2010年1月2日土曜日

歩く・なら「持統天皇行幸の道」(近鉄大和上市駅~宮滝バス停)

歩く・なら持統天皇行幸の道」(近鉄大和上市駅~宮滝バス停)を歩いた。歩く・なら「持統天皇行幸の道」(近鉄大和八木駅~石舞台古墳)歩く・なら「持統天皇行幸の道」(石舞台古墳~近鉄大和上市駅) とコースを3分割した中で一番短く、コースの多くは吉野川沿いの平坦な道を歩く。コース終盤の吉野宮があった宮滝周辺の吉野川の眺めは素晴らしく、また天武天皇をお祀りしている桜木神社象の小川に架かる木末橋にも感動した。宮滝周辺は持統天皇が10年間の在位中に31回の行幸を繰り返したのも納得できる風光明媚な一大観光地であった。


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歩く・なら「持統天皇行幸の道」(石舞台古墳~近鉄大和上市駅)は距離も長く、山越えもあるので3分割した中でもっともハードになる。そこで吉野川沿いの169号線を走るバスを利用する手もある。南下してきた所を本コースは東進するために左折する、もしくはコースを分けるために近鉄大和上市駅へ向かうために西進するために右折する所を真っ直ぐ吉野川に降りた所が、吉野町役場前バス停(上り)である。そこから上市駅バス停までバスに乗ればいいのだが、便数は少ないので時間合わせが大変である。

今回も吉野町役場前バス停(下り)までバスに乗る手もあるが(バス停の位置が上りの位置から上市駅に近い方にかなり離れている)、国道169号線より1本山手に入った旧道には旧い商店街が続いているので、コースを分けるならここも是非歩いてみたい。前回この旧道を歩いたので今回は吉野川を眺めながら歩きたいと思い169号線を歩いたが、川に近い方に歩道がない所が多く失敗であった。

本コースに戻ってからは妹背橋を吉野川の北岸を南岸に渡るまでには、大名持神社があるぐらいだ。南岸に渡っても閑静な道を歩くのはうれしいのだが、右手は手入れされた杉で銘木店も多く吉野町は林業の町であることを認識される程度で並走しているはずの吉野川を眺めることもできずに退屈であり、あるのは関西電力東吉野変電所不動明王ぐらいである。退屈なまま終わるのかと思っていたのが、関西電力の水路橋の辺りから一変する。

風水百珍の里案内図で宮滝周辺は大和時代からの観光地であることがわかったし、この案内図の近辺から御園より吉野川を望む吉野川に架かる柴橋(遠景)と風光明媚な吉野川を楽しむことができる。コースは吉野川に架かる柴橋(近景)で一旦吉野川から離れ、桜木神社へ向かうため南下する。しばらく行くといつのまにか谷川の心地よい音が聞こえてくるのだが、それが象の小川であった。その心地よい音を楽しんでいる時にいきなり現れた雪隠にまず度肝を抜かれるのだが、象の小川 木末橋には参ってしまった。きさのおがわ こぬればしと読むが、橋に屋根がついているだけなでなぜこんなにも風情を感じることができるのだろうか。

また、ここに吉野歴史ウォーク 義経の道の案内があった。桜で有名な吉野山から全長9.2Kmの義経の逃避行を体験するコースで是非とも体験したいと思った。この後コースは柴橋まで戻るのだが、吉野川に出る前に義経があまりに疲れてうたたねをしたとの逸話があるうたたねのはしがあり、歴史ロマンを十分に感じることができる。

柴橋の南岸で近畿自然歩道道標を見つけた。紀泉伊勢南街道南ルートの一部であるようだ。柴橋を北岸に渡った右手に宮滝河川交流センターが、左手に宮滝遺跡案内板がある。この後そのまま北上し国道169号線を西進するために左折してすぐゴールの宮滝バス停となるが、ゴールを一度通り抜けて吉野歴史資料館まで往復する。その間に雷神善生寺一二社神社があり、バスの時間合わせに苦労することはないだろう。ただし一番時間調整できる吉野歴史資料館は冬季は休館するので注意が必要だ。ベストはやはり紅葉の季節だろうか。

吉野歴史資料館の前に宮滝遺跡周辺図から吉野宮は離宮もある大規模なものであることがわかったし、吉野と言えば桜の名所の吉野山と思っていたのが、風光明媚な景観や古代からの文化遺跡もある吉野川も素晴らしいことを新認識させられた。本コースのハイライトは明日香から吉野への山越えだと思っていたが、ゴールの宮滝周辺が間違いなく本コースのハイライトである。