2011年4月16日土曜日

奈良を歩く ゆきめぐり「剣豪ゆかりの里「柳生」を歩く」

奈良を歩く ゆきめぐり剣豪ゆかりの里「柳生」を歩く」を歩いた。先週の奈良を歩く ゆきめぐり「万葉歌碑めぐり」に続いて桜を追いかけたのだが、2009年の奈良ウォーキングマップ⑪柳生剣豪ゆかりの地コースでは桜まつりに合わせて訪れた時は凄い人出だったのに、今回は素晴らしい桜風景を独り占めできて大満足である。桜の開花が例年より遅く桜まつりの行われた先週には満開でなかったのが、今週はもう散り始めてはいたがまだまだ見頃であったからなのだが、少し天気が悪くくもりがちとはいえ、観光客をほとんど見かけないことに加えて花見をしている人が全くいなかったのには驚いた。観光にはイベントが重要なのことを思い知らされた次第である。


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コースのスタートとゴールは柳生バス停で、柳生の里を一周する観光コースである。バスの本数は少ないのでバス停近くの有料の無人駐車場を利用したのだが500円玉を用意していると便利である。コースは一周しているのでマップに紹介されている駐車場を利用してもいい。

歩き出してすぐ東海自然歩道道標近くでも桜吹雪の歓迎だ。もみじ橋を渡ると、きつい登り坂の上にでこぼこの石畳で非常に歩きにくい旧参道を歩くが、登り切った所は柳生の里の素晴らしい桜風景が広がるすでに桜名所の芳徳禅寺の前庭である。

桜並木は正木坂道場からの下り坂へと続いているが、天石立神社一刀石訪れるために山道を登る。山道は歩き易く剣豪の里を一番感じるスポットでもありコースのハイライトだ。この後柳生観光協会道標まで元来た道に戻り、東海自然歩道道標からほうそう地蔵へと寄り道して東海自然歩道を歩くことになる。

季節限定の柳生花菖蒲園は閉園中なので当然なのだが、桜まつりの会場である旧柳生藩陣屋跡はまだまだ満開の桜風景なのに、かたづけられていないぼんぼりが本当に祭りの後のさびしさを醸し出している。その後の柳生八坂神社の参道は桜並木も素晴らしいし、小山の上にある摩利支天碑からの桜風景のの眺望もよかった。

小山田家分家は今も現役の住居で非公開なのだが、主家の旧柳生藩家老屋敷は柳生観光の一つの目玉で見逃せない。柳生の地名の由来となった柳の森は距離的に帰りに寄るより行きによるべきだった。最後に東海自然歩道から十兵衛杉を訪れるが、こちらでも桜吹雪の歓迎だ。十兵衛杉は遠くから眺めが絵になる柳生のシンボルだ。

2011年4月9日土曜日

奈良を歩く ゆきめぐり「万葉歌碑めぐり」

奈良を歩く ゆきめぐり万葉歌碑めぐり」を歩いた。この季節は佐保川の桜並木を歩くのが楽しみである。2009年は奈良ウォーキングマップ⑨佐保川まなびやコースを、2010年は奈良を歩く ゆきめぐり「桜花爛漫 奈良公園の桜を訪ねて佐保川から奈良公園へ」を歩いたし、奈良ウォーキングマップ其の弐 10.新 佐保川まなびやコースも素晴らしい桜風景を堪能できるだろう。今回は少し天気が悪く青空が無かったのが残念だが、ほとんどの桜が満開で一番の見頃を迎えており大満足である。本命の万葉歌碑はひっそりと設置されてどこにあるのかわかりにくいので、宝探しの気分も味わえるだろう。


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コースのスタートは近鉄奈良駅でまずは西方寺を訪れるため国道369号を西方に向かう。この道を西へ歩くのは初めてで新鮮だ。デザインの凝ったビルも多く楽しめた。境内は狭いので西方寺歌碑10はすぐ見つかったが、西方寺歌碑11が見つからない。マップ裏の注意書きを読んでいなかったら見つけられずにあきらめていたかもしれない。

西方寺からは佐保川を目指して、しゃれた車道と歩道のある舟橋通りを北へ歩く。随分遠くから鮮やかなピンクが目に飛び込んでくるので見逃すことはないと思うが、佐保川を渡るとすぐに大仏鉄道記念公園の枝垂桜は是非とも観賞したい。川辺りを探して歩いていたら法蓮緑地公園歌碑14はすぐ見つかったが、佐保川堤(北側)歌碑13がないと思ったら、日本料理「夢窓庵」の敷地内にあった。

