたので一枚撮ろうとしていたらお誂え向きの被写体があったのが表題写真の吉野郡大淀町越部田園風景だ。ここからいよいよ幹線道路を離れて田舎道を←約3.5km高取城跡約0.1km安産の滝→上の道約2.7km世尊寺まで北上すると龍峯院護摩堂があった。目的地の安産の滝は少し峠越えの道に入る。この後大淀町木材工業団地まで細道が続き実に気分がいいのだが、その後がしばらく四車線なのは本当に驚いた。この四車線道路の少し南に入った所に妙楽寺がある。

四車線が終わるとまた激しいアップダウンで下りきった所に→吉野方面(千股・龍門)↓約2.1km柳の渡し←約2.8km安産の滝があり、比曽寺跡は目の前だ。コースタイトル通りにこのお寺は江戸時代に世尊寺に名を変える。由来にはなぜ名を変えたのか書かれておらず興味をそそられたが何度か荒廃を繰り返したようだ。したがって奥庭にある聖徳太子御手植え檀上桜 芭蕉の句碑の桜は聖徳太子とは縁も所縁がなくても何の不思議もない。この後のアップダウンが本コース最大の難所で、最急傾斜に加えて歩道がないどころか歩測帯もほとんどない。唯一の救いは車の交通量が少なく右側を歩いて後ろからの車をやり過ごし、前から車が来たら左側に余裕で渡ることができる。最後は奈良まほろばサイク∞リング 芋ヶ峠ルート(飛鳥→吉野) とよく似た川沿いの細道を南下する。少し東の道なので地形が似ているのは当たり前なのだが凄く雰囲気がいい。その南下する前の交差点から東に見える道が吉野郡大淀町中増急坂で、交差点に向かって坂を下っている時は目を疑った。もっと急勾配の坂はあるだろうがこれだけ長く続く急登は初めてだ。近鉄吉野線を潜り、水分神社の前の伊勢南街道を少し東へ歩いて吉野川に出るとすぐにコーススタートの近鉄大和上市駅だ。