2009年5月30日土曜日

奈良ウォーキングマップ⑧佐保路コース

奈良ウォーキングマップ⑧佐保路コースを歩いた。平城宮跡と古墳をめぐるコースは平坦で歩きやすく、またわかりやすい道なのでほとんど迷うこともないだろう。


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コースのスタートとゴールは近鉄新大宮駅北口である。この駅も奈良ウォーキングマップ其の弐 5.池めぐり あやめ池周辺コースのスタートとゴールである菖蒲池駅同様、近鉄新大宮駅北口近鉄新大宮駅南口の駅舎は独立している。近鉄はこういう駅が多いのだろうか。乗り過ごしたときは一旦改札口を出なければならない。

コースはまず平城宮跡東院庭園へ向かうが、マップに描かれている平城宮跡東院庭園の位置は明らかにおかしい。ルートの北西ではなく南東に平城宮跡東院庭園はある。

平城宮跡を抜けたあとは、水上池を半周する。この辺りは奈良自転車道と同じルートである。水上池の写真を撮った場所に、歩く・なら「藤原京から平城京へとつづく古代の幹道・下ツ道」のスタート地点の橿原神宮前駅にあった大和中央自転車道案内図と同様に、奈良自転車道案内図があった。飛鳥葛城自転車道 大和高田~明日香に自転車道の起点と終点の案内がなく、起点終点は観光地なのだがら自転車道を宣伝する案内図を設置したらと書いたのだが、場所の問題があるのかもしれないが奈良自伝車道は平城宮跡遺構展示館の近くも通るのだから水上池ではなく、どうせなら観光客が多く訪れる平城宮跡遺構展示館の辺り設置して欲しかった。

水上池を半周する間に磐之媛命陵があり、磐之媛命陵の前に奈良自転車道距離表示が自転車道に描かれている。スタートの近鉄奈良駅まで7Kmゴールの法隆寺駅まで15Kmであるがなぜか文字はスタートの方向に向かって描かれている。この後小奈辺古墳を1/3周するが、小奈辺古墳の濠沿いの道にガードレールがなく非常にスリリングである。

この後法華寺の前を通るのだが、マップの目的地に書かれていない。平城宮跡遺構展示館同様に余りにも有名なのであえて書いてないのだろうか。コースから少しはずれるが法華寺の前の道を少し東に行くとウォーキングin奈良 平城山・佐紀・佐保路コース案内図がある。案内図には奈良歴史の道がコースになっているが、コース通りに行くと法華寺は通らないのだが、ウォーキングin奈良 平城山・佐紀・佐保路コースでは訪れるように書いてある。元々奈良歴史の道のルートに入ってないのがおかしいほどの名刹だと思う。ウォーキングin奈良の案内図はよく見かけるのだがこれを設置したのはどこの団体なのだろうか。インターネットで検索する限りではよくわからない。

この後奈良市では珍しい牛舎の前をとおるのだが、牛はもういないようだ。この牛舎を通り抜けた後の道はGoogleマップには記載されていない畦道である。本コースのハイライトは水上池の半周だろう。季節にもよるが水上をさわやかな風が渡る中を歩くのは気持ちいい。またここの自転車道は自転車歩行者専用道路になっており、もちろん車は入ってこない。自転車道は散歩にもいい道なのである。

2009年5月23日土曜日

奈良ウォーキングマップ⑩県立大渕池公園横断コース

奈良ウォーキングマップ⑩県立大渕池公園横断コースを歩いた。大渕池公園は東西の二つに分かれており、その両方を巡るコースである。ご近所なのでよく知っているが東西ともに素晴らしい公園なので、コースだけでなく公園内を隈なく歩きたい。


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コースは大渕池公園(東側)芝生広場の外周道路を一周する所から始まる。他にもマップに紹介されているように低山歩きも楽しみたい。またこの公園の北口にある回転扉もユニークである。

