2009年6月20日土曜日

奈良ウォーキングマップ其の弐 8.唐招提寺からはじまるのんびり京終コース

奈良ウォーキングマップ其の弐 8.唐招提寺からはじまるのんびり京終コースを歩いた。平城京の西の口から東の果てまでを歩き平城京の大きさを体感できる。コースの大半が岩井川沿いであり、特にコースの後半ではのんびりと岩井川沿いを歩くことができるだろう。


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コースのスタートは唐招提寺である。奈良ウォーキングマップのスタートは駅とかバス停になっていてどう行くのか明示されているのが普通なのだが、いきなり旧跡から始まるのはこれだけである。なぜ近鉄西ノ京駅をスタートにしなかったのか不思議だ。マップにも西ノ京から京終までの京結びのコースと紹介されており、スタートは近鉄西ノ京駅の方がすっきりするのにと思う。どうしても唐招提寺からはじまるをコースのサブタイトルに入れたかったのだろうか。それとも奈良ウォーキングマップ其の弐にはサブタイトルが入るのだが、いいサブタイトルがなかったのかと勘ぐってしまう。
「平城京の大きさ体感」のんびり西ノ京・京終コースでどうだろうか。

コースの最初は西ノ京のメインストリートで薬師寺へと向かう。いつもなら観光客が多く行き来するメインストリートに、豚インフルエンザの影響だろうか、行き来する人は少なく、特に薬師寺の山門前に人っ子一人いなかったのには驚いた。この後秋篠川までは、奈良歴史の道と同じコースであるが、奈良歴史の道は秋篠川を少し南下するのに対し、本コースは南下せずに西進を続け、奈良朱雀高校を通り抜けてから、南下して柏木公園に向かう。

柏木公園の南から本コースはJR桜井線を越えるまで川沿いを歩くことになる。柏木公園の南から佐保川まではほんの少しなので名もないどぶ川かもしれない。その後佐保川をわずかに上った後岩井川沿いに西進するのだが、この辺りの岩井川は真っ直ぐ西に流れていて道幅も広く、東風が吹くとさえぎるものがなにもない。実際かなり風が強くて力を入れて歩かなければならず、とてものんびりとは歩けなかった。奈良市南部生涯スポーツセンターを抜けて、岩井川五重橋緑地からは状況が一変する。岩井川五重橋緑地は公園ではなく、岩井川沿いの桜並木で、並木道に併設する道もここからは道幅狭いので車が入ってこれない。この辺りが本当にのんびり歩ける本コースのハイライトである。

奈良歴史の道はどこでJR桜井線を越えるのか、その辺りに道標がなく市内観光マップによると踏切がない所を横断するようになるのでおかしいと感じていたが、本コースを歩いて奈良歴史の道道標ではないかと思われる道標を見つけた。本コースの道でJR桜井線を越えるのなら何も文句はなく市内観光マップの精度が悪いと納得するのだが、残念なことに見つけた道標に書かれていた文字は跡形もなくなくなっていた。

ゴールのJR京終駅は、奈良ウォーキングマップに数多く登場する。平城京の南端に位置し、ここで平城京が果てるので「きょうばて」と名前がついたと、NHKの「にっぽん木造駅舎の旅」で紹介されていた。色に幻惑されてとても築110年以上も経っているとは感じなかったのだが、ピンクの駅舎は明治31年(1898年)開業当時のものであり、歴史ある奈良のウォーキングマップのスタートゴールに最もふさわしい駅である。