2009年4月11日土曜日

奈良ウォーキングマップ⑪柳生剣豪ゆかりの地コース

奈良ウォーキングマップ⑪柳生剣豪ゆかりの地コースを歩いた。奈良ウォーキングマップのコース紹介では、柳生花しょうぶ園が紹介されているが、芳徳禅師は奈良の桜の名所になっているので、柳生桜まつりに合わせて訪れたが、柳生街道はやっぱりずばらしく季節を選ばないコースである。


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Picasa ウェブ アルバム 地図の作成方法

スタートは忍辱山バス停ゴールが柳生バス停の全長が10kmを超え、山の中を上り下りするハードなコースであることが予想されるので、時間に縛られるは嫌だが、今回は素直に奈良交通バスを利用した。行きはJR奈良駅なら8時15分、近鉄奈良駅なら8時18分の石打(柳生、梅の郷月ヶ瀬温泉)行きに乗り、帰りは柳生を13時44分のJR奈良駅行きにちょうどいい按排に乗ることができた。時間に縛られずにマイカーで行くにはコースを往復する必要があるが、今まで歩いた奈良ウォーキングマップの中で一番ハードなコースで、体力的にも時間的にも無理があると予想したのだが、実際に歩いてその通りであった。トリッキーな方法として、柳生までマイカーで行き柳生から忍辱山までバスで戻ることも考えたが、柳生から忍辱山へのバスの時間が合わなかったので止めた。

コースの最初の目的地は円成寺で、スタートの忍辱山バス停からすぐそこである。その後コースは山道へ入るのだが、いきなりどこから山に入るのかがわからない。奈良ウォーキングマップのコース紹介には東海自然歩道道標を目印にしなさいと書いてあるのだが、全くその通りで、最初から東海自然歩道道標を目印にすることを当てにして奈良ウォーキングマップの地図は作成されており、奈良ウォーキングマップの地図だけでは全く道がわからない。なので見つけた東海自然歩道の道標も写真に撮った。

次の目的地の夜支布山口神社まではほぼ下りで、本コースのハイライトである。山道に入った途端に左側は一部が滝になっている川のせせらぎを楽しみ、その後道は未舗装の本当に「柳生一族の陰謀」と同じ時代の山道で、映画のように今にも忍者が出てくるのではと思うような江戸時代以前と同じ自然の山道を下る。

夜支布山口神社から次の南明寺までは人家もある田舎の道で時々田んぼのあぜ道を通るようになっているが、道標がしっかりあるので迷うことはない。南明寺の後奈良ウォーキングマップのコースは東海自然歩道と明らかに道が違うが、東海自然歩道の道標を目印にする方が迷わないし、奈良ウォーキングマップのコース通りでは、おふじの井戸を素通りしてしまう。柳生剣豪ゆかりの地コースなのだから、柳生宗矩の妻に迎えられた際の逸話が紹介されていて、東海自然歩道の標識にも名前が出てくるおふじの井戸がコースのポイントになっていないのが不思議である。

この後コースは山越えとなり一番の難所となるが、きつい登りは1kmもないのでそれほどでもないと思う。山越えした後は柳生の里の観光地巡りとなり、疱瘡地蔵の後天乃石立神社へ向かう道からは東海自然歩道からはずれる。剣豪ゆかりの地コースとしては、天乃石立神社にある柳生石舟斎が切断したと言われる一刀石ははずせない。一刀石の裏側にも簡単に回ることができた。

芳徳禅寺は桜の名所となっているが、柳生の里全体が桜の名所と言っていいと思う。実際柳生桜祭りの会場は旧柳生藩陣屋跡である。柳生花しょうぶ園は花の咲く6月~7月上旬のみ開園のため当然閉園中であったのだが、奈良ウォーキングマップの地図がおかしく、旧柳生藩陣屋跡以上に南にあった。観光地の案内が充実しているし再度東海自然歩道と合流するので迷うことなく最後の目的地となる旧柳生藩家老屋敷に到着できた。距離的にも時間的にもちょうどよく自然と歴史を満喫できる素晴らしいコースである。