この後西奈良県民センターに向かうが、ブログ自己紹介に使用している画像は西奈良県民センターの敷地内にある道標で本当に地元で歩き慣れた道である。道標は南西の角にあるので横断歩道を渡ってすぐに見ることができる。

西奈良県民センターを過ぎればすぐに大渕池が目に入ってくる。大渕池公園(西側)はその名の通り大渕池のほとりにある。コースでは公園内の噴水を回るようになっているが、帰りの道は丸石を敷き詰めた山道になっており、本コースのハイライトである。公園内には多くの小径があり、そこを歩けば豊かな自然を満喫できる散歩にはもってこいの公園である。

公園を出た所が、本ブログを始めるきっかけとなった写真(夕陽に輝く大渕橋)を撮ったポイントで感慨深い。大渕池の最後に水没した木がある。冬の渇水期以外は水没しておりよく根腐れしないものだといつも感心しているとっても気になる木である。いったい何の木なのだろう。よっぽど運が悪くなければ、この木の辺りで大渕池の亀が出迎えてくれるはずだ。ブログを書いた頃から数が増え続けているようでどこまで増えるか興味深い。

最後は御嶽山大和本宮を参拝する。マップには、本当に参拝するようにコースは描かれている。ここは桜の名所であり、満開になる4月上旬には毎年桜祭りが行われる。ここの桜は本当にきれいで、桜祭りの時期に本コースを歩いたら間違いなくここがハイライトだ。他にも本宮の敷地は広く到る所に見所満載の彫像があり、特に空を翔る大黒様には感動した。ここも大渕池公園同様隈なく歩きたいところだ。

目的地は以上で終わり、これでは距離が足らないので来た道を引き返して往復するのだが、同じ道を帰るのではなく、秋篠川沿いに帰るのがおすすめである。御嶽山大和本宮で引き返す道を引き返さず登って行くと途中から山道を下ることになる。下り終わったところが秋篠川の源流なので是非訪れてほしい。下ったところを西に行く道の左側が秋篠川の源流なので、それを辿っていけば大渕池公園(西側)の裏を通りスタートの大渕池公園(東側)に迷うことなく着くことができる。

本コースはコースだけを歩くだけでは物足りないが、公園内と本宮内を隈なく歩けば相当な距離になるし十二分に楽しめること間違いない。

2009年5月16日土曜日

奈良ウォーキングマップ⑦あおによしコース

奈良ウォーキングマップ⑦あおによしコースを歩いた。あおによしと言えば奈良の都の八重桜になるのだが、東大寺のあたりではなく西ノ京を歩くコースである。奈良ウォーキングマップに「まさにあおによしベストショットを自分の眼で」でとの紹介があったが、大池から薬師寺の向こうに若草山はまさに絶景であった。


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コースのスタートは近鉄尼ヶ辻駅で、まずは垂仁天皇菅原伏見東陵に向かう。奈良歴史の道では垂仁天皇陵の濠沿いのとても細い道を行くのだがこちらの方が名物の鳥の群生地に近く、より楽しむことができる。

この後唐招提寺までは奈良歴史の道を行く。唐招提寺から薬師寺へは近鉄沿いの観光コースの道ではなく、一度秋篠川沿いの奈良自転車道へ出る。道路に奈良自転車道距離表示が新しく描かれているのは、サイクリストには好評だろう。全長22Kmの自転車道なのだが、ここでは、スタートの近鉄奈良駅よりゴールの法隆寺の方が近いのには驚いた。

近鉄西ノ京駅に近い方が表で、コースは薬師寺の裏を通るのだと思っていたが、歩いてみると本コースの方が表であることがわかった。南門が表になるので南側が表になるのは当たり前と言えば当たり前である。

最後に大池を回って、ゴールの近鉄西ノ京駅に戻るのだが、大池は池にしては雄大であり、本コースのハイライトである。ピンポイントになるが池の向こうに薬師寺の遠景を入れて、さらに薬師寺の西塔と東塔の間になんと若草山を入れるベストショットを撮ることもできる。マップの紹介に偽りはなしであった。

