2011年2月12日土曜日

奈良を歩く ゆきめぐり「奈良の近代建築を訪ねて」

奈良を歩く ゆきめぐり奈良の近代建築を訪ねて」を歩いた。古都奈良の寺社仏閣ではなく、明治から昭和初期にかけて建てられた全9棟を訪ねる。ほとんどが歩いたことがある道なので新鮮さはないのだが、建築物はいろんな所に散らばっているので、奈良公園から一度ならまちまで南下した後また奈良公園を横切ってきたまちまで歩くおもしろいコースとなる。訪れた建築物はビジュアル的に美しいものが多く目を楽しませてくれる。


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コースのスタートは昭和9年建築のJR旧奈良駅舎のあるJR奈良駅にしたい。平城遷都1300年祭に合わせて高架事業が終わり駅もリニューアルされている。この後奈良市のメインストリートである三条通りを歩き、メインストリートの終わりにあるギリシャ式の建物が南都銀行本店で何と大正15年の建築である。

この後昭和5年建築の東向通りにある奈良基督教会を訪ねた後、三条通りをさらに東に歩いた最後に明治23年創業の和風迎賓館である菊水楼がある。そこからならまちの方へ南下し、明治42年創業の日本を代表する老舗ホテルの奈良ホテルを訪ねて、名勝旧大乗院庭園まで南下した後、三条通りの続きである春日大社表参道まで反転する。

春日大社表参道を明治35年奈良県物産陳列所として竣工された奈良国立博物館仏教美術資料研究センターまで歩く。この建物は歩く・なら「奈良公園周辺 奈良の神社仏閣、国宝満載」(新薬師寺コース)で初めて表参道を歩いた時に感動した建物である。ここから鴎外の門を左折してしばらくは西へ戻ることになる。

奈良を歩く ゆきめぐり「奈良公園めぐり~世界遺産奈良の魅力を訪ねて」を歩いた時に、奈良国立博物館本館は博物館入口ではない裏側が素晴らしいことを発見した。こちらは明治27年の完成である。この後地下道を通って国道369号を渡り、奈良県文化会館からNHK奈良放送局の前を西に道をとりきたまちを目指す。

明治42年に奈良女子高等師範学校本館として建設された奈良女子大学記念館奈良を歩く ゆきめぐり「ホッとする古い町並み「きたまち」を訪ねて」などで何回か訪れているが本当に美しい建物だ。なかなか写真に収めるのが難しいが、校門も同じ緑に統一されていて校門越しに眺める景色が素晴らしい。

この後、佐保川法蓮橋を右折して東大寺転害門まで再び東進した後、明治41年に建てられた奈良少年刑務所まで北上する。こちらも奈良を歩く ゆきめぐり「なだらかな北部の丘陵地「平城山」に沿って古社寺、古墳を訪ねる」で訪ねて、なぜ刑務所がこんなきれいなんだと感じたのだが、最初から刑務所として建設されており当時としては当たり前だったのだろう。

この後最寄の般若寺バス停がゴールだが、バス停は少し高台になっていてそこから大仏殿の威容を楽しむことができる。北側の屋根は前日の降った雪でほとんど覆われているのを望遠で狙ったのだが、残念なことにここからは電線が邪魔していい絵にならなかった。ここのバス停は昼間でも1時間に7本も便があるので時間を気にすることは全くないだろう。