桜の季節でなくてもここからが本コースのハイライトであり、栄楽橋を南に渡って桜のトンネルをくぐると佐保川堤(南側)歌碑15・16があり、その向こう岸には樹齢150年を越える名桜の川路桜が今盛りなりと春を描いている。佐保川小学校歌碑17には本コースを紹介した万葉歌碑散策マップが、近鉄新大宮駅からのメインストリートと交わる大宮橋には佐保川周遊案内図には本コースに加えて、奈良を歩く ゆきめぐり「桜花爛漫 奈良公園の桜を訪ねて佐保川から奈良公園へ」も紹介されていた。新二条橋で本コースは佐保川と別れるが、佐保川堤の桜並木はまだまだ南へ続いている。奈良ウォーキングマップ⑨佐保川まなびやコースでは八条まで歩いたが、まだまだ桜並木は続いていた。いったいどこまで続いているのかいつか確かめたいと思う。

奈良市役所前庭歌碑1を経て国道369号に戻り、菰川を越えた南に平城京左京三条二坊宮跡庭園がある。全く知らなかったのだが、こんな街中にもこんな立派な遺跡があるとはさすが古都「なら」である。国道369号を渡るのがかなり大変だが、是非とも立ち寄りたいところだ。

この後イトーヨーカードーを半周するが、その東南に長屋王邸跡が、北東に長屋王家木簡の発掘がある。もう一つ立ち寄りとして紹介したいのは、昼食休憩がてらにイトーヨーカドーの屋上から平城宮跡を眺望することだ。素晴らしい眺めであることを保障する。本コースはイトーヨーカドーからもてなしボランティアセンターまで西へ向かって、二条大路南四丁目バス停へゴールするが、イトーヨーカドーのすぐ北が平城宮跡なので、平城宮跡をゆっくり歩いて近鉄大和西大寺駅にゴールするのがおすすめである。

残念ながら最後の朱雀大路緑地は発掘調査中で、棚田嘉十郎翁像以外は更地にされて、朱雀大路緑地歌碑39も撤去されていた。どこか近くに移設されているのかもと探したが見つからない。発掘中の間はどこか近くの目立つ所へ移設していたらいいと思うのだが、平城宮跡は国の管理なので奈良市の施設を置くのはなかなか難しいのだろうか。

2011年4月2日土曜日

歩く・なら「 “始まり”を­宿す、三輪山­の麓へ」

歩く・なら“始まり”を­宿す、三輪山­の麓へ」を歩いた。山の辺の道は奈良盆地東の山辺りに連なる道で、奈良県下で一二を争うウォーキングコースだが、本コースはその内の桜井市のみを歩く。今まで歩く・なら「山の辺の道(天理~桜井)」歩く・なら「山の辺の道 天理・桜井 街道がつなぐ古墳と国宝」(桜井コース)で2度歩いたのだが、一番いいハイライト部分を本コースは選んでいる。この季節に本コースを歩いたのは桜の見頃は来週が多い中、大神神社の桜の開花が一足早いからなのだが、結果は満開の素晴らしい桜風景を楽しむことができたので大満足である。


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ゴールのスタートは近鉄桜井駅で山の辺の道に到るまでは、道に埋め込まれた大和・山の辺探訪物語プレートが案内してくれる。最初の目的地の「仏教伝来之地」碑海石榴市跡にあるが、桜が満開ならとても美しい風景だろうと想像できる。この後は山の辺の道道標通りに道を進めていくことになるが、次の目的地の金屋の石仏でも桜があった。そこから山の辺の道から少しそれた所に、その次の目的地の磯城瑞籬宮跡がある。この辺りからその次の目的地の平等寺までの道が一番好きだ。

次の目的地が今回最大の目的の大神神社であったが、境内に桜は見当たらない。その次の目的地の狭井神社でも桜は見当たらず、その次の目的地の大美和の杜展望台は桜風景であるが、見頃に程遠い五分咲きであった。新聞欄の桜便りには明らかに他より早く花見が楽しめるはずなのにおかしいなと思っていた所に、大美和の杜の最後に満開の枝垂れ桜があった。当然大美和の杜展望台から大美和の杜を歩いて訪れることもできるのだが、大回りになるし道もわかりにくいので一度山の辺の道に戻って月山記念館の手前の赤い小さな橋を渡るのがおすすめである。

次に玄賓庵檜原神社を巡った後は、歩く・なら「 卑弥呼はここにいたか?・ 纒向遺跡を歩く」でも訪れた、ホケノ山古墳箸墓古墳を巡るために、山の辺から奈良盆地へと西へ下る。この下り坂の道にも大和・山の辺探訪物語プレートがあるし、山の辺の道ご案内もあるので、迷うことはないだろう。マップには紹介されていないが、坂道を降り切った所のすぐ南に茅原大墓古墳がある。ゴールは桜井線のJR巻向駅である。桜井線は万葉まほろば線というしゃれた名前もつけられているが、40分電車が来ない場合もあるのでゴールとスタートを逆にするのもいいかもしれない。