優美に天女が舞う姿をモノクロで描いており、なかなかに味わいのある絵だ。
実はこの絵は2006年3月27日に開業した
近鉄けいはんな線の学研奈良登美ヶ丘駅の壁面に描かれている。
だがこの壁面は近鉄けいはんな線が近鉄京都線に接続する延伸工事が始まってしまうと取り壊されるので、この絵もそれまでの命である。そんな短い命なのによくこの壁画を描いたなあと思っていたが、調べてみるとこれは
開業記念壁画装飾コンクールの最優秀作品だった。作者も承知のことであり、また作者が直接壁画を描いていなかった。勝手に題名を書いてしまいましたがお詫びの上、以下に作者と題名を記載します。
竹中宗指さん 「平成の古都奈良」
指や拳を使って描く指頭(しとう)画という手法で、薬師寺の東塔・西塔に舞い降りた天女を描いているそうで、勝手につけた題名が作者の意図通りなのでほっとした。
延伸工事がいつから始まるか調べてみたが、
Wikipediaによると、延伸計画は今のところ頓挫している。壁画がなくなるのもさびしいが、けいはんな線が延伸しないということは京阪奈学研都市も発展しないということなのでがっかりである。
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