2009年2月28日土曜日

奈良ウォーキングマップ其の弐 6.梅香る追分梅林コース

奈良ウォーキングマップ其の弐 6.梅香る追分梅林コースを歩いた。このコースは季節を選ぶ。梅香る頃でなければ魅力は半減だろう。

コースのスタートはバス停「三碓」である。非常にめずらしい地名だが「みつがらす」と読む。富雄川に精米するための水車を水碓(みずからうす)と呼んでいたが、その様子を見た聖武天皇が「三碓の里」と名づけた真に由緒正しい地名である。三碓へ行くバスは近鉄富雄駅から乗ることになるが、便数も少ないし距離も1Kmちょっとなので、富雄駅から富雄川沿いに歩いたほうがいいかもしれない。マップではバスを降りて南下するようになっているが、このバス停の位置は富雄駅へ行く方のバス停をイメージしており、富雄駅から来た場合は、逆に北上してから富雄川を渡ることになる。まあいずれにしても大阪府道・奈良県道7号枚方大和郡山線の歩道を歩くのではなく、対岸の小道を富雄川の流れを見るようにして歩けばよい。

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富雄川に別れを告げた後、コースは住宅街の長い長い坂道を登る。坂道を登りきった後左折して富雄第三小学校と幼稚園の間を抜けると、最初の目的地である黒谷公園へ到着する。こちらにも梅林があるが開花は追分梅林より遅く、また梅林は山にあるので梅林を散策するには少し登らなくてはならない。

次の追分梅林が本コースのハイライトなのだが、そこにたどり着くまでに試練がある。先ほどの長い長い坂道で疲れてしまった人にはさらにつらい坂道が近畿大学農学部まで続く。しかし近畿大学農学部を過ぎれば登りはほとんどないのでここまでが頑張り所である。その追分梅林だがまずその広さに驚く。マップで③追分梅林と書いてあるその一郭全てが梅林であった。梅林は谷にあり散策するには下って登ってくることになるのだが、上から眺めるだけでも充分堪能できる。第二阪奈道路を何故こんな所に通したんだとほとんど人が思うはずである。何せ第二阪奈道路まで梅林は広がっている。

追分梅林は次の村井家住宅を過ぎてもコースの左側の谷を見下ろして楽しむことがでる。写真には村井家住宅の説明板も写しているが、追分の地名の由来が書かれており大変興味深い。

その後コースは急な坂道を降りた後住宅街へと入る。次の目的地は奈良市西部生涯スポーツセンタークラブハウスであるが、マップの位置にあるのはグラウンドだけであり、写真のクラブハウスはコースの左手にあり望遠で撮った。

最後の富雄丸山古墳を案内するような看板等はコースから何も見えない。写真はコースに隣接する公園から古墳の方を撮ったものである。

富雄川を渡った後は畑が広がる田舎の風景を少しだけ楽しんだ後、最後もまた住宅街を通ってゴールのバス停「赤膚山」となる。こちらからは近鉄学園前駅行きのバスが頻繁に出ているので時間を気にすることはない。しかしバスに乗るのを避けたければ、近鉄西ノ京駅まで2K程度なので歩くのもいいだろう。おすすめは近鉄富雄駅をスタートして、近鉄西ノ京駅がゴールである。

2009年2月21日土曜日

奈良ウォーキングマップ③奈良公園見所たっぷり中級者コース

奈良ウォーキングマップ③奈良公園見所たっぷり中級者コースを歩いた。奈良ウォーキングマップとしては、奈良公園ははずせないコースであり、マップの中では唯一中級者と上級者の二つのコースがある。

コースは近鉄奈良駅をスタートして、奈良市車道のメインストリートである369号線を東へ向かう。普通に奈良を観光すると369号線の南側を歩く人が多いと思うが、奈良県庁がある北側を歩く方が最初の交差点をスムーズに左折できるので、近鉄奈良駅は奈良県庁方面出口から出るのがベストである。

その最初の交差点を左折すると、奈良自転車道 奈良~西の京道案内があり懐かしく感じた。コースの次の目的地の依水園の文字も見えている。

自転車道を歩くのは距離的に大変であるがウーキングマップのコースでは少し短い。コースを2周するぐらいが丁度よく、2周目は1週目とは逆に回るのが楽しい。当たり前だが景色は違うし、時にはこんなものがあったかとびっくりするほど、見えなかったものが見えてくる。

