2013年9月14日土曜日

奈良県みどりをつなぐウォーキングマップ「五條の町並み周遊コース」

奈良県みどりをつなぐウォーキングマップ五條の町並み周遊コース」を歩いた。本コースのハイライトは何と言っても五條新町である。ちょうどHANARART2013が開催されていてと言うか、開催されているから本コースを歩いたのだが実に素晴らしかった。絵画や彫刻を古民家で展示するのだが、日頃芸術に接する機会がなく対して期待もしてなかったのだが、いつもは外から撮影するしかない旧家に気兼ねなく入ることができるのに感激である。当たり前と言えば当たり前なのだが、実際に訪れるまでギャラリーが古民家の中なのを想像していなかったのだ。栗山家住宅は重文だけに圧巻だった。高い天井の吹き抜けに重厚な梁が架かる様はカメラを通してみるテレビ画面とは大違いだ。古民家の暗い土間に展示されていた彫刻は実にいい雰囲気を醸し出していて病みつきになりそうだ。

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周回コースのためコースのスタートとゴールはJR五条駅であるが、1時間に1本しか電車がない上に吉野口で近鉄から乗り換えるのだがICカードが使えずとても不便だ。ハイカラなGOJO MAP(JR五条駅前・新町周辺エリア)を後にして昭和の香りプンプンの商栄会商店街を楽しんだ後、まずは歩く・なら「明治維新前夜・維新の魁「天誅組」五條代官所襲撃の日」でも訪ねた史跡巡りだ。天誅組本陣跡のある櫻井寺を参拝し五條市営極楽寺霊苑(極楽寺に葬られている歴史上の人物)の西へ出て天誅組史跡井澤宣庵宅趾を訪れる。史跡公園には天誅組の全てがわかる民俗資料館(長屋門)があり、天誅組150年祭前夜祭の舞台が設えられていた。

大和之國五條新町案内図からJR和歌山線1-2寿命踏切を北へ渡り紅い曼珠紗華が咲く実りの田園風景を楽しんだ後、暮ヶ谷池を訪れるために坂道を登るがMAPにある二見公園はもうないようで、五條市街の眺めも木々の枝が邪魔して視界良好とはいかない。坂道を元へ引き返して生蓮寺を参拝した後は田舎道が続き、JR和歌山線を南に潜り犬飼山転法輪寺を参拝した後、近畿自然歩道道標←上野公園→生蓮寺から近畿自然歩道道標←犬飼寺・生蓮寺→上野公園までは国道24号(大和街道)を歩く。折り返しの上野公園はスポーツ施設も充実しているが風光明媚で思わず池周回遊歩道を一周してしまった。入口には近畿自然歩道(高野龍神ふれあいルート)近畿自然歩道道標←犬飼寺・生蓮寺→念仏寺・JR高田駅↑上野公園がある。

緑が素晴らしい五條市上野町田園風景を歩いた後はまた国道24号を辿り、JR大和二見駅の前にはGOJO MAP(JR二見駅・新町周辺エリア)近畿自然歩道道標←生蓮寺→新町通りがある。大和之國五條新町案内図からいよいよハイライトが始まり、すぐに岡橋邸だ。増田邸から西方寺(松倉豊後守重政之墓碑)を経て下村邸辰巳邸を並んで過ぎると、空に切れた高架が涙を誘う幻の五新鉄道がある。重要伝統的建造物群保存地区五條新町のある新町松倉公園(松倉豊後守重政之碑)を過ぎて新町周辺案内図のあるまちなみ伝承館まで来た時奈良まほろばサイク∞リング 吉野川ルート(吉野→五條)で歩いた吉野川を見たくなった。

まちや館から山本本家を過ぎると新町通りも終わり、冒頭に述べた栗山家住宅(重要文化財)中家住宅(県指定文化財)を訪ねた後は吉野川北岸遊歩道を歩くのだが、MAP栗山家住宅(重要文化財)を南に間違えて記載しており間違えた旧家には「公開しておりません」と書かれていて大いに迷った。吉野川北岸遊歩道の後は五條中央公園の遊歩道を歩く。周回コースなのでJR和歌山線の不便を回避して車で行くなら五條中央公園を利用するのが賢い選択だろう。最後は明西寺を西に過ぎ国道24号五條交差点を渡ってJR五条駅へゴールする。国道24号五條交差点付近は電車の時間調整をする店を探すのに困ることはないだろう。