薬師寺の塔はどの方向から眺めても風情があるので、歩いていて楽しい。また薬師寺の塔はいいランドマークでもあるし、わかりやすい道を選んでいるので道に迷うこともまずないだろう。本コースは西ノ京を満喫できる素晴らしいコースである。

2009年5月9日土曜日

奈良ウォーキングマップ④ならやま縦断東大寺絶景コース

奈良ウォーキングマップ④ならやま縦断東大寺絶景コースを歩いた。奈良ウォーキングマップのコース紹介では、興福寺五重塔から東大寺や若草山まで一望できる景色は絶景と紹介されていたが期待はずれであった。



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ゴールのスタートは奈良阪バス停である。写真の通りバスの便は悪くないのだが、コース通りだとならやまを下ることになるのでおもしろくないし、道に迷うことが多いと思う。おすすめはゴールの近鉄奈良駅からコースを逆向きに辿ればすんなりと歩けるだろう。帰りにバスを使うかどうかを体の疲れ具合を見て決めればいい。

奈良豆比古神社に写っている看板には天然記念物の樟の巨樹の説明がある。幹回りが10mを超えており一見の価値ありである。奈良豆比古神社を過ぎるとすぐに般若寺までは奈良歴史の道となる。

この後奈良市立鴻ノ池運動公園の中を通るが、ここには鴻ノ池運動公園のウォーキングコースが設定されているので、余力があれば楽しみたい所だ。おすすめはならやま縦断東大寺絶景コースを往復し行きと帰りで鴻ノ池運動公園を通る道を変えて、鴻ノ池運動公園のウォーキングコースの緑の丘コースの方を通り抜けるのがいい。本コースはただの車道なのだが、緑の丘の方は文字通り緑に囲まれた道なので雰囲気がとてもよく一番散歩に適しているし、なぜこの道を本コースに設定しなかった思うほどである。

次が本コースの命名となった多聞城跡(現若草中学校)であるが、写真の位置からは民家が邪魔をして興福寺五重塔から東大寺や若草山まで一望することはできず、興福寺五重塔を見るときと東大寺から若草山を見るときに場所を変えなければならない。もしかすると若草中学校の校舎屋上からなら絶景を一望できるのかもしれない。

次の聖武天皇陵内の砂利道では聖域を感じることができ本コースでは一番雰囲気がよかったし、その次の奈良女子大学も趣のある建物でとてもよかった。聖武天皇陵の前の道を東に向かうと転害門に行き着く奈良自転車道で、奈良女子大学の後、東向北通りを抜ければゴールの近鉄奈良駅である。

2009年5月5日火曜日

奈良ウォーキングマップ其の弐 5.池めぐり あやめ池周辺コース

奈良ウォーキングマップ其の弐 5.池めぐり あやめ池周辺コースを歩いた。よくまあこんな隠れた道をよく選んだものだと関心する、いわゆる土地勘があるというか日頃この周辺を散歩している人しか知らないような道が多い機知に富んだコースである。


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コースのスタートとゴールは近鉄菖蒲池駅である。プラットホーム毎に駅は建てられていて、すなわち奈良へ向かうには西大寺方面駅舎から、大阪へ向かうには学園前方面駅舎から入場する必要がある。マップにはあやめ池由来の池が紹介されていないが、まず駅の北西にある菖蒲上池の南岸を西へ向かう。写真の橋は2004年6月6日に閉園したあやめ池遊園地内の夏には花火ショーをしていた所で懐かしい。

菖蒲上池の南岸が終わった後、道なりに行くと右折して菖蒲上池を北上してしまう。ここは右折せず車が入れない細い道を真っ直ぐに西に向かうのだが、そのまま西進するとマンションに入ってしまうので、マンションの手前で左折して舗装されていない車止めのある坂道を登ると左折して直進すると近鉄を超える道に出る。この坂道は車止めもあることから歩いているととても公道とは思えず、地図を持って歩かないと道とは思えない道である。