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依水園の次は、正倉院であるが休日は見ることができない。コンクリート角棚の隙間からわずかに見えるが、建物が3棟見えるので一度実際に見て正倉院の位置を知らないとどれが正倉院かはわからないだろう。正倉院を見て一番驚くのはその大きさである。実に大きい。まあ奈良時代とはいえ、国宝を保管したのだからこれぐらいの大きさは必要になるといえば当たり前なのだが。10月から11月にかけては、本コース6番目の目的地である奈良国立博物館で正倉院展が行われるが、この時は休日でも見ることができる。またこの辺りは奈良歴史の道とコースが同じである。(道標 知足院~般若寺 道標 正倉院~般若寺 道標 大仏殿~正倉院

このコースは観光の名所である東大寺の南大門を通らず、東大寺大仏殿の裏を通り二月堂へと向かうが、この二月堂裏参道が本コースのハイライトである。裏参道から見上げる二月堂がよく、よく絵を描いている人を見かけるのだが、裏参道そのものが石畳でできており実に雰囲気がいい。

二月堂の後若草山の手前辺りが一番静かで、鳥のさえずりを楽しむことができる。上級者コースはこの後若草山から春日大社へと観光の名所を通るが、中級者コースは観光者はほとんど通らない車道となる。今回初めて歩いたのだが、丘の上にフランス料理店があるのには驚いた。結婚式場もあり名前もそのままずばりザ・ヒルトップテラス奈良であった。とても閑静な場所であり間違いなく繁盛しているようだ。

次の目的地は奈良県新公会堂である。この辺りは車道を通るのではなく、車道とは別に散歩道が設けられているので、車の騒音以外は気持ちよく歩ける。その後コースは大仏前交差点を渡り、奈良国立博物館を横切る。奈良国立博物館は本館と新館があり奈良ウォーキングマップに書かれている奈良国立博物館は新館の方である。

コースの最後は興福寺の境内を通るのだが、1998年から興福寺創建1300年である2010年(平城遷都1300年祭も行われる)まで、創建当初の中金堂を再建工事が行われているので、コース通りには歩けない。興福寺を抜けた後は369号線の南側を歩いて近鉄奈良駅の興福寺方面出口がゴールである。

2009年2月14日土曜日

奈良ウォーキングマップ⑥ならまち散策コース

奈良ウォーキングマップ⑥ならまち散策コースを歩いた。

コースの序盤はならまちとはほど遠く、特に白亳時の辺りは山の中で自然満喫コースであるし、道がわかりにくいかもしれない。京終駅~新薬師寺は奈良歴史の道とルートが同じなので、コースの詳細はこちらも参照して欲しい。

奈良ウォーキングマップ⑥ならまち散策コース(全ての写真はこちら

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新薬師寺の辺りからならまちの風情を楽しめる。特に道が通常のアスファルトではなく黄土色をしているのがいいと思う。新薬師寺から、今西家書院までは、この黄土色の道を行けばいいので迷うことはないだろう。ただし、途中新しく工事をした道が黒々としたアスファルトだったのは今後の新しい道は黄土色でなくなってしまうのではないかと不安にさせられた。

コースの圧巻はやはり、奈良ウォーキングマップでも詳細拡大している円内で、ここが本当のならまちなのだろう。施設を全部巡ると1日がかりになるのではないだろうか。しかしこのコースは通常の観光コースとは逆向きだろう。円内では多くの観光客に出遭ったが同じ向きに歩いている人は皆無であった。普通に考えるとJR奈良駅から始めて、ならまちを観光した後、余力があれば百亳寺まで足を伸ばし、JR京終駅で散策が終わる方が、自然のように思う。

コースの最後は三条通りである。ここはJR奈良駅と近鉄奈良駅を結ぶ奈良のメインストリートで人通りが多い。いつも奈良では近鉄とJRの乗り換えが出来ないのは不便だと感じていたのだが、乗り換えのために人通りが多くなっているのではないかとふと思ってしまった。