2010年5月2日日曜日

歩く・なら­「奈良盆地­を一望・龍­王山城跡」

歩く・なら奈良盆地を一望・龍王山城跡」を歩いた。オプションコースは歩く・なら「山の辺の道 天理・桜井 街道がつなぐ古墳と国宝」(天理コース)とスタートとゴールが全く同じであるが、山の辺ではなく大和青垣の山々を巡る道は距離的に長いだけでなく、龍王山までの登りは急峻な山道でかなりハードなコースであった。しかしコースの多くが川沿いなので心地よい水音を楽しみながら軽快に歩くことができる。


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コースのスタートはJR柳本駅で、山の辺の道てくてくマップがあった。今回のコースは大和青垣国定公園の山中を歩くことがわかる。黒塚古墳の南を通り、国道169号線に出た所で龍王山歴史と健康の道案内図があった。健康の道なら年配の方でも歩ける楽勝の道だと思ったのだが全く違っていた。

この後国道169号線を山の辺の道道標まで南下し、崇神天皇陵の南を抜けて、櫛山古墳に出て、東海自然歩道道標まで少しだけ「山の辺の道」を歩く。ここから先の山道で道に迷わないか不安だったのだが、龍王山歴史と健康の道道標が充実しておりその心配は杞憂に終わった。次の道標を超えた辺りから本当に渓流のそばを通るので水音が実に心地よい。

龍王算古墳群の目印は何もなかったのでよくわからなかった。その次の道標とその次の次の道標の辺りがそうだと思うのだが、この辺りから急峻な所も歩きにくい石も多い険しい道となる。長岳寺奥の院までの道がことのほか長く感じられ、さらにもう1つの道標を通り抜けた後の道標に行先表示を見つけた時にはまだここなのかと感じた。

長岳寺奥の院を通り過ぎてもまだまだ厳しい山道が続き、次の道標で車道に出るので一段落となる。左手に龍王山城跡案内地図が見えるが、まず右手に道をとるとすぐに藤井田龍王社がある。このまま龍王山城跡まで車道を歩き、またこの道標やこちらの道標を頼りに山道を歩く。そしてこの道標の後の階段がつけられている急峻な山道を登った所が奈良盆地を一望できる絶景ポイントの龍王山南城跡すなわち龍王山山頂である。

ここまでの道でも多くの登山者に出会ったが山頂にも多くの人がいた。理由は一目瞭然で本当に素晴らしいパノラマ風景である。お弁当を広げる家族連れもいるが城跡を示すものは何もない。険しい山道だが人通りが多いこともわかり人気の登山コースなのだろう。この後龍王山城跡案内地図まで元来た道を戻りそのまま車道を歩く。すぐにみどりと歴史のビューポイント整備事業の看板や散策路の表示もあるのだがここから先を歩いている人はいなかった。

次に龍王山城跡石碑から龍王山北城跡を目指す。こちらも城跡を示すものは何もなく奈良盆地を見渡すこともできるが、龍王山南城跡より視界が狭くなるのでまた険しい山道を登り下りする意味がないのだろう。龍王山城北城概略図の所から立派な道があったので間違ってそこから龍王山北城跡に入ってしまった。この後モデルコースは別ルートで山道を降りてスタートと同じJR柳本駅へ帰るのだが、今回は天理ダムを経由してJR・近鉄天理駅へゴールするオプションコースを歩いた。

ここから次の道標と次の次の道標までが、車通りも少なく水音を聞きながら軽快になだらかな坂道を下る本コースのハイライトである。その後少し交通量が多くなってしまうが渓流沿いの道を天理ダム風致公園まで歩く。バーベーキューには一番いい季節のようだ。公園では多くの人が楽しんでいたし、天理ダム近くの天理ダムの案内の前でもいいにおいを出していた。天理ダムによる人工湖は青垣湖と命名されているが、渇水期なのか青々とはしていず残念であった。

この後はしばらく国道25号線を歩く。次の桃尾の滝へ入る道は桃尾瀧石碑に大きな看板が出ているので迷うことはないだろう。本当に水音を楽しめるコースでこの後も布留川沿いを歩くのだが、桃尾の滝は水量豊かで暑い季節には清涼感を満たしてくれるだろう。そのそばには大国見登山コースの看板があり、戻り道で石上神社があったのでお参りした。石上神宮と同名の神社なのだが関係はあるのだろうか。

この後平木橋で国道25号線とは別れを告げるがほぼ国道の隣を歩き蔵谷口橋から本格的に別れる。その後東海自然歩道道標から「山の辺の道」を石上神宮まで歩きく。途中布留の高橋を渡るとこの道標とこちらの道標があるので迷うことはないだろう。この後柿本人麿の歌を右折し、山の辺の道道標で大通りにでる。次の交差点の近くでかわいい大和・山の辺探訪物語道標を見つけた。この後奈良県一番のアーケード商店街である天理本通を通り、JR・近鉄天理駅を越えて、龍王山城伝説の首斬地蔵を拝んだ後、JR・近鉄天理駅まで引き返してゴールとなる。