2011年2月5日土曜日

生駒の散歩道「生駒山上コース」

生駒の散歩道生駒山上コース」を歩いた。約3.4km徒歩約1時間15分というのは、山頂までの片道分の距離と時間であり、マップに書かれているコースを全部歩いて往復するとほとんど10km4時間コースとなる。特に生駒山の上りの勾配はきつくウォーキングや散歩道の域を超えて完全に登山の感覚である。にもかかわらず結構散歩している風に見える人が多く歩いているし、地元ではなく本格的に山歩きをしているリピーターも多そうだ。繰り返し歩いて慣れれば楽しいのかもしれないが、勾配がきつかったり長い階段が続いていたりして、一度歩けばもういいかなと思うほど厳しいコースである。


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コースのスタートとゴールは近鉄生駒駅で、鳥居前駅から宝山寺駅まで日本最初の営業用ケーブルカーを利用する手もあるが、この間の勾配はそんなでもないので階段の続く宝山寺参道を楽しむ方がいい。帰りも同じ道を歩くのだがそんなに眺めもいいことはないので歩くのに疲れたり飽きたりしたら帰りに利用するのがおすすめである。ケーブルカーは元々宝山寺への参拝のために造られたのが、今では周囲が住宅地となって通勤通学の足になっているのがおもしろい。

参道の途中に鳥居があったし、また境内の入り口にも鳥居があった。参拝する時に全く違和感はなかったのだが、お寺に鳥居があるのは大変めずらしいことのようだ。ここから厳しい生駒山への山登りが始まるので、まずは旅の無事をお祈りするのは至極妥当なのだが、じっくり参拝できるよう帰りにお参りするのがおすすめである。観光生駒聖天通りを過ぎて一つ目の生駒フィールドミュージアム道標はそのまま階段を登り、その次の生駒フィールドミュージアム道標宝山寺鳥居へ真っ直ぐ進まずに左の細い階段を登ることになる。

すぐに梅屋敷駅に着いて、岩谷の滝を訪れるため踏切を渡って少し山道を下るのだが、こちらも帰りに寄るのが正解かもしれない。この後しばらく行くと休憩所が本当にいい所にある。この辺りはケーブルカーの隣を同じ勾配で直線的に登るのでとてもきつく休憩したくなるからだ。といってこの後きつい登りがないわけでなくずっときつい上りがケーブルカー終点の生駒山上駅まで続く。特に最後の長い登りの階段は特筆物である。

スカイランドいこまは冬は閉鎖されているが中を歩くことはできるようだ。本コースはその外周を少しだけ歩いて龍岳院を訪れる。生駒山テレビ・FM送信所の方へ歩きたくなるが、金剛生駒紀泉国定公園生駒地区案内図過ぎて直ぐの鳥居が目印の生駒フィールドミュージアム道標から旧鶴林寺を巡るため山道を下ることになる。ここからが本コースのハイライトで舗装されていない本当の山道が霞ヶ丘駅まで続くのだが、完全な裏道で人と出会うことは全くなかった。

霞ヶ丘駅に併設されている踏切を渡るとすぐ登った時に歩いた生駒フィールドミュージアム道標へと出て後は同じコースをゴールまで辿ることになる。この山道がとてもいいのは本コースで唯一平坦な道が長く続いて楽しく歩けるからなのだが、途中落ち葉に足を取られそうな急な坂道があったり足を踏み外しそうな歩く部分が細い道があるので往きの登りに歩く方が安全である。