左折して直進すると近鉄を超える道で近鉄を超えるのではなく、マップに書かれているように階段を降りて近鉄沿いにさらに西進する。次の交差点で近鉄高架下を左折して南下する。左折できる道は一つしかなく左折し損ねるともう近鉄学園前駅が見えてしまうので、道を間違えたことがすぐわかる。次の大和文華館中野美術館ははっきり言って菖蒲池駅より学園前駅の方が近い。この辺りは案内看板も多く車通りの多い大きな道なので迷うことはないだろう。

次に左折して東進する道はあやめ池小学校への案内看板があるので、この案内看板通りに行けばよい。あやめ池小学校辺りから蛙股池沿いの道を通るが、本池めぐりでは蛙股池の雰囲気が一番よく菖蒲池神社から蛙股池を渡る本コース唯一の橋であるあやめ新橋がコースのハイライトである。

この後の道も正にこの道を散歩している人しか知らない道で、マップでは川沿いを東進するように書かれているが、これは川ではなく用水路であり車が入れない細い本当に散歩に適した道である。この用水路を最後に渡るのだがこれを渡る道も圧巻であった。道ではなく細い階段を登るのでここは事前に詳細地図で目印を確認しておく方がいい。ここさえ間違わなければ新池には一直線に東進するのみであり、西大寺野神緑地もすぐわかるだろう。地名通りこの辺りは西大寺駅の方が近い。コースは一周するのでコースのどこから始めてもいいことにようやく気づいた。

この後この辺ではメインの車道となっていてわりに車通りの多い道を北西に進み奈良自動車学校の東を抜けて近鉄の踏切を渡る。踏み切りを超えた後は近鉄沿いに西進し次に右折して北上するのが、右折してから登り坂で間違えるとダメージが大きいのでここも事前チェックしておくべきである。坂道を登っていくとまず、右手に天理教栄布分教会に見える。この後2車線の車通りの多い道となり大池の東岸を北上する。写真は旧奈良工業高校手前で左折し大池を半周した北西岸で自生している黄菖蒲を撮ったものである。

この後は道なりに左折して西進すればマップの階段が見える。階段と次の細い道も散歩している人しか知らない道だろう。階段を登った所がこだま保育園の裏で細い道はほとんど山道である。この山道は2010年4月に一部街開きするべく土地を整備中のため、ホッケーの練習場のある南都銀行健康保険組合あやめ池寮で終わり、こだま保育園南都銀行健康保険組合あやめ池寮の表側の車道に下りるしかなくなり、マップのコース通りには歩けない。最後にゴールの近鉄菖蒲池に南進していく途中の左手に見えるのが菖蒲下池で、昔の面影がない程変わってしまったようだ。

マップのイチオシポイントにいろんな景色や道を楽しめる絶対飽きないコースと書かれているが、そのイチオシ通りの素晴らしいコースである。

2009年5月2日土曜日

歩く・なら「藤原京から平城京へとつづく古代の幹道・下ツ道」

歩く・なら藤原京から平城京へとつづく古代の幹道・下ツ道」を歩いた。文字通り藤原京と平城京の二つの宮跡を巡る全長約27Kmのコースは二つの宮跡を目指す道以外はほとんど一直線に南北に続く道である。下ツ道は上ツ道、中ツ道と並んで奈良盆地を南北に縦貫する幹道であるから南北に続くのは当たり前なのだが、味わいが違う二つの宮跡を同じ日に楽しむことができるとともに、二つの宮跡をつなぐ古代幹道の距離感を存分に感じることができるすばらしいコースである。


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スタートは近鉄橿原神宮前駅だが、大和中央自転車道の終点にもなっており写真はその時のものである。飛鳥葛城自転車道に、自転車道の起点と終点の案内がなく、起点終点は観光地なのだがら自転車道を宣伝する案内図を設置したらと書いたら、各自転車道の地図を入れた大和中央自転車道案内図が出来ていたのには驚いた。

