2009年6月6日土曜日

奈良ウォーキングマップ⑤のどか田園帯解コース

奈良ウォーキングマップ⑤のどか田園帯解コースを歩いた。ちょうど田植えの時期であり、田に水を入れるため用水路を流れる水量が多く、その水の流れる音が実に心地よかった。


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コースのスタートとゴールはJR帯解駅である。マップには最初の目的地である崇道天皇陵へ向かう道に「農道です」で書かれているが、その農道こそが本コースの名前の通り、正に田園の中を歩くことになる。週末に作業を行う兼業農家の方が多いのだろう、田に水を入れる作業に追われる人が多く、田植えを終わった田んぼは少なかった。田んぼに水を入れる音だけではなく、何の鳥かはわからないが道の両側のすぐ近くからステレオで鳥の鳴き声がしてくるのが実に気持ちよい。

田園の中を歩いているときは、そうでもなかったが田園を抜けて県道188号を北上しているときは、県道188号は少し高いところから田園を見下ろすので、のどかな田園風景だと感じることができた。崇道天皇陵は県道188号を右折して東進しなければならないが、その道の入り口には東海自然歩道道標があった。本コースを歩いていて道標はこれしか見つけることはできなかった。奈良ウォーキングマップ⑪柳生剣豪ゆかりの地コースでは、標識はいたる所にあったので1個しか見なかったのは不思議だ。標識の向こうにあるのは、奈良市が立てている奈良奥山ハイキングコースの標識である。コースを設定されたのが古いのだろう、奈良市ホームページでキーワード検索しても何も情報がない。本コースでは歩かないが次の円照寺よりもっと山奥を歩くコースのようである。JR帯解駅の前に帯解付近観光案内図があったが、正暦寺に向かう道がハイキングコースと書かれている。

マップには崇道天皇陵から円照寺へ向かう道を「山道です」と書いてある、前池の前の道は山道ではないが、普通に歩いていたら絶対に道ではないと思うような道であるし、前池の向こうに山道があるとも絶対思わないだろう。この道はほとんど人通りがないので、夏は草取りしないととても歩けない道になってしまいそうである。山道を降りた後円照寺の参詣道を歩くのであるが、しばらく行くと崇道天皇陵への山道の入り口を案内する道標があり、こちらの方がメインの山道なのではと思った。

円照寺は来る者を拒むめずらしい寺で、参拝はできないどころか本堂がどこにあるかもわからなかった。au災害地ナビあしあとデータをGoogleマップに貼り付けてやっとわかったが、立ち入りできる社務所の裏に本堂はあるようだ。参詣道は鳥の鳴き声しかせず静寂で砂利を踏む音が妙に耳に突き刺さり、由緒正しい寺社であることをうかがわせる。本コースの主役はのどかな田んぼ道なのだが、本コースの圧巻はこの参詣道かもしれない。

この後県道188号沿いに帰るのだが、もう少し田園風景を楽しめるコース取りはできなかったかと思うほどこの県道188号沿いの道は退屈である。コースの最後が帯解寺で、帯解の帯はもちろん妊婦帯のことで安産祈願のお寺である。日本最古の安産祈願のお寺で美智子皇后もかつてご祈祷されており、人気は高く週末は参拝者が絶えない。近鉄からJRへの乗換は不便なので、近鉄沿線の人は駐車場を完備している帯解寺の駐車場を利用するのも手であるが、おすすめは近鉄の最寄り駅から次の最寄り駅まで歩くのがおすすめだ。近鉄の最寄り駅は近鉄郡山駅で帯解駅までは約4Kmで、次の最寄り駅は近鉄奈良駅で、帯解駅から約4.5Kmである。帯解寺の前の道を真っ直ぐ北上すると、奈良ウォーキングマップ⑥ならまち散策コースのメインであるならまちに出るので、ならまちを歩くこともできる。