まずスポーツ競技場の奈良県立橿原公苑を左手に見ながら、橿原考古学研究所付属博物館まで進む。ここで道を右折するのだがここで道を間違えた。道を間違えても近鉄畝傍御陵前駅の東西連絡通路を抜けていけばよいので迷うことはないだろう。右折する道の中で一番大きい奈良県立橿原公苑橿原考古学研究所付属博物館を分ける道が正解のようである。

コースはこの後藤原宮跡を目指すため東へ向かう。本薬師寺跡の後、飛鳥川を越えてコミュニティバス飛騨町からコミュニティバス橿原市藤原京資料室前までが、本コースのハイライトの藤原宮跡である。藤原宮跡がこの地に選ばれたのはこの地に立って見れば一目瞭然で、バス停の写真に写っているのは二枚とも香具山であるが、藤原京は大和三山の耳成山、畝傍山、香具山の中点に位置している。平城宮跡に比較して雑草が多いのが実に雰囲気がよく、また季節がらひばりのさえずりが耳に心地よい。一日中のんびりしていたいと感じたほどだ。

橿原市藤原京資料室を左折して、おふさ観音までは西へ進む。この後右折してJR畝傍駅の東を通りいよいよ下ツ道を北上するのだが、八木 札の辻付近までは、古い商店街が続き本コースの下ツ道中でもっとも雰囲気がいい。

国道24号線を超えた後多神社鳥居過ぎまで寺川沿いではあるが車通りが多い苦難の道となる。田原本町中学校手前では寺川を超える県道14号線を越えるのではなくくぐるために寺川から離れる。寺川沿いの土手を歩くには坂道を登ることになるのを避けているように思えた。本コースは本当に坂道が少ない。西名阪自動車道近辺で川越えをする時のみしか坂らしい坂はないフラットなコースである。

田原本町では歴史遺産巡礼コースの一部を通り、楽田寺田原本聖救主協会礼拝堂田原本町役場鏡作神社首切地蔵尊安養寺を巡るが、ここは薄茶色のアスファルトになっているので迷うことはないだろう。

コースを2回に分けて踏破するには交通の便がいい中間点の近鉄二階堂駅を過ぎて下ツ道道標まで真っ直ぐ北上し、常夜灯・地蔵堂河川公園常夜灯二階堂地蔵堂菅田神社鳥居を横に見ることができる。

番条環濠を通るために一度左折して熊野神社で右折するのだが、番条環濠はコースから確認することができなかった。探せばあるのだろうがもう時間的にも体力的にも無理である。しっかり名所旧跡を楽しむにはコースを2回に分けるべきだろう。番条環濠は見落としたが、下ツ道道標から売太神社まで続く稗田環濠はコース上にある。

この後佐保川沿いの土手を歩くが、下ツ道WALK道案内の矢印方向の本コース設定されている橋は工事中で通行禁止になっており、歩く・なら推奨ルートマップには載っていない新しい橋を通ってしまったようである。本コースでは全て舗装されたアスファルトの道だと思っていたのだが、佐保川の土手はほとんど舗装されていないし、また平城京羅城門跡を過ぎて佐保川から秋篠川までの間は、大和郡山の畑の中を通る道は全くの土道であった。この間は本当に道があるのと不安になる田舎の畑風景を満喫できるコース設定となっている。

秋篠川沿いは平城京西市船着場場跡から奈良自転車道と同じコースとなっており、すぐ薬師寺の遠景を楽しみながら歩くことができるのだが、もう体力的には楽しむ余裕はなかった。

最後に平城京朱雀門を抜けて、平城宮跡を歩くがすでに夕暮れである。しかし夕暮れの平城宮跡が雰囲気がいいのは新発見であったし、ここでも少しだがひばりの歓迎を受けた。平城宮跡資料館の駐車場を左折して西へ向かえばゴールの近鉄大和西大寺駅である。

ゴールの大和西大寺駅からスタートの橿原神宮前駅は近鉄橿原線の全線になる。へとへとになったが急行電車なら30分ぐらいのところを一日かけて全線を歩き切ったところに非常に達成感があった。